マウスコンピューターがクリエイターに向けて販売している「DAIV」!写真編集や動画編集に使いたいと注目している人も多いモデルです。
今回はCPUにはCore i7、グラフィックはGTX1080というモンスター級のノートパソコンをメーカーさんからお借りすることができました。(筐体もモンスター級に大きい・・・)何でもできるくらい高性能ですし、ノートパソコンにも処理能力を求める人向けのハイエンドマシンですね。
それではDAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWを開封しながら、ベンチマークスコアをとりながらレビューしていきます。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
目次
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWの性能
DAIVは高性能なパソコンを提供している、マウスコンピューターのクリエイター向けブランドです。日本の会社さんですから、サポートや品質にも定評があります。
そんなDAIVのノートパソコンでも最上位クラスにあたるのが、今回ご紹介するNG7620シリーズです。
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWのスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8700K |
グラフィックス | GeForce GTX 1080(8GB) |
メモリ | 32GB(最大64GB) |
SSD | 480GB NVMe |
HDD | 2TB |
チップセット | インテルZ390 チップセット (ATX) |
液晶 | 17.3型 4K-UHDノングレア |
サイズ | 417×295×43.2 |
重量 | 約 4.4kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU「 Core i7-8700K」の性能
搭載されているCPUは第8世代の「Core i7-8700K」です。6コア12スレッドのCPUで、なんとデスクトップ用のCPUです!
ノートパソコンながらデスクトップPC並みの処理能力が手に入るのはこうしたタネが仕込んであるからなんですね。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-9700K | 17696 | 3.6GHz(4.9GHz) | 8コア8スレッド | 95W |
Core i7-8086K | 17131 | 4.0GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 95W |
Core i7-8700K | 15846 | 3.7GHz(4.7GHz) | 6コア12スレッド | 95W |
Core i7-8700 | 15171 | 3.2GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Core i7-9700K | 537.1 | 3806.6 |
Core i7-8700K | 501.7 | 3758.4 |
人気のある第8世代のCPUですから、さすがの処理能力といったところでしょう。ちなみに新型の第9世代では「シングルスレッド537.1」「マルチスレッド3806.6」という結果が出ています。スコア的に大きな差は出ていませんね。
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCHによるスコアは1396となりました。
過去にテストしたCore i7-8700を搭載したデスクトップパソコンは、1400ほどでしたから「デスクトップ並みのパフォーマンス」に嘘偽りはないでしょう。
ストレージ性能
メインストレージはSSDが搭載されています。DライブのHDDと比較すると読み込みや書き込みが早いのがわかります。よく使うソフトやデータは高速なSSDに入れて使い、写真などの保存用のデータは2TBのHDDに入れて使いましょう。
Cドライブ(480GB SSD)のスコア
Cドライブをメーカー公式HPで確認すると「480GB ADATA XPG SX8200 NVMe対応」と記載されています。読み込みで3000MB/Sを超える速度が出ているので爆速ですね。
Dドライブ(2TB HDD)のスコア
転送速度はHDDですからこれくらいでしょう。むしろ少し遅いくらいかもしれません・・・速いHDDでも200MB/Sあたりなので、特に気にする必要はないかと思います。
それよりもこのクラスを求める人なら、大容量データを扱う人も多いはずです。最初から2TBも入っているので、すぐに要領不足に陥ることはないのでありがたいですね。
「GeForce GTX1080」のグラフィック性能・ゲームスコア
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWに搭載されているグラフィックは「GeForce GTX1080」です。最上位クラスのパーツになるので、性能には期待がもてますね!
ベンチマークテストを見てみましょう。
CINEBENCHのベンチマーク
結果は137.43fpsでした。以前テストしたGeForce GTX1080(8GB)搭載のデスクトップでは「110.90fps」でしたので、ここではむしろ勝ってます。
・「GTX1080」「Ryzen CPU」搭載のLITTLEGEARをレビュー!
重たいゲーム代表!FF15のベンチマーク
高品質 | 3840×2160 | 普通(3390) |
標準品質 | 3840×2160 | 普通(3914) |
FF15は重たいゲームですが、4Kの解像度でも普通に遊べるという結果になりました。ノートパソコンでこの値に達する物は決して多くありませんので、貴重な存在といえるでしょう。
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「5分42秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。
この数字はCore i7-8700Kを搭載しているパソコンとしては標準的で、良好な結果です。ちなみに僕がこれまでにテストした結果では、第8世代のCore i7-8700(K)で5分30秒を切ったことはありません。
つまりRAW現像における処理タイムは、ほぼベストスコアが出ているということです。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはDAIVが推奨パソコンを販売しているResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約3分32秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
Resolveもまた重たいソフトですが、DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWなら立ち上がりから編集作業でもサクサクです。
DAIVで人気のデスクトップ「DGZ520シリーズ」をテストした時は「3分27秒」でした。DGZ520はCore i7-8700×GTX1070Ti搭載でしたが、ほぼ同タイムですね。
×264 FHD BENCHMARKによるスコア
x264 FHD BENCHMARKでは「スコアが45.1」「エンコード時間が55秒」という結果になりました。ここでも第8世代Core i7-8700Kの性能が光りました。
DAIVのパソコンはうるさい?静音性は?
