GALLERIA GR1650TGF-Tをレビュー！ドスパラ最安のゲーミングノートパソコン

ドスパラよりGALLERIA GR1650TGF-Tをレビューします。（機材貸出元：株式会社サードウェーブ）

税別8万円台という圧倒的低価格ながら、Ryzen 5 4600H×GTX1650Tiを搭載したコストパフォーマンス激高のゲーミングノートです。メモリが8GB固定という弱点はあるものの比較的パフォーマンスも高く、RAW現像や動画編集といったクリエイトワークをどれだけこなせるかをチェックします。

それでは、各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間、動画編集時の感想などを含めてレビューしていこうと思います。

GALLERIA GR1650TGF-Tをレビュー？

公式HP:https://www.dospara.co.jp

ドスパラのGALLERIA GR1650TGF-Tは、ガレリアノートの中でも最安のモデルです。

最安と言ってもゲーミングマシンということもあってかパフォーマンスは比較的高く、120HzフルHD液晶も搭載しているのでゲームも滑らかな映像で遊ぶことができます。薄型デザインのおかげで重量も約1.85kgとこのクラスのわりには軽量です。ライトユーザーやクリエイターのサブマシンとしては結構オイシイPCなのではないでしょうか。

まずはスペックと外観をチェックしていきましょう。

GALLERIA GR1650TGF-Tのスペック

テストで使ったモデルの詳細はこちらです。

パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。

GALLERIA GR1650TGF-Tの外観写真

GALLERIA GR1650TGF-Tのサイズは359.8（幅） × 243（奥行き） × 20.5（高さ) mmで、重量は約1.9kgです。ベゼルレス薄型仕様なので持ち運びもかなり楽そう。

「GALLERIA GCR1660TGF-QC」や「GALLERIA GCR2070RGF-QC」などのガレリアノートに似たデザインになっています。シリーズで統一感があるのは良いですね。

側面からもチェックすると薄型であることがわかります。低価格帯のPCってどうしても野暮ったいデザインになりがちですが、本機はスタイリッシュさも保っておりクールです。

120Hz対応というのがゲーマーにも嬉しいポイントです。

ACアダプターは比較的大きいサイズで、持ち運ぶのはちょっと苦労するかもしれません。

バッテリー駆動時間は約7.5時間ということなので、ちょっとした作業なら乗り切れそうな感じがします。1日バッテリーなしでフルに過ごすのは厳しいですね。

キーボードも自然な配列

キーボードは自然な配列でタイピングもしやすいと感じました。割とソフトな打ち心地で、長時間作業しても疲れにくそうな印象を受けます。

電源ボタン横にパフォーマンス切り替えボタンを装備。目的に合わせて消費電力を抑えたり、パフォーマンスを最大限に発揮したりといった使い方ができます。わざわざアプリを立ち上げて切り替えたりする必要がないので個人的にはこの仕様が好きです。

GALLERIA GR1650TGF-Tのインターフェース

インターフェースはUSB3.2 Gen2 Type-C x1, USB3.2 Gen1 Type-A ×2, USB2.0 Type-A×1/
マイク入力 x1, ヘッドフォン出力 x1 /HDMI2.0 x1 / miniDP1.2/1.4 x1です。Bluetooth5やWi-Fi 6にもしっかり対応しているのが好印象。

Type-CはUSB date onlyとのことなので給電とかは残念ながらできません。

CPU Core i7-10750Hの性能

GALLERIA GR1650TGF-Tは、第10世代のRyzen 5 4600Hが搭載されています。6コア12スレッドのCPUで、通常は3.0GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.0GHzまでオーバークロックします。

Ryzen 5 4600Hはエントリー向けとは言え、Core i7-10750HやCore i7-9750Hなどゲーミングマシンでよく採用されているCPUとそん色ありません。スコアではむしろ勝っていますね。

オーバークロック時の数値がそこまでじゃないので、クリエイト用途などで負荷がかかると逆転現象（Intel有利）が起こるかもしれません。

CPU-Zによるベンチマークスコア

CPU-Zによるスコアは以下の通りです。

シングルスレッドのスコアが445.4、マルチスレッドが4028.7となりました。

シングルスレッドではインテルが有利ですが、マルチスレッドではRyzenが強さを見せます。Core i7など上位CPUに食らいつくという点ではRyzen 5 4600Hも十分に魅力的なCPUだと思います。これでコストが抑えられるなら選択肢としてアリですよね。

CINEBENCH R15のスコア

CINEBENCHによるスコアは1455でした。

CINEBENCH R15の結果を見ると、Core i7-10750H比で約10％、Core i7-9750H比で約30％ほどスコアを伸ばしています。これがRAW現像や動画編集といった実作業でどういった影響が出てくるのか楽しみです。

CINEBENCH R20のスコア

ストレージ性能

Cドライブは512GB NVMe SSD搭載で、読込速度は約2500MB/sです。

このクラスのSSDとしては比較的早い方でしょうか。良くも悪くもないですが、これくらいの速度が出ているとPCの起動も一瞬ですし、データ転送やアプリのインストールなんかも速いので重宝します。

