マウスコンピューターがクリエイターに向けて販売している「DAIV」!写真編集や動画編集に使いたいと注目している人も多いモデルです。
その中でも中核を担うデスクトップパソコンの「DGZ520シリーズ」です。今回はDAIV-DGZ520H1-SH2-RAWを開封しながらスコアをとってレビューしていきます。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
サクサク処理ができるだけの本格的な性能を備えながらも、気になってしまった残念ポイントも含めて書きました。DAIVのパソコンを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWの性能
DAIVの売れ行きの中ではデスクトップパソコンが好調だそうです。クリエイターモデルは性能を求める人が多いということでしょう。新モデルが登場しました⇒DGZ530シリーズのレビューを見る
DAIVのDGZ520シリーズは、CPU、メモリ、ストレージやグラボなどの搭載されているパーツでラインナップが豊富にわけられています。なので好みに合わせたパソコンを見つけやすいという訳です。(もちろんカスタマイズ可能)
ちなみにDAIV-DGZ520H1-SH2-RAWは、ラインナップの中でも上位的な位置づけのパソコンです。CPU、メモリ、グラフィックどれを見ても満足感のある性能になっています。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWのスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8700 |
グラフィックス | GeForce GTX1070Ti(8GB) |
メモリ | 32GB(最大64GB) |
SSD | 240GB |
HDD | 2TB |
チップセット | インテルZ370 チップセット (ATX) |
カードリーダー | USB3.0接続 高速カードリーダー |
電源 | 700W【80PLUS BRONZE】 |
サイズ | 190×490×490 |
重量 | 約 10.3kg |
スペックの詳細が理解できないという場合は、こちらの記事を参考にしてください。パーツの基礎がわかるかと思います。
CPU「 Core i7-8700」の性能
搭載されているCPUは第8世代の「Core i7-8700」です。6コア12スレッドで動作するので、当然処理能力は高いです。高負荷のかかる編集作業でも優れたパフォーマンスをしてくれるのは心強いです。
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
シングルスレッド | マルチスレッド |
397.4 | 3646.1 |
CINEBENCHによるスコアは以下の通りです。2回テストしてみましたが、スコアは1400強となりました。
ストレージ性能
メインストレージは6GbpsのSSDが搭載されています。DライブのHDDと比較すると読み込みや書き込みが早いのがわかります。
よく使うソフトやデータはSSDに入れて使い、写真などの保存用のデータは2TBのHDDに入れて使いましょう。
カスタマイズでM.2規格に対応したSSDを搭載できるとさらに快適性が高まります。
グラフィック性能・ゲームスコア
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWに搭載されているグラフィックは「GTX1070Ti」です。これだけ高性能なグラフィックが搭載されていればプレビュー表示が早かったり、動画の書き込み時間が短くなるなどのメリットがあります。
限られた時間を短縮してくれるという意味では計り知れない恩恵を得られます。
FF15のベンチマーク
高品質 | 3840×2160 | 普通 |
標準品質 | 1920×1080 | とても快適 |
FF14のベンチマーク
最高品質 | 1920×1200 | 非常に快適 |
ドラゴンクエストXのベンチマーク
最高品質 | 1920×1080 | すごく快適 |
標準品質 | すごく快適 |
ドラクエXに関しては品質を変えても快適に遊べるようです。念のためタスクマネージャーで各パーツの使用率も見てみました。
CPU | 9% |
メモリ | 13% |
GPU | 32% |
ドラクエも今となってはライトなゲームです。グラボはGTX1050でも遊べるくらいですから、GTX1070Tiからすると楽々といったところでしょう。
それにしてもCPUが10%も使われていないのには驚きました。ドラクエを動かしながら、他のことをしても楽々動作しそうですね。
この結果から国内で人気のタイトルはほとんど問題なく遊べるといって間違いないでしょう。
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「5分31秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはDAIVが推奨パソコンを販売しているResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約3分27秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
一眼レフで撮影した数秒の動画(フルHD)をつなぎ合わせて、約1分30秒の動画も作成しました。書き出しにかかった時間は約1分です。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は1920×1080
・フレームレートは24
・品質は最高品質
どちらの場合もさすがに負荷がかかるのか盛大にファンが回っていました。今回のレンタル期間では、負荷のかかる作業でも良好な結果が得られたという印象です。
DAIVのパソコンはうるさい?静音性は?
「DAIVのパソコンはうるさい」とネットの評判では見かけます。本当にそうなのでしょうか?
確かにファンが高速で回るような負荷のかかる作業をすれば、それなりの音はします。ただし僕のケースだと、そのような状態になるのは稀でした。
人によって判断は異なると思いますが、パソコンから離れたら音には気づかないくらいなので、個人的には問題ないと思います。どうしても気になるようでしたらCPUファンを水冷クーラーなどにカスタマイズするとよいでしょう。
DAIVの出荷日は?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は「注文が確定してから4日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWを開封!
