マウスコンピューターがクリエイターに向けて販売している「DAIV」!写真編集や動画編集に使いたいと注目している人も多いモデルです。
そのDAIVの中でも性能を求めるクリエイターに人気なのがノートパソコンの「NG7510シリーズ」です。今回は「DAIV-NG7510S2-M2SH2を開封しながらスコアをとってレビュー」していきます。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
ノートパソコンでありながらデスクトップ並みの性能を備えているので、クリエイティブ作業も捗ります!本気で製作にとりかかれるノートパソコンを探している人はぜひ参考にしてみてください。
DAIV-NG7510S2-M2SH2の性能
DAIVの売れ行きの中ではデスクトップパソコンが好調という話も聞きますが、同じくらいノートパソコンも人気があります。マウスコンピューターの中の人にお話しを聞いたときにも「NG7510シリーズは好調です」とおっしゃってました。
ちなみにDAIVのノートパソコンではフラッグシップに位置づけられています。
DAIV-NG7510シリーズは「AdobeRGB比100%による豊かな色表現が可能」な液晶が搭載されていますから、写真編集や動画編集などのクリエイティブ作業に積極的に使っていきたいノートパソコンになっています。作業領域の広い4K-UHD対応の17.3型というのも魅力的です。
このように液晶にこだわりぬいているノートパソコンは非常に少ないですし、CPU、メモリ、ストレージやグラボどれをとっても高性能です。ハイパフォーマンスを追求しながら、一般ユーザーが手に入る現実的な上限あたりの価格になっていると思います。
CPU-Zでパーツを確認したところ、スキがない構成になっています。
パソコンのパーツがピンとこない人は下記を参考にしてください。
DAIV-NG7510S2-M2SH2のスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8750H |
グラフィックス | GeForce GTX1070(8GB) |
メモリ | 32GB(16GB×2) |
SSD | 240GB ADATA XPG SX8200 NVMe対応 |
HDD | 1TB |
チップセット | インテルHM370 チップセット |
カードリーダー | マルチカードリーダー UHS-II対応 (右側面×1) [対応メディア:SDメモリーカード (SDXC,SDHC 含む)、マルチメディアカード] |
液晶 | 17.3型 4K-UHDノングレア (AdobeRGB比100%/ LEDバックライト) |
動作時間 | 約 5.79時間 |
サイズ | 421.5×292×29.0mm |
重量 | 約 3.0kg |
CPU「 Core i7-8750H」の性能
搭載されているCPUは、第8世代の「Core i7-8750H」です。6コア12スレッドで動作するので、負荷のかかる編集作業でもサクサクです。
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
シングルスレッド | マルチスレッド |
456.9 | 3354.3 |
CINEBENCHによるスコアは以下の通りです。スコアは1168という結果になりました。これらの数字は十分に高い数値であり、処理能力には期待ができるということがわかりました。
ストレージ性能
メインストレージは240GB ADATA XPG SX8200のSSDで、M.2規格に対応したSSDです。1TBのHDDも搭載した人気のデュアルストレージ構成になっています。小さなボディなのにたくさんデータが保存できて嬉しいですね。
Cドライブ(M.2 SSD)のテスト結果
読み書きで圧倒的スコアを叩き出しています。ベンチソフトなども一瞬でインストールできるので、サクサクしてて気持ちが良いです。データを頻繁に扱う人なら、こうした高性能なSSDを選択しておく価値はあると思います。
Dドライブ(HDD)のテスト結果
データの転送は高速ではありませんが、大容量なのがHDDの魅力です。普段使わない写真などの保存用データはHDDに入れておきましょう。