・SSDとHDDどちらを選ぶ？性能を比較してみた

GeForce GTX1650Tiのグラフィック性能・ゲームスコア

GALLERIA GR1650TGF-Tに搭載されているグラフィックはGeForce GTX1650Tiです。価格を抑えている割に、ややグレードの高いグラフィックが搭載されているのは本当にすごいです。

CINEBENCHのベンチマーク

結果は92.24fpsでした。

別のGTX1650搭載機で136.34というスコアを確認しているのでやや残念な結果でしょうか・・・とは言え、このスコアだけで性能が左右される訳でもありません。ゲームを動かしてチェックしましょう。

FF15（重たいゲーム）のベンチマーク

重量級ゲームの代表格、ファイナルファンタジー15のベンチ結果です。GTX1650よりは高いスコアが出て安心しました。

フルHDなら快適にプレイができますが、解像度を引き上げて遊ぶのは厳しいでしょう。画質を調整すること前提に「ゲームが動く」ことを目的とするのが無難。あくまでもライトユーザー向けです。

性能面では厳し目の意見にはなりますが、価格を考えるとクラス以上のパフォーマンスを備えていると思います。費用を抑えつつゲームが遊べるノートパソコンが欲しいといったユーザーにはピッタリだと思います。

RAW現像にかかる時間は？

現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90％、高画質での変換です。このソフトはかなり重たいのですが、画像の表示も速く、編集を当てても一瞬なので快適でした。

約150枚（5GB）のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「7分7秒」でした。

参考までに過去のテスト結果をご紹介します。

他のCPUと比較すると時間がかかってしまった印象はぬぐえません。Core i5-10300Hにさえ1分近くあけられてしまっているのはメモリ容量が8ＧＢしかないからでしょうね。カスタマイズで選べたらクリエイト用途にもかなり使えるマシンになりそうなんですけどね。

しかし「100枚を超える現像なんてやらないよ」という人ならネックにはなりません。趣味で週末に撮影した写真の中からお気に入りを数枚～数十枚現像するという使い方なら問題ないでしょう。

動画の書き出しにかかる時間は？

使用した動画編集ソフトはResolveです。

4K動画（24P）約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約6分17秒でした。データ容量は3.67GBです。

書き出しの条件は以下の通りです。

参考までに過去のテスト結果をご紹介します。

数分程度の4Kデータで遊んでみましたが、ライトな編集作業ということもあり編集から書き出しまでは一応できました。価格が倍ほどするDAIV 5Nとの差も1分20秒ほどであり我慢できないほどじゃないですね。

ただし4K動画編集はスペック的にも不安しかないのであまりおすすめしません。あくまでもフルHDクラスのデータ編集までに留めておくほうが良いです。逆に言うとフルHDクラスを扱うことを目的にしているならかなりおすすめです。

同じデータをフルHDへ書き出するテストもしましたが、2分48秒と体感的にも速いと感じる処理速度でした。

PCMARK10のスコア

• Essentials:基本的な性能を測定
• Productivity：office系の性能を測定
• Digital Content Creation：写真・動画編集などの性能を測定

GALLERIA GR1650TGF-Tの総合スコアは4802です。このクラスのノートパソコンとしては高めの水準で、価格を考えるとパフォーマンスには納得せざるを得ないかと思います。（むしろ頑張ってる）

当モデルは価格を抑えつつパフォーマンスを極限まで引き上げたモデルだと思います！これで10万円を切れるのは普通にすごいです。

出荷は遅い？どれくらいで到着するの？

ドスパラは翌日出荷に力をいれているので早いモデルは翌日出荷されます。このモデルの出荷は「翌日出荷」となっていました。在庫さえあればすぐに手に入るのが嬉しいですね！

GALLERIA GR1650TGF-Tのデメリット

・こだわり派には不向き
・ACアダプターが大きい
・メモリが追加できない

GALLERIA GR1650TGF-Tは、価格を考えれば十二分にパフォーマンスは高いです。しかしゲームを高設定で遊びたいとか、RAW現像を大量にする、4K動画編集もしたいといったこだわり派には向きません。

メモリはカスタマイズ不可ですが自己責任で増設可能なようです

出典：Game Watch

GALLERIA GR1650TGF-Tはこんな人におすすめ

公式HP:https://www.dospara.co.jp

GALLERIA GR1650TGF-Tの感想まとめ

GALLERIA GR1650TGF-Tを使って様々なテストを行ってきました。

10万円以下という価格を考えるとパフォーマンスは高めで、時々ゲームで遊んだり、軽めのクリエイトワークをこなしたりといった目的には十分に対応できると思います。翌日出荷にも対応しており「パソコンがすぐにでも欲しい」というユーザーにもおすすめです。

一方でカスタマイズの自由度が低すぎるので注意が必要ですが、学生さんやクリエイターのセカンドPCとしても活躍の場が期待できそうです。

ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません！

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