GALLERIA RL7C-R35-5Nをレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
Core i7-13620H×GeForce RTX3050を搭載したゲーミングノートパソコンです。CPU性能が高いのでゲーミング用途だけでなく、RAW現像、イラスト、動画編集などのクリエイティブな作業も快適に行えるのがポイント。価格も12万円台と良心的ですのでグラフィック性能をそこまで追い求めない人にはおすすめです。
各ベンチマーク結果や、RAW現像、動画編集などの作業を行った感想を含めてレビューしていきます。
目次
ドスパラ GALLERIA RL7C-R35-5N レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
第13世代Core i7-13620H×GeForce RTX3050の組み合わせですので、クラスとしてはエントリーよりです。15.6インチ165Hzリフレッシュレートモニターを採用しているので滑らかな映像表現が可能で、人気タイトルも気軽に楽しめると思います。
GALLERIA RL7C-R35-5Nのサイズは、約 360(幅) x 244(奥行) x24(高さ)mmです。重量は約2.1kgで、サイズ感としては普通ですが、直線を生かしたデザインになっているのでカバンなどへの収納はしやすいでしょう。なんとか持ち歩けるレベルといった印象です。
15.6型フルHDモニターは、165Hzリフレッシュレートに対応。価格を抑えたモデルでありながらもゲーマーが求める要素を削らない姿勢は好印象です。
バッテリーの駆動時間は約3.8時間と長くはありませんので、180WのACアダプターを持ち歩く必要があります。パフォーマンスを維持するためには仕方がないとは言え、このACアダプターを持ち歩く負担は小さくはありません。
日本語配列のキーボードは、DELや右Shiftの位置がENTERの縦位置から少しズレた位置になっているのが気になります。打鍵感はソフトで
USB 2.0 Type A × 1
USB 3.2 (Gen1) Type A × 2
USB 3.2(Gen2)Type C × 1(データのみ)
映像出力端子:HDMI 2.1 Type A × 1、Mini DisplayPort (DP1.4a) × 1
サウンド端子:マイク入力 × 1 (3.5mmジャック)、音声入出力 × 1 (3.5mmジャック CTIA
GALLERIA RL7C-R35-5N スペック
液晶 | 15.6型フルHDノングレア(165Hz) |
CPU | Core i7-13620H |
グラフィックス | GeForce RTX3050 |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
公式HP | >詳細を確認する |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
GALLERIA RL7C-R35-5N 性能チェック
CPU Core i7-13620Hの性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H |
29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-13620H | 25324 | P:2.4GHz(4.9GHz) E:1.8GHz(3.6GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i5-12450H | 17118 | P:2.0GHz(4.4GHz) E:1.5GHz(3.3GHz) |
8コア12スレッド (P:4コア/E:4コア) |
45W |
GALLERIA RL7C-R35-5Nに搭載されているCPUは、第13世代のCore i7-13620Hです。10コア16スレッドのCPUで、上位のCore i7-13700Hよりは控えめの性能になります。
PASSMARKスコアによると、Core i7-13620Hは約25000のスコアで、Core i7-12650Hとほぼ同等のスコアです。
25000超えのスコアということもあり、編集作業などもしっかり行えるパフォーマンスが備わっていると感じます。一体どれくらい快適に使えるのか?この後しっかりチェックしていきましょう。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-13620H | 776.3 | 7304.5 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i5-12450H | 665.0 | 4684.4 |
GALLERIA RL7C-R35-5Nに搭載されているCore i7-13620Hは、シングルスレッドスコアが776.3、マルチスレッドが7304.5でした。
スコアだけを見るならCore i7-12700Hよりシングルスレッドのスコアは高いですし、Core i7-13700Hと比較してもシングルは同等、マルチは約8%程度の差しかありません。パフォーマンス面はかなり期待できると思います。
CINEBENCH R20/R23
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H | 739 | 5728 |
Core i7-13620H | 695/1816 | 5930/14968 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 648/1725 | 4281/11001 |
Core i5-12450H | 601 | 3960 |
CINEBENCH R20のスコアは、シングルで695、マルチで5930でした。Core i7-12700Hよりも高いスコアが出ているので安心して使えると思います。
GeForce RTX3050 グラフィック性能・ゲームスコア
モデル | 設定 | 結果 |
GALLERIA RL7C-R35-5N (RTX3050) |
1920×1080(標準品質) | 快適(8435) |
GALLERIA RL5C-R35T (RTX3050Ti) |
1920×1080(標準品質) | 快適(7495) |
GALLERIA XL7C-R36 (RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4056) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10267) |
FF15のフルHD標準品質で約8435(快適)という結果を得られました。RTX3050が本格的なゲーミング性能というには一歩及ばないところがあるのですが、重量級タイトルでこの結果が出せているのでほとんどのゲームは設定次第で楽しめるはずです。
ゲーミング性能をしっかりと確保したいのであればRTX3060/4060/4050あたりを搭載したモデルを購入する方が幸せになれるかもしれません。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-13620H | 1分12秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i5-12450H | 1分30秒 |
GALLERIA RL7C-R35-5Nは1分12秒で作業を完了。これまでのベンチマーク通り、Core i7-12700H/13700Hあたりと対等以上の結果を見せてくれました。RAW現像も積極的に行えるでしょう。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。書き出しの条件は以下の通りです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune E5-I7G60BK-A | Core i7-13650HX×RTX4060 | 2分48秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
GALLERIA RL7C-R35-5N | Core i7-13620H×RTX3050 | 3分09秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4050 | 4分03秒 |
4K動画の書き出しも結構速く終わらせてくれましたね。欲を言えばもうワンランク上のグラフィックが欲しいというのが本音ですが、税込12万円台のノートPCでここまで作業ができるというのは驚きです。かなりコストパフォーマンスは高いですね!
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは翌日出荷に力をいれているので早いモデルは翌日出荷されます。このモデルも翌日出荷対応となっていました。パソコンは急ぎで必要なこともあるので、このスピード感は嬉しいですよね。
GALLERIA RL7C-R35-5N デメリット
・カスタマイズ性に乏しい
・キー配列が独特
GALLERIA RL7C-R35-5Nは高めの処理能力で、ゲーム、RAW現像、動画編集といった作業を快適に行える印象です。ゲーミングだけはライトユーザー向けという感じで、本格的なゲーミング性能を求めるならワンランク上を狙ったほうが無難な印象はあります。
デメリットというかノートパソコンとしては普通なのですが、カスタマイズ性は高くありません。メモリ、ストレージ容量などは事前にしっかり決めておきたいところです。キーボードはやや特殊ですが慣れれば問題ありませんし、好きなキーボードをつなぐなんて人も多いから問題なさそうです。
GALLERIA RL7C-R35-5Nはこんな人におすすめ
- CPU性能を確保したい人
- 写真・動画編集も楽しみたい人
- 初心者やサブPCが欲しい人
- コスパよくノートPCをゲットしたい人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RL7C-R35-5N 感想まとめ
GALLERIA RL7C-R35-5Nを使って様々なテストを行ってきました。
価格が12万円台とリーズナブルでありながらも結構遊べるノートパソコンだなと感じました。CPUの処理能力が高いので割とどんな作業をやらせても快適ですし、描画性能が足りるならコストパフォーマンスはかなり高いでしょう。下位モデルとしてCore i5-12450H×RTX3050を搭載し4000円ほど安い「GALLERIA RL5C-R35-5N」も販売されていますが、CPU性能が違いすぎるので個人的には今回紹介したモデルを推奨します。
ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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