以前にノーマルタイプのSSDもテストをしたことがありますが、M.2 SSDとはかなり違います。SSDが搭載されているなら十分快適ですが、データのやり取りが多いクリエイターモデルにはM.2規格のSSDが頼りになります。
普通のSSDでのテスト結果
グラフィック性能・ゲームスコア
搭載されているグラフィックは「GTX1070(8GB)」です。
かなり高性能なので4K動画編集や、最新のゲームで遊ぶことを想定している人にも十分なパフォーマンスを見せてくれるでしょう。当然RAW現像や写真編集をこなしますし、そこそこの処理なら複数同時に行えるくらい処理能力は高いです。
CINEBENCHR15のテスト結果
3D性能をテストする「CINEBENCHR」というソフトの計測結果です。ノートパソコンでありながら、104fpsという滑らかな再生能力を発揮してくれました。
FF15のベンチマーク
高品質 | 3840×2160 | 重い(2454) |
標準品質 | やや重い(2971) | |
1920×1080 | 快適(7977) |
4Kレベルで視聴している分には問題なく感じましたがスコアはシビアな結果ですね。ちなみに3回連続でテストをしたので、電源を挿すあたりが高熱になりファンも盛大に回っていました。
4Kは調整が必要でしょうが、フルHDで遊ぶ分には全く心配はいらないでしょう。
ドラゴンクエストXや、FF14、FSO2、黒い砂漠などの人気タイトルも充分遊べる性能です。モンスターハンターワールドも推奨スペックは満たしています。
国内のほとんどのタイトルはフルHDなら心配なく遊べて、高品質なら少し調整が必要なくらいと判断できます。
RAW現像にかかる時間は?
2400万画素クラスの一眼レフで撮影したRAWデータ約150枚(5GB)を一括変換した時にかかった時間は「6分32秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。より高性能なデスクトップパソコン「DGZ520シリーズ」と変換にかかった時間差は60秒ほどでした。モバイルできることを考えるとデスクトップよりも欲しいという人は多いかもしれませんね。
しかしここでも気になったのは熱です・・・パフォーマンスは良いのですが結果的にタイムが伸びているのはそのあたりも影響しているのかもしれません。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはDAIVが推奨パソコンを販売しているResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約5分18秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
動画編集は負荷のかかる作業ですが、編集中にもたつきを感じることもなく作業できました。テキストや効果を入れたり、編集画面を切り替えるのもスムーズです。
ただここでも気になったのが熱です。性能的には余裕を感じるくらいかと想像していただけに、少し残念に感じました。
高負荷時の熱が課題か?
DAIV-NG7510S2-M2SH2は高性能で、あらゆる用途でパフォーマンスを発揮してくれるノートPCであることは間違いありません。
ただし「高負荷時の熱処理」にはやや難があるように思えてなりません。ゲームのテストや、動画編集、RAWの一括現像など、負荷がかかった時にあきらかに熱が発生するからです。
筐体まで熱は伝わりますし、キーボードもじんわり暖かくなってきます。当然排熱を頑張るので、ファンもずっと回っている状態です。それでもなかなか熱が逃げてくれないので、ノートパソコン用のクーラーを準備するなど対策を迫られることになりそうです。
熱は高性能なパソコンの宿命ですし、ハイスペックノートパソコンの存在時代が貴重です。とは言え、もう少しなんとかならなかったのかな・・・というのが素直な印象です。
DAIVの出荷日は?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は「注文が確定してから5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV-NG7510S2-M2SH2を開封!
それでは届いたパソコンを開封していきたいと思います。
DAIVの化粧箱がおしゃれ!
