ドスパラで販売されているGALLERIA RM5C-R35をお借りしたのでレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
第12世代Core i5-12400とGeForece RTX3050T組み合わせで、コスパと性能面に優れたPCに仕上がっています!RAW現像、動画編集などのクリエイト作業や、もちろんゲームでもしっかりとしたパフォーマンスを見せてくれます。趣味使いにもビジネスにもおすすめです。
それでは、各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像、動画編集にかかった時間などを含めて実機レビューしていこうと思います。
GALLERIA RM5C-R35の性能
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RM5C-R35は、GPUに最新のGeForce RTX3050を採用したデスクトップPCです。
CPUには最新のCore i5-12400を搭載し、従来のミドルクラスなみのパフォーマンスを発揮します。静穏性にも優れており、作業中でも駆動音を意識しなくてすむのも好印象でした。
新筐体を採用したモデルで、前面にブランドロゴが入ります。周囲はLEDがほどこされており、環境や好みに合わせて電飾を楽しめるのもポイント。
トップには4つのUSBが配置されており、どうしてもデバイス類が増えてしまうゲーマーやクリエイターにとっても嬉しい仕様となっています。斜度がついているので抜き差しも楽なのも良いです。本体側面がクリアパネルになっているので美しいだけでなく内部の確認にも役立ちます。
GALLERIA RM5C-R35のスペック
テスト機の内部はこのようになっていました。ほどよい拡張性を備えているので、一般ユーザーならまず不足することはないでしょう。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-12400 |
グラフィックス | GeForce RTX3050 |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB NVMe SSD |
電源 | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×425(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
>公式サイトで詳細を確認する |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU Core i5-12400の性能
搭載されているCPUは、第12世代のCore i5-12400です。6コア12スレッドのCPUで、通常は2.5GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.4GHzまでオーバークロックします。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-12700 | 32117 | 2.1GHz(4.9GHz) | 12コア20スレッド | 65W |
Core i5-12400 |
19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i7-11700 | 21469 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Core i5-11400 | 17507 | 3.6GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65E |
Core i7-10700 | 17632 | 2.9GHz(4.8GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 7 5800X | 28493 | 3.8GHz(4.7GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 5 5600X | 22161 | 3.7GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
PASSMARKの公開データによると「Core i5-12400Kは19333」です。第10世代Core i7-10700を超えるスコアですが、ライバルのRyzen 5 5600Xに及ばずです。
CPU性能が高さはすべての作業においてキモになる部分です。この後のベンチマークテストでじっくり分析していきましょう。どうせなら長期的に使えるパソコンのほうが良いですもんね。
CPU-Z ベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-12700 | 783.9 | 8997.0 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
Core i7-11700 | 659.1 | 6127.0 |
Core i5-11400 | 588.1 | 4374.8 |
Ryzen 7 5800X | 669.4 | 6739.4 |
Ryzen 5 5600X | 645.4 | 4873.0 |
シングルスレッドのスコアが703.6、マルチスレッドが5007.6となりました。マルチスレッドはそれなりですがシングルスレッドは非常に高いスコアです。
PASSMARKスコアでは負けていたRyzen 5 5600Xよりも高い数字をマークしており、1つの側面のみでは判断できないなと感じさせられます。
CINEBENCH R20 スコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-12700 | 710 | 6485 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
Core i7-10700 | 492 | 3564 |
Core i5-11400 | 536 | 3225 |
Ryzen 7 5800X | 621 | 5993 |
Ryzen 5 5600X | 599 | 4233 |
Ryzen 7 3700X | 504 | 4822 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで659、マルチで4724となりました。
第11世代Core i7-11700と比較してもシングルで約11%、マルチで約25%もスコアが高いとか・・もはやCore i5の皮をかぶった別のナニカですね。ちょっと意味がわかりません(笑)
ストレージ性能
ストレージは500GB NVMe SSD搭載しており、読込速度は約3500MB/s、書込速度は約2500MB/s程度という結果になりました。
この規格では良い速度が出ていると思いますが、500GBでは容量が不足するかもしれません。HDDでも良いので少し容量を確保しておくことをおすすめします。
もし速度にこだわりたいならGen4 NVMe SSDを選択するのもありです。読込速度5000MB/s、書込速度4000MB/sも狙えます。
GALLERIA RM5C-R35(RTX3050)のグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA RM5C-R35に搭載されているグラフィックはGeForce RTX3050です。フルHDクラスなら高設定でゲームを楽しめると思います。
ちなみにグラボ直下にハードディスクを追加できるスロットも2箇所あります。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
あ
モデル | 設定 | 結果 |
GALLERIA RM5C-R35 (RTX3050) |
3840×2160(標準品質) | 普通(3160) |
1920×1080(標準品質) | 快適(8697) | |
DAIV A7 (RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4331) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11613) | |
GALLERIA XA7C-R36T (RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5641) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14819) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度で普通という結果になりました。
問題なく遊べるレベルにありますが、設定(画質、解像度、フレームレートなど)にこだわるならRTX3060Ti以上をおすすめします。
RTX3050のスコアは、GTX1660SUPERと同等クラスです。レイトレーシング技術やDLSSなどの最新技術にも対応している点が有利です。
個人的にはコスパを求めるならRTX3050、高解像度にも対応したいならRTX3060Ti、設定によりこだわるならRTX3070以上という印象です。
RAW現像にかかる時間は?
