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DAIV Z9レビュー!写真や動画クリエイターも満足できるハイエンドマシン

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マウスコンピューターよりDAIV Z9をお借りしました。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)

Intel Core i9-12900採用で処理能力を最大限に高めたハイエンドモデルです。世に作品を生み出すために少しでも時間を稼ぎたいクリエイターに向いています。

こんなに高いパソコン買う人いるの?と思うかもしれませんが、公式ページの売れ筋ランキングでは常連になるほど。そこでDAIV Z9にてベンチスコアをとったり、写真編集や動画を作ってみたりしました。参考にしてもらえればうれしいです。

DAIV Z9をレビュー!

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公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/

マウスコンピューターのDAIV Zシリーズは、クリエイター向けに販売されているデスクトップパソコンです。

価格的な面よりも、パフォーマンスや拡張性、冷却性といった性能面を重視してデザインされているのが特徴です。今回紹介するDAIV Z9はシリーズでも最高峰のモデルで、写真・イラスト・ゲーム・動画コンテンツなど多用途に対応できるパソコンです。

また同社のデスクトップにはRyzen CPUを採用した、DAIV Aシリーズが存在します。パフォーマンス面でも強さを見せますが、比較的コスト面でも優秀な面もあり選ばれています。気になる方はDAIV Aシリーズをレビューした記事もありますので、そちらをご覧ください。(この記事でもCPUの比較をしています)

Ryzen 9 3900X搭載!DAIV Aシリーズをレビュー

DAIV Z9の外観写真

まずはざっくりと外観をチェックしていきます。外観はDAIVシリーズ共通のため、別モデルの写真を使用しています。

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DAIVの筐体は黒を基調にした武骨ながらも洗練されたカッコいいシャーシ。個人的にはデスクトップPCの中ではトップクラスのカッコよさだと思っています。

特徴としてはフロント上部にハンドルと、リア下部にタイヤを装備していること。これにより室内を移動したり、デスク下から引き出して裏側にアクセスするといったことが容易にできます。

フロント側には、電源、USB端子などがあるのでアプローチも容易。ちょっとだけ傾斜がついているので挿しやすいです。

インターフェース

DAIV Z9,インターフェース

・HDMI×1、DisplayPort×3
・USB2.0×2
・USB3.0×6(背面×4、前面×2)
・USB3.2×1(Type-C/背面×1)
・ネットワーク2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)×1
・ヘッドフォン出力、マイク入力、等(モデルで異なる可能性があります)

さすがクリエイター向けということもありインターフェースの数も充実しています。Thunderbolt対応なのも助かりますよね。

DAIV A7,Thunderbolt3

Thunderbolt3に対応

DAIV Z9のパーツ構成

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OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Core i9-12900
グラフィックス GeForce RTX3070
メモリ 64GB
SSD 1TB NVMe SSD(Gen4)
電源 700W 静音電源 (80PLUS BRONZE)
サイズ 190(幅)×490(奥行き)×410(高さ) mm
重量 約11.9kg
>公式サイトで詳細を確認する

DAIV Z9には複数ラインナップが存在していますが、今回お借りしたモデルはその中でも最新CPUを搭載した物になります。

パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。

CPU Core i9-12900性能

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DAIV Z9に搭載されているCPUはCore i9-12900です。性能のちがう2つのコアを組み合わせて、パフォーマンスと効率化を実現しています。第12世代CPUはどれ使っても納得できる性能ですし、なんなら自分も感動しすぎて自作PCを組んでしまったほどです。

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Core i9-12900は、16コア24スレッドで動作する高性能なCPUです。ほとんどすべての処理でパワー負けしないといっても過言ではないでしょう。標準で水冷クーラーが搭載されているのも好印象です。

名称 スコア クロック(OB) コア(スレッド)数 TDP
Core i9-12900 39749 2.4GHz(5.1GHz)P-cores 16コア24スレッド 65W
Core i7-12700 32117 2.1GHz(4.9GHz) 12コア20スレッド 65W
Core i5-12400
19333 2.5GHz(4.4GHz) 6コア12スレッド 65W
Core i9-11900 23231 2.5GHz(5.2GHz) 8コア16スレッド 65W
Core i7-11700 21469 2.5GHz(4.4GHz) 8コア16スレッド 95W
Ryzen 7 5800X 28493 3.8GHz(4.7GHz) 8コア16スレッド 105W
Ryzen 5 5600X 22161 3.7GHz(4.6GHz) 6コア12スレッド 65W

PASSMARKの公開データによると「Core i9-12900は39749」です。第11世代Core i9-11900と比較すると、なんと約71%もスコアを伸ばしています!

正直第11世代はパッとしない印象がぬぐえませんでしたが、第12世代は買い替えを助長するくらいには高性能化を果たしています。ライバルのRyzenと比較しても優位性を保っていると思います。

CPU-Zによるベンチマークスコア

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 CPU シングルスレッド マルチスレッド
Core i9-12900 812.6 10998.1
Core i7-12700 783.9 8997.0
Core i5-12400 703.6 5007.6
Core i7-11700 659.1 6127.0
Core i5-11400 588.1 4374.8
Ryzen 7 5800X 669.4 6739.4
Ryzen 5 5600X 645.4 4873.0
Ryzen 9 3900X 525.5 8181.9

シングルスレッドのスコアが812.6、マルチスレッドが10998.1となりました。マルチスレッドもシングルスレッドも非常に高いスコアです。

クリエイターにとってCPU処理能力はなにより優先したいところですし、これくらい強いと安心して迎え入れることができそうですよね。意外(?)とCore i7-12700も頑張っていますよね!

