GeForce MX250は、ノートパソコンのグラフィック性能を高めるためのパーツです。
CPU内蔵グラフィックは、写真編集(RAW現像)やイラスト、動画編集といったクリエイティブな作業には心許ないです。そこでGeForce MX250のような専用グラフィックが必要になるのですが、実際どれくらいの作業ができるのかは気になるところですよね。
実際にRAW現像や動画編集といったクリエイティブな作業から、ゲームまでテストしてみましたので紹介します。カジュアルな使い方なら満足できるグラフィック性能は備えていますが、人によっては選ばないほうが良い場合もあると感じました。
そこで「MX250搭載のおすすめのノートパソコン」と一緒に、注意点なんかも書いて見たいと思います。
>GeForce MX330搭載のおすすめパソコンはこちら |
目次
GeForce MX250の性能比較
GPU | スコア |
GeForce GTX1650 |
7002 |
GeForce GTX1050 (2GB) | 4465 |
>GeForce MX330 | 2925 |
GeForce MX250(2GB) |
2576 |
GeForce MX150(2GB) | 2382 |
※PassMark社が公開しているスコアを掲載
旧シリーズのMX150と比較すると1割ほど高性能化しているのがスコアからわかります。GeForce MX250は、いわゆる高性能なノートパソコンに採用されているケースが多く予算で言えば10万円強といったところでしょうか。
MX250を搭載することで映像系の処理をサポートできます。例えば、プロジェクターを使ったプレゼンでカクカクしなくなったり、ゲームを快適にプレイできたりといったことに期待がもてます。とは言え、性能はそこまで高くないので過度な期待は禁物です。
結論から言うと、GeForce MX250は静止画編集用途(写真編集、RAW現像、イラスト)としては充分な性能があります。動画編集やネットゲームのプレイに関しては冷静に見極めが必要だと感じます。
写真やイラストを趣味で楽しんでいる人、出先でちょこちょこっとデータを触りたい人とは相性が良いと思います。日常的に大量のデータを扱う人、高画素フルサイズ機をお使いの人、4K動画編集、最新のゲームをプレイしたいと考えているなら避けたほうが無難です。少なくとも、より高い性能をもったグラフィックを選択しましょう。
ゲーム性能
MX250搭載のノートパソコンは、カジュアルな使い方にぴったりです。フルHDクラスの軽量なゲームだと比較的快適に動作します。タイトルによっては多少のもたつきを感じるものの、設定さえ落とせば何とか遊べるかなといった印象です。外出時にサクッとゲームを遊びたい人からすると、魅力的に映るでしょう。
総合的にはゲームを快適にプレイするには役不足という印象です。ドラクエ10やLOLなど比較的軽量なものなら良いですが、ゲーム自体が目的なのであれば他の高性能なグラフィックがおすすめです。
動画編集は可能?
動画編集を試みましたが、快適とは言えませんでした。短いカットをつないで、1-2分くらいの簡単な動画に仕上げるなら問題ないかもしれません。効果を当てたりといった、こだわった動画は諦めたほうが良いです。
一眼レフで撮影した4Kデータはそもそもリアルタイムで動作しません。仕方なくフルHDに一度変換して編集を試しましたが、もたつきを感じます。一連の動作に関してもストレスを感じることが多いと思ったので、僕なら動画編集目的でMX250を選ぶことはしません。
GeForce MX250がおすすめな人
- RAW現像初心者の方
- 価格重視の方
- 動画編集は考えてない方
- ドラクエ10など軽めのゲームがしたい方
- スタイリッシュなノートPCが欲しい方
GeForce MX250に関して「もう少し詳しく知りたい」と言う人は、以下のレビュー記事を参考にしてください。
>MX250搭載!DAIV-NG5300シリーズをレビュー |
MX250搭載のおすすめノートパソコン
※後継モデルが登場しました→>GeForce MX330搭載のおすすめパソコンはこちら
mouse K700シリーズ
CPU | Core i7-9750H |
メモリ | 8~32GB |
グラボ | GeForce MX250 |
ストレージ | 256~512GB |
MX250を搭載したパソコンでイチオシなのが「mouse K700シリーズ」です。Core i7×MX250の組み合わせでパフォーマンスは高めで、RAW現像やちょっとした動画編集などクリエイト作業にも対応できます。下位モデルなら税別10万円を切る価格から購入ができますしセール対象になることも多くコストパフォーマンス面で優れています。
ASUS ZenBook Duo UX481FL
CPU | Core i7-10510U |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce MX250 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
12.6型のセカンド液晶を搭載した珍しい14型ノートパソコンです。一般的に作業性が損なわれがちな液晶サイズですが、補助的な表示が可能なため作業性を損なうことなく作業に向き合えます。手書きにも対応するためペンタブのような使い方ができたりとアイデア次第で面白いことができそうなモデルです。ドスパラで取り扱いがあります。
DAIV 4N
CPU | Core i7-10510U |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce MX250 |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
ナローベゼル採用の14型ノートパソコンです。最大の特徴は軽いということで、わずか1.13Kgしかありません。バッテリー駆動時間も、約12時間と長く、USB PD対応のためType-Cポートからの給電も可能。パワーよりもモバイル性を重視する方におすすめです。
まとめ
・GeForce MX250はモバイル性能の高さが魅力!
・より高度で専門的な処理には力不足なので注意が必要!
MX250を搭載したモデルが市場に出回ってきているのは個人的に歓迎です。ちょっとしたグラフィック性能のおかげで、用途がグンと広がるからです。しかも省電力なのでバッテリーのもちも良く、より長く使えるというのは魅力的。
MX250はサポート的な意味合いが強いので、処理能力を優先したい場合は別のモデルを選ぶ様にしましょう。
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