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。このソフトはかなり重たいのですが、画像の読み込みも速く、編集を当ててストレスなく反映されるので快適に感じました。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700 | 3分30秒 |
Core i5-12400 | 4分06秒 |
Core i7-11700 | 4分16秒 |
Core i5-11400 | 4分45秒 |
Ryzen 7 5800X | 3分46秒 |
Ryzen 5 5600X | 3分55秒 |
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「4分06秒」でした。
Core i5-11400でも割とよい結果だったので関心していたのですが、Core i5-12400はそれ以上です。Core i7-11700に匹敵する処理時間をもっており、RAW現像に没頭できる性能だと思います。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトResolveを使って5分程度の4K動画を書き出してみました。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700×RTX3060 | 2分52秒 |
Core i5-12400×RTX3050 | 4分14秒 |
Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
Core i5-11400×RTX3060Ti | 5分39秒 |
Ryzen 7 5800X×RX6700XT |
3分02秒 |
Ryzen 5 5600X×RX6700XT | 4分04秒 |
Core i5-12400×RTX3050の組み合わせなら、ちょっとした高解像データ編集にも対応できるパフォーマンスです。
従来モデルのCore i5-11400と、上位のRTX3060Ti搭載モデルよりも1分以上早くなっているのは驚きです!ゲーム配信やYouTube初心者さんにもねらい目だと思います。
パソコンはうるさい?静音性は?
GALLERIA RM5C-R35で特徴的だと思ったのが静音性です。14cm 静音FANがフロント、リア、トップに装備されているので排熱も良好ですし、負荷がかかっても静かなのは印象的でした。
ただしリアとトップフローで排熱するので、設置する場所によっては人間が熱に苦しめられる可能性もあります。特にトップからの排熱のケアには慎重になる必要があるかもしれません。顔に温風があたるような場所に置いたり、トップにちょい置きはしにくいかもしれません。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは納期短縮に力をいれているので、早いモデルだと翌日出荷されます。本機も翌日出荷対応モデルになっていますので、すぐパソコンが欲しいという人にも嬉しいですね。
GALLERIA RM5C-R35のインターフェース
前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 GEN2 Type-A ×2
GALLERIA RM5C-R35のデメリット
・Type-C非搭載
・メモリは32GBにしても良いかも?
・500GBだと容量不足
GALLERIA RM5C-R35は、ほどよく性能が高くて使いやすいモデルだと思います。様々な用途で使える汎用性があると思いますが、Type-Cなどが非搭載なのは残念です。
性能がしっかりしているのでメモリを32GBにして、ゴリゴリ作業に使うのも良いでしょう!ストレージ容量は500GBでは不足するかもしれませんので追加を推奨。全体的にコスパは良いと思いますが、CPU単体の値段が2.5万円であることを忘れてはいけません。もう1万円安いか、ストレージ無料アップなどのキャンペーンが含まれていると手を伸ばしやすい印象です。
GALLERIA RM5C-R35はこんな人におすすめ
- 予算が15万円程度の人
- RAW現像や動画編集にも使いたい人
- ゲームをそこそこ快適に遊びたい人
- 長く使えるPCを探している人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RM5C-R35の感想まとめ
GALLERIA RM5C-R35をレビューしてきました。
Core i5-12400×RTX3050は納得の性能で、どんな作業でも良い結果を示してくれたと思います。価格が15万円台ということを考えると、満足できる性能に達していると思います。クリエイトもゲームもコスパよく楽しみたいという人におすすめです。
ドスパラで販売されているパソコンは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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