パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。今回はIntel製 第11世代Core i5-11400が搭載された、おすすめのパソコンを紹介していきたいと思います。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良い(後悔しない)パーツを選択しましょう!ベンチテストの結果や、RAW現像にかかった時間なども計測していますので参考にしてください!
目次
第11世代Core i5-11400の性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i5-11400 |
17507 | 3.6GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-10400 |
12915 | 2.9GHz(4.3GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-9400 |
9395 | 2.9GHz(4.1GHz) | 6コア6スレッド | 65W |
Core i7-10700 | 17632 | 3.6GHz(4.9GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Core i7-9700 | 14612 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
インテル製のCore i5-11400は、従来モデルとコア数やスレッド数は同じですが、クロック数が大きくなりました。
Core i5-10400と比較すると約35%も高性能化していることになります。スコアだけで見るとCore i7-10700にせまるスコアと言うこともあり性能不足に陥ることはまずなさそう。
第10世代の時にも「本当にCore i5?」と感じるほどでしたが、第11世代になってますます高性能になってきました。
パーツの選び方がピンとこない方については「パソコン・スペックの選び方」という記事で解説しているので参考にして下さい。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i5-11400 | 588.1 | 4374.8 |
Core i5-10400 | 491.9 | 3626.8 |
Core i5-9400 | 450.5 | 2524.0 |
Core i7-10700 | 559.4 | 4841.8 |
Ryzen 7 3700X | 516.7 | 5560.9 |
Ryzen 5 3600 | 499.3 | 3970.2 |
シングルスレッドのスコアが588.1、マルチスレッドが4374.8です。非常に高いシングル性能がウリといった感じでしょうか。
RAW現像や多くのゲームではシングル性能の高さが生きるシーンは多いので、最新世代のCPUではシングル性能を高めにチューニングする傾向にあるようです。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i5-11400 | 536 | 3225 |
Core i5-10400 | 448 | 3059 |
Core i5-9400 | 426 | 2370 |
Core i7-10700 | 492 | 3564 |
Ryzen 7 3700X | 504 | 4822 |
Ryzen 5 3600 | 485 | 3435 |
シングルスレッドのスコアが536、マルチスレッドが3225です。
PASSMARKスコアでは同等だったCore i7-10700を見てみると、Core i5-11400の方がシングル性能が高く、マルチコアは近い数字が出ています。Core i7と比較するとCore i5はクロックが抑えられているので、実際の作業ではやや劣るでしょうが十分納得できるパフォーマンス。(むしろコスパ良すぎないか?)
Core i5-11400のRAW現像性能をチェック
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した処理時間を計測しました。
CPU | 処理時間 |
Core i5-11400 | 4分45秒 |
Core i5-10400 | 5分29秒 |
Core i5-9400 | 6分01秒 |
Core i7-10700 | 4分40秒 |
旧世代のCore i5-10400と比較すると45秒ほど処理が速く完了し、Core i7-10700に迫る処理時間を実現しています。
「Core i7-10700の方がさすがに速いだろう」と考えていたのですが、顕著な差が出ていないことに驚きを隠せません。すごい!すごいぞCore i5-11400!!
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはResolveを使って書き出し時間を計測します。条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 設定 | スコア |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-114000×RTX3060Ti | 5分39秒 |
DAIV Z5 | Core i7-10700×GTX1650S | 6分08秒 |
G-Tune XM-Z | Core i7-10700K×RTX3070 | 3分02秒 |
GALLERIA XA7R-R36 | Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 3分26秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 3分02秒 |
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は5分39秒で、少し時間がかかってしまったイメージでしょうか。
高解像度領域の処理も行えましたが性能的にはギリギリというか、ライトな編集作業にとどめておくほうが無難という感じがします。フルHD領域のデータなら苦もなく処理が行えるので、やはりライトユーザー向けのCPUといえるでしょう。
高解像度データ編集ならCore i7、Ryzen 7 以上を選びたいところです。
ゲーミング性能(ゲームのベンチマーク)
モデル | 設定 | スコア |
GALLERIA XA7R-R36 (R7 3700X×RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4260) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11440) | |
GALLERIA RM5C-R36T (i5-11400×RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 普通(5341) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12738) | |
raytrek ZF (i9-10900K×RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6705) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(16314) |
Core i5-11400×RTX3060Tiの組み合わせで、FF15(4K標準品質)が普通という結果になりました。ゲーム性能も高く、今回のテストではボトルネックになっているような印象は受けませんでした。
ただし動画編集でもそうだったように、高解像領域ではやや不安を感じるのは否めません。また、RTX3070以上のハイエンドグラボを使いたいなら、よりグレードの高いCPUを選んでおくほうが無難という印象を持ちました。
つまりCore i5-11400が目指すところはフルHDゲーミングでしょう。フルHD領域なら最高クラスのコスパを発揮してくれると感じます。
Core i5-11400がおすすめな人
- コスパが良いパソコンが欲しい人
- フルHDデータ編集が中心の人
- RAW現像や動画編集を楽しみたい人
- 予算が15万円前後の人
Core i5-11400は、2万円半ばという価格を考えると非常に高いパフォーマンスだと思います。なんなら今回のテストを通してCore i5-11400で自作PCを組みたいと思ったほどです(笑)
4Kなどの高解像領域ではもう一歩という印象ですが、その領域に無縁な人や、ライトユーザーなら十二分に満足できる性能だと感じます。ゲームはもちろん、RAW現像、動画編集など広い範囲で活躍してくれるCPUです!
Core i5-11400搭載のおすすめPC
ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T
グラフィックにGeForce RTX3060Tiを採用し、Core i5-11400の性能がしっかり活かせる構成です。ゲーミングでもクリエイト作業でも安定した結果を見せてくれる人気のデスクトップです。ちなみに今回のテストの数値はこのPCの結果を掲載しています。
ドスパラ GALLERIA RM5C-G60
グラフィック性能がそこまで必要ない人には、GeForce GTX1660SUPERを採用したコチラのモデルがおすすめ。よりカジュアルに使える構成で、RTX3060Ti搭載モデルよりも安く購入できるのがポイントです。
DELL ALIENWARE AURORA R12
サイバー感あふれるDELLのゲーミングパソコンです。フルカスタマイズモデルなので好みに合わせて「最高の1台」を目指すことも可能!ストレージがHDDなのでSSDを追加することで快適に使えます。セールやクーポン状況次第ではかなり安く買えるかも?
まとめ
・Core i5-11400はコスパ抜群!
・第10世代Core i7に匹敵する性能!
・予算15万円前後で購入可能!
Core i5-11400は、Core i5とは思えないほどのパフォーマンスです。ゲームや写真編集などにもしっかりと使えて、安いモデルなら13万円くらいでグラフィック搭載モデルも選べるのでコスパ抜群と言えるでしょう。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事をご覧ください。BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめをご覧いただくとお得なパソコンが見つかるかもしれません。
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