GALLERIA DL7C-IG-C4をレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
14インチ(2880×1800/120Hz/sRGBカバー率95%)の高精細かつ高効率なモニターを搭載した、モバイル向けのクリエイトノートパソコンです!CPUにはCore Ultra 7 155Hを搭載しAI処理にも強さを発揮します。標準で32GBメモリを搭載しているのでマルチタスクにも強いですし多くのクリエイターにおすすめできる製品だと思います。
実際に使ってみた感想、ベンチマーク結果など掲載していきますので参考にしてください。
目次
GALLERIA DL7C-IG-C4 レビュー
GALLERIA DL7C-IG-C4は、モバイルにも最適なノートパソコンです。CPUの処理能力は比較的高めですし、メモリやストレージ容量にも余裕があるのがポイント。Core Ultra 7 155H搭載モデルは市場的にも20万円を超えてくるような製品もあるので、16万9980円というのは良心的なお値段になります。
ちなみに同社には16型モニターを採用し、スペックもほぼ同等な「GALLERIA DL7C-IG-C6」があります。モニターサイズが大きいほうが好みという方はそちらを選ばれるのも良いでしょう。
GALLERIA DL7C-IG-C4 外観写真・デザイン
GALLERIA DL7C-IG-C4の天面にはブランドロゴが入っていますが、主張は強くないので気にならないはずです。14型モニター搭載モデルで約1.5kgは数値的には重たく感じますが、実際に手に持ってみるとそこまでの重量感は感じませんでした。(むしろ軽いと感じた)
サイズは約 317(幅) x 235(奥行) x19(高さ)mm、重量は約1.5kgです。14型というところだけを見ると1kg前後の製品もあるので「重たいな」と感じる人はいるかもしれませんが、その分と言ってはなんですが質感は高いように感じました。素材はアルミニウムとプラスチックが組み合わされたハイブリット筐体とのこと。アメリカ国防総省制定MIL規格に準拠したテストをクリアした耐久性を誇ります。
90W ACアダプターが付属しています。本体に搭載されているThunderbolt 4およびUSB 3.2 (Gen2) Type-Cは、65-100W Type-Cアダプター対応とのこと。パフォーマンスが落ちる可能性はありますが、小型の充電器を使えるなら持ち歩きの負担はより小さくなります。
14型モニターを採用
GALLERIA DL7C-IG-C4に搭載されているモニターは、14型QWXGA+(2880×1800ドット)です。フルHDよりも広い作業領域を確保できるため、各種編集アプリの作業性が高まります。しかもsRGBカバー率95%(sRGBカバー比は約100%)なので、編集時でも正確な色で作業が行えるのもポイントです。
キーボード
バックライト付きの日本語配列キーボードを搭載しています。テンキーは非搭載で、右側にいくほどやや窮屈(小さい)なキーになっていく印象。個人的にはEnter、BackSpaceの列はもう少し大きい方が有難かったです。
インターフェース
- ①有線LAN
- ②HDMI 2.1
- ③USB3.2 (Gen2) Type C (PD対応65-100W)
- ④Thunderbolt 4 (DP1.4対応/PD対応 65-100W)
- ⑤USB 3.2 (Gen2) TypeA
- ⑥電源入力
- ⑦セキュリティ スロット
- ⑧microSD カードリーダー (SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応)
- ⑨USB 3.2 (Gen1) TypeA
- ⑩音声入出力(3.5mm 4極(CTIA)ジャック)
GALLERIA DL7C-IG-C4 スペック・パーツ構成
液晶 | 14型(2880×1800/sRGBカバー率95%) |
CPU | Core Ultra 7 155H |
GPU | インテル Arc グラフィックス(CPU内蔵) |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB SSD |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU性能 Core Ultra 7 155U
名称 | スコア | 最大クロック | コア(スレッド)数 |
Core Ultra 7 155H | 25109 | P:4.8GHz/E:3.8GHz | 16コア22スレッド |
Core i7-13700H | 29810 | P:5.0GHz/E:3.7GHz | 14コア20スレッド |
Core i7-1360P |
19726 | 5.0GHz | 12コア16スレッド |
Core i7-1260P | 17203 | 4.7GHz | 12コア16スレッド |
Core i7-1165G7 | 10605 | 4.7GHz | 4コア8スレッド |
Core Ultra 7 155Uは、AI処理に特化したNPUを内蔵しています。年々高まりを見せるAI処理に対するニーズにもしっかりと対応できます。また低消費電力であるLP E-coreを搭載しているので電力消費が抑えて長時間のバッテリー駆動を可能にしています。
本格的なクリエイター向けラップトップに採用されるCore i7-13700Hよりもスコアはやや低いですが、先に述べたメリット(AI処理が得意など)があるので使い勝手の面では向上していると言えるかもしれません。省電力タイプのCore i7-1360Pよりもしっかりとした作業を行えます。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core Ultra 7 155H | 722.5 | 7138.8 |
