マウスコンピューターがクリエイターに向けて販売している「DAIV」!写真編集や動画編集に使いたいと注目している人も多いモデルです。今回はCPUにはCore i7-7700HQ、グラフィックはGTX1060という人気のある構成が魅力のノートパソコン「DAIV-NG5720S1-SH2」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
DAIV-NG5720S1-SH2の性能
DAIVは高性能なパソコンを提供している、マウスコンピューターのクリエイター向けブランドです。日本の会社さんですから、サポートや品質にも定評があります。
そんなDAIVのノートパソコンでも最も人気があるのが15インチクラスです。他社との競争も激しいミドルクラスということもあって、かなりコスパの良い構成に仕上げて勝負しているなという印象があります。
グラフィックにGTX1060を搭載していながら¥119,800~という価格帯で、CPUはCorei7-7700HQ、液晶パネルが広色域(sRGB比95%)ですから、かなりお買い得なパソコンでしょう。
DAIV-NG5720S1-SH2のスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-7700HQ |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(3GB) |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
SSD | 512GB SATA |
HDD | 1TB |
チップセット | モバイル インテル HM175 チップセット |
液晶 | 15.6型 フルHDノングレア |
サイズ | 385×271×31.5 |
重量 | 約 2.8kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU「 Core i7-7700HQ」の性能
搭載されているCPUは第7世代の「Core i7-7700HQ」です。4コア8スレッドのCPUで効率的に処理をしてくれます。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-8700 | 15171 | 3.2GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i7-8750H | 12573 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-8400 | 11745 | 2.8GHz(4.0GHz) | 6コア6スレッド | 45W |
Core i7-7700HQ | 8979 | 2.8GHz(3.8GHz) | 4コア8スレッド | 45W |
さすがに第8世代CPUには見劣りするものの、RAW現像や、動画編集だって充分にこなすことができます。そういう意味ではよほどこだわりが強くない限り不満は出ないでしょう。むしろNG5720シリーズのようにコスパの良いパソコンが見つかることもあります。逆にCore i7-7700HQでも新世代並みの高い価格で売られている場合もあるので注意が必要です。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Core i7-7700HQ | 396.1 | 1976.6 |
別PC(SENSE) | 353.1 | 1945.8 |
Core i7-8750H | 456.9 | 3354.3 |
性能が良いことで知られる第8世代CPUと比較すると、少し差をあけられてしまっています。その代わり別のCorei7-7700HQを搭載したノートパソコンでテストした時よりも結果が良くなっています。DAIVはうまく性能を引き出せている感じですね。
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCHによるスコアは「723」となりました。最近のCPUでは1000を超えるのが当たり前になってきているので、正直物足りない印象は受けてしまいます。CPUの性能を重視するなら同じDAIVでもデスクトップのCPUを搭載した「NG5500シリーズ」がおすすめです。⇒DAIV NG5500シリーズのレビューはこちら
ストレージ性能
メインストレージはSSDが搭載されています。DライブのHDDと比較すると読み込みや書き込みが早いのがわかります。よく使うソフトやデータは高速なSSDに入れて使い、写真などの保存用のデータは1TBのHDDに入れて使いましょう。
Cドライブ(512GB SSD SATA)のスコア
CドライブはSATA接続のSSDとしては標準的な速度です。より快適さを求めるなら読み込みで3000MB/Sを超えるNVMe M.2 SSDにカスタマイズがおすすめですね。
Dドライブ(1TB HDD)のスコア
転送速度はHDDですからこれくらいでしょう。むしろ少し遅いくらいかもしれません・・・とは言えHDDは速くても200MB/s程度ですので、速度を求めるものではないでしょう。
「GeForce GTX1060」のグラフィック性能・ゲームスコア
DAIV-NG5720S1-SH2に搭載されているグラフィックは「GeForce GTX1060」です。性能と費用的なバランスが良いということで非常に人気のあるパーツですね。
ベンチマークテストを見てみましょう。
CINEBENCHのベンチマーク
結果は88.02fpsでした。GeForce GTX1060(3GB)搭載ということで、もう少し良い結果が出そうな気がしていたのですが・・・少し残念な結果になっていしまいました。とは言え、ベンチが全てではありません!この後には実際に動画編集やRAW現像もテストしますので期待しましょう。
重たいゲーム代表!FF15のベンチマーク
軽量品質 | 3840×2160 | 普通(3115) |
標準品質 | 1920×1080 | 快適(6255) |
パソコンでゲームを遊びたい人も多いと思いますが、GTX1060を搭載したDAIV-NG5720S1-SH2なら4Kの解像度でも普通に遊べるという結果になっています。FF15は重たいゲームですが少し設定を落としてやることで快適までもっていくことも可能です。
GTX1060の本領発揮といったところでしょう!外出先でゲームを遊ぶなんてことも可能ですね!