CINEBENCH R20のベンチマークスコア

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CPU シングル マルチ
Core i9-12900 755 7218
Core i7-12700 710 6485
Core i5-12400 659 4724
Core i7-11700 592 3788
Core i7-10700 492 3564
Ryzen 7 5800X 621 5993
Ryzen 5 5600X 599 4233
Ryzen 7 3700X 504 4822

CINEBENCH R20のスコアはシングルで755、マルチで7218となりました。

過去最強!この言葉がすべてを物語っています。

ストレージ性能

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ストレージの読みこみ速度は6600MB/sという結果が得られました。さすが最新のGen4に対応しているだけあるって感じですね。理想を言えばもう少しだけ速いところも狙えそうですが…ここまでくれば体感ではわかりません。

また他にも2TB HDDが搭載されているので、すぐにデータがいっぱいと言う事態は避けられるかと思います。

SSDHDDどちらを選ぶ?性能を比較してみた

GeForce RTX3070のグラフィック性能・ゲームスコア

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DAIV Z9に標準搭載されているグラフィックはGeForce RTX3070です。重量級の最新タイトルも快適にプレイできるグラボですね。

 

FF15(重たいゲーム)のベンチマーク

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モデル 設定 結果
GALLERIA RM5C-R35
(RTX3050)
3840×2160(標準品質) 普通(3160)
1920×1080(標準品質) 快適(8697)
DAIV A7
(RTX3060)
3840×2160(標準品質) 普通(4331)
1920×1080(標準品質) とても快適(11613)
GALLERIA XA7C-R36T
(RTX3060Ti)
3840×2160(標準品質) やや快適(5641)
1920×1080(標準品質) 非常に快適(14819)
DAIV Z9
(RTX3070)
3840×2160(標準品質) 快適(6469)
1920×1080(標準品質) 非常に快適(17097)

重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で快適という結果になりました。

ゲーミング性能にこだわるならRTX3060Ti以上は欲しいといったところでしょうか。RTX3060<RTX3060TI<RTX3070と順当に性能が上がっていきます。

個人的にはコスパを求めるならRTX3060Ti、設定にこだわるならRTX3070以上という印象です。

RAW現像にかかる時間は?

現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。このソフトはかなり重たいのですが、画像の読み込みも速く、編集を当ててストレスなく反映されるので快適に感じました。

参考までに過去のテスト結果をご紹介します。

CPU 処理時間
Core i9-12900 3分10秒
Core i7-12700 3分30秒
Core i5-12400 4分06秒
Core i7-11700 4分16秒
Core i5-11400 4分45秒
Ryzen 7 5800X 3分46秒
Ryzen 5 5600X 3分55秒

150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「3分10秒」でした。

当然と言えば当然ですが、ここでも最速で処理を完了してくれました。第11世代より高速化しているのはもちろん、Ryzen CPUと比較しても速いです。

DAIV Z9は30万円を超えるパソコンですが、時間を買うという意味では大きな価値がありそうです。

動画の書き出しにかかる時間は?

動画編集ソフトResolveを使って5分程度の4K動画を書き出してみました。書き出しの条件は以下の通りです。

レンダー設定

・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質

参考までに過去のテスト結果をご紹介します。

CPU 処理時間
Core i9-12900×RTX3070 2分56秒
Core i7-12700×RTX3060 2分52秒
Core i5-12400×RTX3050 4分14秒
Core i7-11700×RTX3060 4分40秒
Core i5-11400×RTX3060Ti 5分39秒
Ryzen 7 5800X×RX6700XT
3分02秒
Ryzen 5 5600X×RX6700XT 4分04秒

Core i9-12900×RTX3070の組み合わせですが、Core i7にわずかに負けてしまいました…誤差範囲とは言え、正直もう少し頑張ってほしかったですね。メモリも64GBとモリモリですので、もう少し差がつきそうなもんなのですが、DAIV Z9は限界まで性能を引っ張っている訳でもないのかもしれません。

パソコンはうるさい?静音性は?

高負荷時はさすがに冷却ファンが回りますね。お世辞にも静かというレベルではありませんが、うるさすぎるという訳でもありません。スペックなりだと思います。近くでファンヒーターとかを使ってる感じに近いでしょうかね。

出荷は遅い?どれくらいで到着するの?

パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから45日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりません。

注意

当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。

DAIV Z9のデメリット

・付属品は電源のみ!
・コスパならDAIV Z7シリーズ

デスクトップにありがちですが、PC関連デバイス(マウスやキーボード)は付属しません。当然ながらモニターも自分で用意しないといけないため、結果的にコストが高くつく可能性もあります。逆に言うと、好きなデバイスを選べるという意味でもあります。

Core i9-12900という最強クラスのCPUだったので性能に期待をしたのですが、動画編集など一部の処理ではトップクラスの輝きが見れないシーンもありました。一般的なユーザーならCore i7-12700を搭載したDAIV Z7で十分だと感じるかもしれません。

DAIV Z7をレビュー!写真編集・動画編集におすすめできるのかテストしてみた

DAIV Zシリーズはこんな人におすすめ

おすすめな人
  • Core i9-12900搭載モデルが欲しい人
  • RAW現像を日常的に行うクリエイター
  • 4K解像度もカバーするGPU性能が欲しい人
  • 写真家、ゲーマー、動画クリエイター、イラストレーター

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DAIV Z9シリーズの感想まとめ

DAIV Z9シリーズをレビューしてきました。

高いパフォーマンスを備えており、RAW現像や動画編集といったクリエイティブワークに最高の結果をもたらしてくれる可能性のあるデスクトップパソコンです。ややコスパが悪い面も見えましたが、このパソコンの良いところは価格ではなく、安定性や信頼のおける処理能力です。ハイパフォーマンスによってもたらされる空き時間は、他のものに変えられない価値を生むでしょう。

マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。

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