それでは届いたパソコンを開封していきたいと思います。はっきり言って大きい段ボールで到着するので、導線の確保や、仮置きスペースの確保は必須です。
付属品はシンプルで有線の「キーボード」「マウス」に「サポートマニュアル」「保証書」「変換コネクタ」です。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWの外観写真
DAIVの外観はどこか武骨なイメージで、落ち着いています。前面にはアクセスしやすいカードリーダーや、簡単にストレージを増設できるリムーバブルハードディスクベイが用意されています。
カードリーダーは高速なUHS-ⅡのSDカードにも対応しているのは嬉しいですね。
電源ボタンはよくある押し込み式ではなく、回転させるタイプです。車やバイクのエンジンをつけるイメージで、高揚感を演出するためのつくりだそうです。「カチ」っというクリック感が個人的には好印象でした。
前面下部のパネルを開けると、ホコリの侵入を防ぐメッシュがついています。金属製なので清掃すればずっと使えます。手を切らないように注意しましょう。
メッシュを外すと一回り大きな穴になっています。吸気がよく内部の温度を下げてくれます。メンテナンス性と温度コントロールをうまく両立した設計になっていますね。
マウスコンピューターの関係者に話を聞くことがあったのですが「温度管理」には徹底した配慮をしていると教えてくれました。故障率の低さを暗に物語っています。
DAIVのインターフェース
・DisplayPort×3
・DVI-D
・HDMI
GTX1070Tiが搭載している外部インターフェースで、DVI-HDMI 変換コネクタも付属されていました。
ハンドルとキャスターが意外と便利!
こんなに必要?と届くまで思っていたのですが「ハンドルとキャスターは便利」でした。10㎏近くあるパソコンをかつぐのは正直かなり酷です。
それがクイっと持ち上げるだけで、パソコンの設置場所まで簡単に移動できました。女性の力でも問題ないレベルで移動ができます。
一番気になった残念ポイント!
これはちょっと気になるぞ!というポイントは外観にありました。背面のインターフェース部に浮きが発生しているんです。よく見ると横のゴムも沈み込んでしまっています。
一度設置してしまえば見えない部分ですから、そこまで気にしなくてもいいよと言われるかもしれません。しかし何十万もするパソコンですし、これは組付けの時に気が付くはずです。ちょっとした手直しする時間をとれば改善できるはずですし「顧客の立場を考えて改善してほしい」と願います。
全てのパソコンがこの状態だとは考えにくいですが、ちょっと残念に思いました。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW内部写真
それでは次は内部の構造を見ていきたいと思います。
内部は丁寧に組付けられている印象で、配線もきれいだと思います。スペースも十分に開いていますのでエアフローも効率的に行えるでしょう。
メモリスロットは2箇所空きがあるので増設が可能です。32GB搭載なのでまず不足することはないでしょうが、しばらく使って足りなければ増設しましょう。
電源をつけるとクーラーが回転し、グラフィックの「msi」の文字が光ります。
電源が貧弱だと全体のパフォーマンスが落ちてしまいます。電源は700Wですので、高性能なグラフィックをつけても電源効率は問題ないでしょう。
ストレージの拡張スペースには空きがあります。すでにもっているものを付けたり、容量が足りなくなった時に増設しましょう。
DAIV-DGZ520H1-SH2-RAWはすでに高性能なパソコンですが、まだまだ余裕を感じます。メンテナンス性や、後からのパーツ変更などに有利なデスクトップのメリットを最大限に活かせるでしょう。
DAIV-DGZ520はこんな人におすすめ
- 高性能なパソコンが欲しい人
- クリエイト作業に没頭したい人
- 高負荷な作業を日常的にする人
- メンテナンス性に優れたPCが欲しい人
- 価値を生み出すことに喜びを感じる人
DAIV DGZ520シリーズの感想まとめ
「DAIV-DGZ520H1-SH2-RAW」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?新モデルが登場しました⇒DGZ530シリーズのレビューを見る
今回はご縁あってマウスコンピューター様よりお借りすることができましたが、高性能なパソコンは何をしていてもキビキビしていて気持ちが良いです。(この記事もDAIVを使って書きました)
性能的には不満がないパソコンで、クリエイティブな作業をしたい人にはおすすめな1台になっています。特に高性能なパソコンを得ることで、自分の時間を作れたり、よりクリエイティブな作業に没頭できることを思えば「価格以上の価値を感じられるデスクトップパソコン」と言っても過言ではないでしょう。
ちなみにDAIVを展開しているマウスコンピューターは評判の良いBTOパソコンメーカーですし、アフターサービスもばっちりです!→DAIVの口コミや評判
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