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「7分34秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。
CPUの性能やスコアを考えた場合、想像どおりといった感じで、処理の速さは遅くも早くもありません。大量のデータを頻繁に扱わないのであれば全く問題はないはずです。ただしデスクトップや、新世代のCPUのほうが当然処理が速く終わります。毎日大量のRAW現像をする人ならその差は重くのしかかってくるはずなので、CPUの性能にはこだわりましょう。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはDAIVが推奨パソコンを販売しているResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約6分44秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
やはりここでも処理に時間がかかっている印象です。第8世代のCore i7-8750H×GTX1050でも5分34秒ですから、CPUがボトルネックになっている感じがしますね。
×264 FHD BENCHMARKによるスコア
x264 FHD BENCHMARKでは「スコアが24.9」「エンコード時間が1分40秒」という結果になりました。
DAIVの出荷日は?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV-NG5720S1-SH2を開封!
それでは届いたパソコンを開封していきたいと思います。
▼化粧箱はなく直接パソコンがダイヴしています
付属品はシンプルで有線の「サポートマニュアル」「保証書」「バッテリー」「電源ケーブル」などなどです。U-NEXTのお試しチケットも同梱されていました。
相変わらずACアダプターが大きいのですが、安定した電力を供給することでパソコンが本来の力を発揮するのは事実ですから仕方ないのかもしれません。(でもいつか小さくしてね)
DAIV-NG5720S1-SH2の外観写真
外観は金属を思わせるデザインで、スタイリッシュです。パソコンを使ったのは11月ですが、手に取るとヒンヤリとして、どこか高級感を感じます。
パネル部も薄く、スタイリッシュでかっこいいと思いました。筐体全体を見ても薄めに作られているのでモバイル性はかなり良さそうです。(ACアダプター除く)
サラサラのタッチパッドと指紋認証。手を置く場所も金属調でカッコいいのですが、指紋は目立ちます。
DAIVのインターフェース
・mini DisplayPort×2
・HDMI×1
・USB3.1×2(Type-C 右側面×2)
・USB3.0×3(背面×1、左側面 ×1、右側面×1)
・マルチカードリーダー
・他
sRGB比95%対応ディスプレイがきれい!
NG5720シリーズの良いところはスタイリッシュなデザインと、性能が優等生なところですが液晶ディスプレイも忘れてはいけません。色域の広いsRGB比95%パネルを採用しているので、写真や動画本来の色に近い表示が可能になっています。
安いノートパソコンにありがちな「なんだか青白い」「色が薄く感じる」「チカチカする」といった印象は全く受けません。
色域の広いディスプレイを別で用意しようと思うと数万円しますから、それが最初から搭載されているDAIV-NG5720S1-SH2は素直にすごいと思います。
DAIV-NG5720シリーズはこんな人におすすめ
- 万能感のあるノートパソコンが欲しい人
- RAW現像に使いたい人
- ゲームをそこそこの設定で遊びたい人
- コスパの良いノートパソコンが欲しい人
- 人気のGTX1060搭載パソコンが欲しい人
- 広色域ディスプレイが必須の人
DAIV NG5720シリーズの感想まとめ
「DAIV-NG5720S1-SH2」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?このパソコンを例えるなら「全てが70点のパソコン」なんだと思います。言い方を変えれば、そこそこ何でもできちゃう優等生パソコンです。
CPUの処理能力は旧世代ということもあり、若干見劣りするのは事実です。動画編集のタイムが優秀ということもありません。だけどちゃんと編集できちゃうんですよね。
高いパソコンを買えば処理能力問題は解決しますが、どうしても金銭的問題がついてまわります。CPUだけにこだわれば、今度は動画編集やゲームに支障をきたす可能性もあります。でもやりたいことができなければ意味はないですよね・・・その点、完璧ではないけどなんでもできるNG5720が光ってきます。
何でもできて、液晶ディスプレイも良い、しかもそこそこ値ごろ、と思えばパーフェクトにも見えてくるので不思議なものです。すべてを天秤にかければ本当にバランスの良いノートパソコンです!
ちなみにDAIVを展開しているマウスコンピューターは評判の良いBTOパソコンメーカーですし、アフターサービスもばっちりです!→DAIVの口コミや評判
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