付属品はシンプル
付属品はシンプルで「ACアダプタ」「電源コード」「サポートマニュアル」「保証書」に期間限定で「静音マウス」「U-NEXT プレミアムチケット」がついていました。
信頼の「飯山TRUST」が見えます。マウスはロジクールのM220という静音マウスです。バッテリーは一体型なのか、取り外せませんでした。
17.3型で3Kgもあるパソコンなのでモバイルするには覚悟が必要。さらに巨大なACアダプターがその気力を奪います。マウスと比較しても、筆箱大くらいはあろうかというサイズ。これが入るカバンはそうそう見つからないと思います。車や電車での持ち運びなら、なんとかなるかもしれません。
DAIV-NG7510S2-M2SH2の外観写真
ここからは外観を含めた感想を書いていきます。
外観は落ち着きのあるシルバーで、素材はマットな感じになっています。無骨でかっこいいデザインが指紋で汚れることはありません。
17.3型と大きな液晶サイズですが、パネルが薄いので威圧感もそれほどありません。もっと厚みがあると思っていたのですが、手に持ってみると意外にもそこまで重量を感じさせません。
背面は大きく肉抜きがされているので、排熱効果はやや疑問が残ります。あまり見えない場所ですが、赤の挿し色がかっこ良いですね。三角になっているのはサブウーファーで、迫力のある音を楽しむことが可能になっています。
意外と迫力のある音も魅力!
赤色に光っているのが電源ボタンで、その周囲にはスピーカーがあります。さきほどのサブウーファーと合わせて迫力のある音を楽しむことができます。
音はクリアとまでは言えずやや雑味が混ざりますが、音量を上げ下げしても立体感はあります。¥5000~10000前後のモバイルスピーカーを聞いてるような感覚がしました。
キーパッドは低くて、カチャカチャと言わない静かなタイプです。ホテルのロビーや、カフェといった場所でも周囲に気を使いすぎることなく、仕事に没頭できるのはありがたいですね!キーパッドには指紋認証もついていて、精度は高めです。
テンキーもついているので数字の入力が多い人にもおすすめ。ただ、写真のように上下左右やShiftボタンが独特になっているので、慣れが必要かもしれません。右のShiftを押そうとして何度もタイプミスをしました。
DAIV NG7510のインターフェース
・HDMI×1
・Mini DisplayPort×2
・USB3.0×2
・USB3.1(Type-A×2、Type-C×1)
・マルチカードリーダー(UHS-II対応)
・ヘッドフォン出力
・マイク入力
・LAN
インターフェースはさすがの充実ぶりで、外部液晶モニターなどと連携できます。カードリーダーもUHS-Ⅱに対応しています。
液晶モニターの品質がとにかく素晴らしい!
DAIVのノートパソコンを選ぶ大きな理由の1つに「液晶モニターがきれい」なことです。
AdobeRGB比100%の液晶モニターは、工場出荷時に1台1台色域をテストして結果をデータシートにしてくれます。4K-UHDで大きな17.3型ですので作業領域も広く、データの確認にも役立ちます。
出荷時に添付される色域データシート
品質や性能にこだわっているノートPCはほかにもありますが、ここまでこだわっているのはDAIVくらいでしょう。色域が広い液晶は正確な編集に欠かせませんし、そういう意味でもクリエイター目線で選びやすいパソコンということができます。
液晶モニターは別で用意すると結構高い買い物になりますし、下手にデスクトップを買うよりも賢い買い物ができるかもしれません。
DAIV-NG7510はこんな人におすすめ
- 高性能なノートパソコンが欲しい人
- クリエイト作業に没頭したい人
- 定期的に持ち出して使いたい人
- 最高のノートPCを探している人
- 価値を生み出すことに喜びを感じる人
- 高性能な液晶モニターを持っていない人
DAIV-NG7510シリーズの感想まとめ
「DAIV-NG7510S2-M2SH2」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?
フラッグシップらしい高性能なノートパソコンですし、パソコン+モニターを下手に買うよりも安上がりになる可能性だってあるはずです。今回使ってみて熱の問題はあるものの「デスクトップ並みの高性能なパソコンが持ち運べるのはすごいメリットだ」と感じました。
場所を選ばずに写真編集やRAW現像を楽しめますし、写真の待機時間や、撮影の隙間時間にサクサクと処理をするだけでも効率はずいぶんあがるはずです。そういう意味でも価格以上の価値はあるはずです。
ちなみにDAIVを展開しているマウスコンピューターは評判の良いBTOパソコンメーカーですし、アフターサービスもばっちりです!→DAIVの口コミや評判
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