ドスパラで販売しているゲーミングPC「GALLERIA RM5C-R47S」のレビューをします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
第14世代インテルCore i5-14400FにGeForce RTX4070SUPERを採用した最新モデルです。ワンランク上の描画性能を誇っているので、特にゲームでは快適性が得られる仕様になっています。もちろん編集などの各種クリエイト向け作業にも対応が可能ですので幅広い用途で使っていけるモデルだなと感じました。
それでは、各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間などを含めて実機レビューしていこうと思います。
目次
GALLERIA RM5C-R47S レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
ドスパラの「GALLERIA RM5C-R47S」は、ゲーミングモデルとして販売されています。記事執筆時点の価格は23万4980円で、CPU性能に比べて、グラフィック性能がやや高い構成となっています。
第14世代インテルCPUが採用されたことで、グラボの性能もしっかり引き出せます。もちろん写真編集やイラスト、動画編集なども楽しめますが、どちらかと言うとクリエイトよりもゲーミング領域で強みを発揮するモデルでしょう。今後ゲームの実況配信などにチャレンジしたいという人にも向いていると思います。
GALLERIA RM5C-R47S スペック
CPU | Core i5-14400F |
グラフィックス | GeForce RTX 4070SUPER |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
公式サイト | >詳細を確認する |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。
GALLERIA RM5C-R47S外観チェック
近代的な印象を与えるデザインのケースで、RGBライティングやクリアなサイドパネルなどを標準で採用しています。ガンメタリックな重厚感を与えつつ、どこか軽やかさも感じるデザインだと感じます。
トップには4つもUSBが装備されています。デバイス類がついつい増えてしまうユーザーにとっても嬉しい仕様ですね。斜度がついているので抜き差しも楽々です。本体側面がクリアパネルになっているので、内部を光らせて楽しむことも可能。
冷却性、静音性は?
GALLERIA RM5C-R47Sで特徴的だと思ったのが静音性です。14cm 静音FANが複数装備されているので排熱も良好ですし、とても静かで個人的にはツボでした。
GALLERIA RM5C-R47Sインターフェース
前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen2 Type-A ×2
映像出力:HDMI ×2 、DisplayPort ×1 ※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。
モデルによって表記内容と異なる可能性がありますので注意してください。
性能チェック
CPU Core i5-14400Fの性能
搭載されているCPUは、第14世代のCore i5-14400Fです。10コア16スレッドのCPUで十分な処理性能を誇っています。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-14700F | 51355 | P:2.1GHz(5.4GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core i5-14400F | 25548 | P:2.5GHz(4.7GHz) E:1.8GHz(3.5GHz |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-13700F | 39354 | P:2.1GHz(5.2GHz) E:1.5GHz(4.1GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i5-13400F | 25293 | P:2.5GHz(4.6GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i7-12700 | 31122 | P:2.1GHz(4.9GHz) E:1.6GHz(3.6GHz) |
12コア20スレッド (P:8コア/E:4コア) |
65W |
Core i5-12400 |
19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 7 7700X | 36456 | 4.5GHz(5.4GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
PASSMARKの公開データによると「Core i5-14400Fは25000」ほどです。第13世代Core i5-13400Fと比較しも差がほとんどないのは残念。
もちろん上位CPUのCore i7-14700やCore i7-13700との性能差はありますので、性能を求める人は上位モデルを検討することをおすすめします。>Core i7-14700搭載のおすすめパソコン
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
Core i5-14400F | 748.1 | 6566.9 |
Core i7-13700F | 820.5 | 11336.8 |
Core i5-13400F | 724.2 | 6497.6 |
Core i7-12700 | 782.5 | 9021.6 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
シングルスレッドのスコアが748.1、マルチスレッドが6556.9となりました。Core i5-13400Fと比較して、ほんのり性能アップをした程度。
ゲームにおいてはボトルネックになるほどではありませんが、マルチスレッドの数値も重要になるクリエイト作業(動画編集など)においては慎重な判断が必要です。普通に使うなら十分高いスコアは出ていますし、第12世代以前を使用している人なら更新を検討するのもありだと思います。
CINEBENCH R20
CPU | シングル(R23) | マルチ(R23) |
Core i7-14700F |
809 | 9631 |
Core i5-14400F | 641(1781) | 5149(12809) |
Core i7-13700F | 773 | 7349 |
Core i5-13400F | 675 | 5262 |