Core i7-13700H | 806.9 | 6346.3 |
Core i7-1360P | 722.1 | 4260.1 |
Core i7-1260P | 641.8 | 4709.8 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core Ultra 7 155Hのシングルスレッドスコアは722.5、マルチスレッドが7138.8となりました。シングル、マルチ性能ともに高めのスコアが出ています。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Core Ultra 7 155H | 689 | 4771 |
Core i7-13700H | 740 | 5215 |
Core i7-1360P | 714 | 3787 |
Core i7-1260P | 615 | 3407 |
Core i7-10750H | 471 | 2566 |
CINEBENCH R20スコアはシングル689、マルチ4771でした。Core i7-13700Hと比較するとやや落とす印象はあるものの依然高めの数字になっていると思います。
グラフィック性能・ゲーム性能
GPU | 設定 | スコア |
GALLERIA DL7C-IG-C4 (Intel arc) |
1982×1080(軽量品質) | 2892(やや重い) |
DAIV Z6 (RTX3050) |
1982×1080(標準品質) | 7336(快適) |
DAIV Z4 (Iris Xe) |
1280×720(軽量品質) | 3751(普通) |
重量級タイトルのFF15でテストを行いましたが、1982×1080(軽量品質)でやや重いという結果になりました。CPU内蔵グラフィックとしては頑張っているほうですが、本格的にゲームをプレイするのは難しいかもしれません。かなり設定を落とせば可能という感じですね。
ちなみに16型モニター採用の「GALLERIA DL7C-IG-C6」なら同設定で普通(3255)という結果が得られます。大型ゆえに冷却性当の部分が影響したのか?わずかではありますが少しでもスコアを確保したいなら16型を選択するのもありかもしれません。
クリエイト性能
RAW現像
CPU | 50枚 |
Core Ultra 7 155H | 1分25秒 |
Core Ultra 7 155U | 1分49秒 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i7-1360P | 1分12秒 |
約50枚のRAWデータを変換した時にかかった時間は1分25秒でした。申し分ない処理能力ですし、モニターの品質も良いから作業に没頭できると思います。持ち歩いて現像処理を行うなんてなんかクリエイターっぽくて格好いいですね。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで書き出し時間を計測します。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA DL7C-IG-C4 | Core Ultra 7 155H×Intel Arc | 5分18秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
DAIV Z4 | Core i7-1360P×Iris Xe | 7分21秒 |
4K動画編集はやれなくもないけど快適ではありませんね。個人的には避けた方が無難、やるならフルHDクラスの編集が理想という印象でした。
この価格帯ですと専用グラフィック搭載モデルをも選べるとは思うので、動画編集やゲームをやりたいならそちらを選びましょう。
GALLERIA DL7C-IG-C4デメリット
・数値的には少し重たい(AC含む)
・動画編集、ゲームは苦手
GALLERIA DL7C-IG-C4は、場所を選ばずに作業が行えるのが最大の特徴。14型ながら効率性、色再現性が高いのでクリエイターにも喜ばれる仕様になっています。持ち歩いての普段使いはもちろん、イラストや写真といった軽めの画像編集を効率的に行えます。メモリ容量も余裕があるのでマルチタスクにも向いているでしょう。
ただし描画性能を必要とする高負荷な作業はあまり得意ではありません。1分1秒を争うような現場や、ゲーム、動画編集などを単体でしっかりというのは無理があるかもしれません。ある程度余裕をもたせて使用するのが得策かなという印象です。あと約1.5kgという数字をどうとらえるかでしょうか。個人的には数字ほど重たくは感じませんでしたけどね・・・
GALLERIA DL7C-IG-C4はこんな人におすすめ
- パソコンを持ち歩きたい人
- 写真やイラストなど画像編集を楽しみ人
- AI処理に興味がある人
- ゲームは遊ばない人
- Thunderbolt 4搭載モデルが欲しい人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA DL7C-IG-C4 感想まとめ
GALLERIA DL7C-IG-C4をレビューしてきました。
普段使いからそのもう少し先の編集作業(イラストや写真)まで幅広く対応できるノートパソコンです。価格も良心的ですしメモリとストレージ容量にも余裕があるのは好印象ですね。14型モニターながら作業効率性や再現性にも優れているので、小型モデルのデメリットを感じさせないところも良いなと思いました。ゲームや動画編集などの高負荷な作業を単体で行うのはやや厳しいですが、その手前までの処理で十分という人には良い選択肢になるのではないでしょうか。
ドスパラで販売されているパソコンは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。