「DAIVのパソコンはうるさい」とネットの評判では見かけます。本当にそうなのでしょうか?
確かに負荷のかかる作業をすれば、それなりにファンが回ります。特にFF15のベンチをとっている時にはファンがずっと回っていました。スマホアプリで測定してみると80dbでした。これは自動車で移動している時の音に相当するので、人によっては耳障りだと感じるでしょう。
負荷がかからない作業なら静かなので、ずっとゲームを高設定で遊ぶ人以外は気にならないとは思います。
DAIVの出荷日は?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日は「注文が確定してから4日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんでした。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWを開封!
それでは届いたパソコンを開封していきたいと思います。ノートパソコンとは思えない、かなり大きい段ボールで到着します(笑)
付属品はシンプルで有線の「サポートマニュアル」「保証書」「バッテリー」「電源ケーブル」です。
ACアダプターがちょっとしたお弁当箱くらいのサイズがあります。厚さも5cm弱あるので持ち出すのは現実的ではありません。(車なら解決かも)
しかも公式サイトによると、3時間弱しかバッテリーがもたないそうなので確実にセットで使う必要があります。高性能が引き金になっているとはいえ、もう少し使えると助かるんですけどね・・・ここはネックポイントでしょう。
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWの外観写真
外観の感想は一言で言うと「大きい」「重い」です。本体重量が4kgを超えているので、ちょっとした筋トレ用の運動器具くらいの重さです。リュックに入れて持ち運び・・・は現実的ではないように感じます。厚さも4cmを超えているので、モバイルパソコンだという概念は捨てたほうがよさそうです。
その代わり大きな画面で見る写真は迫力がありますし、細かい描写まで確認できるので編集がはかどりそうです。ゲーム画面も単純に「きれいだなー」と思いながら眺めていました。
DAIVのインターフェース
・mini DisplayPort×2
・HDMI×1
・USB3.1×2(1つはThunderbolt3と共用)
・USB3.0(左面×2、右面×2)常時給電対応
・マルチカードリーダー UHS-II対応
・他
17型液晶ディスプレイが迫力満点できれい!
DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAWを語る上で液晶ディスプレイは避けて通れないでしょう。Adobe RGB比100%の17.3型 4K-UHDノングレアパネルは見ていて本当に気持ちがよいです。
画面のチラつきも感じませんし、とにかく色再現に優れていると感じます。自分で撮った写真を眺めていても、腕が1段階上がったんじゃないか?という幸せな錯覚に陥ることができます(笑)
写真が本来もっている色を再現できる環境を構築できている人は多くはないかと思いますが、DAIVのノートパソコンなら別に液晶を用意することなく、広色域に対応した環境が実現可能です。僕が使っているモニターと見比べても遜色を感じません!(5万円もするのに・・・)
キーボード打感は良好!配列は??
キーボードに関しては打感が良く、カチャカチャと言わないので好感触です。(個人的にはDAIVのノートパソコンで一番好きです)七色の装飾もおしゃれで、暗い場所でのタイピングも快適に行えます。
ただし気になったことが1つあります。それはキーボードに合わせて正面に着席すると、液晶正面とズレが発生することです。
ノートパソコンだから仕方ないと言えばそうなのですが、ディスプレイが大きい分だけ違和感も大きく感じてしまいました。無理にディスプレイ正面に位置どろうとすると、キーボードに合わせて体を歪めて座らないといけません。
健康面が心配なお年頃には気になるので、その場合は別のキーボードを用意したほうが良いかもしれません。
DAIV-NG7620シリーズはこんな人におすすめ
- 高性能なノートパソコンが欲しい人
- 高負荷な作業を日常的にする人
- ゲームを高設定で遊びたい人
- 室内で移動しながらパソコン欲しい人
- 価値を生み出すことに喜びを感じる人
- 広色域ディスプレイが必須の人
DAIV NG7620シリーズの感想まとめ
「DAIV-NG7620M2-M2SH5-RAW」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?
ノートパソコンでありながら、その高い処理能力はきっとあなたの武器になるはずです。液晶ディスプレイも高品質ですし、別途用意しなくても済むので結果的にコスパが良くなる可能性もあります。
ノートパソコンらしからぬ重たい筐体はモバイルには不利ですが、それを解決する手段があればさして問題にする必要も消失します。車での移動や、スタジオ内で移動ならハイパフォーマンスが生きてくるでしょう。
ちなみにDAIVを展開しているマウスコンピューターは評判の良いBTOパソコンメーカーですし、アフターサービスもばっちりです!→DAIVの口コミや評判
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。