Core i7-12700 | 733 | 6215 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで641、マルチで5149となりました。ここでも第13世代Core i5-13400Fと差はなし・・というか若干落としているくらい。少なくとも体感レベルで進化は感じられないでしょう。
SSD転送速度
ストレージの読込速度は約3500MB/s程度で十分な速度を達成しています。こだわりがあるなら読み込み速度7000MB/sのNVMe Gen 4にカスタマイズするのもおすすめです。HDDも追加できるのでデータ保存に困ることはないはずです。
GeForce RTX4070 SUPERのグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA RM5C-R47Sに搭載されているグラフィックはGeForce RTX4070 SUPERです。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070 Ti SUPER) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(11853) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23177) | |
GALLERIA RM5C-R47S (RTX4070SUPER) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9931) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(17628) | |
raytrek 4CXF (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
GALLERIA RM5C-R46T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(6209) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16418) | |
raytrek XF (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6469) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(17097) |
重量級タイトルのFF15ですが、RTX4070SUPERなら「4K解像度でとても快適」という結果が得られました。ゲーミング性能としては申し分ない水準にあると思います。
ちなみにRTX4070と比較した場合、4K解像度で約17%ほど高いスコアが出ていますが、フルHDでは約90%ほどのスコアです。非常に快適という結果こそ得られているものの、少し気になる傾向ですよね。もしフルHDゲーミングがメインならRTX4070無印で十分なのかもしれません。
RAW現像にかかる時間は?
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時間を計測しました。
CPU | 50枚 |
Core i7-14700F | 1分03秒 |
Core i5-14400F | 1分18秒 |
Core i7-13700F | 1分07秒 |
Core i5-13400F | 1分20秒 |
Core i7-12700 | 1分12秒 |
Core i5-12400 | 1分28秒 |
写真編集に使用するにも十分な性能をもっていることがわかりました。ただしCore i5-13400からの進化はほとんどありません。ただCore i5を選択する人の中に極端に結果にこだわる人もいないと思うので問題ないのでしょう。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトはResolveを使って書き出し時間をテストします。書き出しの条件は以下の通り。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
CPU | 処理時間 |
Core i7-14700F×RTX4060 |
2分31秒 |
Core i5-14400F×RTX4070SUPER | 3分26秒 |
Core i5-14400F×RTX4060Ti | 3分26秒 |
Core i7-13700F×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i5-13400F×RTX3060 | 3分27秒 |
結果としては4K編集もある程度楽しめると感じましたが、Core i5-14400F×RTX4060Ti搭載のややグレードが下のモデルと処理時間は変わらず。動画編集の結果を重視するにしても、コストパフォーマンスを考えたらスペックを下げても大丈夫かもしれません。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。当モデルは翌日出荷になっていました。これは急ぎでパソコンが必要になった方にも嬉しいサービスですね!
GALLERIA RM5C-R47S デメリット
・Core i5-13400Fとの差はほとんどなし
・ゲーミング性能を重視しないなら下位モデルでOK
第13世代Core i5-13400Fから性能進化はほぼ感じられず、ゲーミング性能をどこまで見るかが判断のキモになりそうです。動画編集の快適性ならRTX4060Tiあたりと変わりませんし、ゲームでもフルHDならRTX4070のほうが結果が良かったりもします。
個人的にはCore i5-14400F×RTX4060Tiを搭載し、約18万ほどで販売している「GALLERIA RM5C-R46T」のほうがコストパフォーマンスに優れているような気がしました。
GALLERIA RM5C-R47Sはこんな人におすすめ
- 描画性能の高いモデルが欲しい人
- クリエイティブよりもゲームを楽しみたい人
- 最新パーツを使ってみたい人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RM5C-R47S 感想まとめ
GALLERIA RM5C-R47Sを使って様々なテストを行ってきました。
Core i5-14400FとRTX4070 SUPERは、描画性能に優れているのでゲームをはじめ色々な作業で使えるモデルになっていると思います。グラフィックが高いだけにゲームはもちろん快適ですし、なにより静音性に優れていたのが驚きました。ベンチテストを行っていても、ほとんど無音に近いほど静かなので集中力の必要な作業にもおすすめですね。
ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗で相談もできるので安心感があります。>>ドスパラのおすすめパソコンをもっと見る
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。