パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はAMD製CPUのRyzen 5 4500が搭載されたおすすめのパソコンを紹介していきたいと思います。もちろん性能面にもしっかり目を向けていきますので参考にしてください。
目次
Ryzen 5 4500の性能・スコアは?
これまでのCPUのシェアを見てみるとインテルが圧倒的でした。「マウスコンピューター」「ドスパラ」「フロンティア」と言った、BTOショップでもRyzen CPU搭載PCが増えシェアを伸ばしています。
特にコストパフォーマンスを求めている初心者やライトユーザー層、自作パソコン好きの注目を集めています。今更記事で扱うのもどうなの?とは思いつつも、ここにきてRyzen 5 4500をベースとするパソコンが勢いを伸ばしているのも事実。
意外となんでも使えるくらいにパフォーマンスも高く、ゲーム、写真や動画編集など幅広く使えるCPUです。しかも10万円を切るような格安モデルから、ミドルクラスのグラボを搭載しても12万円台とか手も出しやすい。そんな魅力あふれるCPUの実力を探っていきます。
Ryzen CPUスコア
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 5 7600 |
27810 | 3.8GHz(5.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 5600 | 21247 | 3.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500 | 16227 | 3.6GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 7 3700X |
22639 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 3600 | 17786 | 3.6GHz(4.2GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-13400 | 26442 | P:2.5GHz(4.6GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i5-12400 | 19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
掲載されたスコアはPASS MARK社が開示しているデータであり、性能を約束するものではございません。
Ryzen 5 4500はエントリークラスの位置付けで、スコアを見れば流石に最近主流のCPUから見ると見劣りしてしまうかもしれません。最新のRyzen 5 7600と比較すると約60%、Core i5-12400の約85%ほどの性能ということになります。
性能面で物足りないのは事実ですし認めなければ話は進まない。その上で「じゃあどれくらい使えるのよ?」をチェックしていく方向になります。
もしパーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
RAW現像の時間を比較
一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
CPU | 処理時間] |
Ryzen 5 7600X | 3分09秒 |
Ryzen 5 5600X | 3分55秒 |
Ryzen 5 4500 | 5分46秒 |
Ryzen 7 3700X |
4分58秒 |
Ryzen 5 3600 | 5分39秒 |
Core i5-13400 | 3分45秒 |
Core i5-12400 | 4分06秒 |
RAW現像処理時間はCPU性能がモロに出る作業です。さすがに処理に時間はかかってしまっている印象を受けますが、毎日写真を扱うような人でない限りはデメリットにもなりません。
過度な期待は禁物ですが趣味レベルで数枚をじっくり作り上げるような人なら処理自体は問題なく行えるはずです。
動画編集の時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測したデータです。Ryzen 5 4500で4Kデータを扱うのは難しい印象なのでテスト自体は未実施ですが、参考程度に他のモデルで計測した数値を載せておきます。
構成 | 処理時間 |
Ryzen 7 7700X×RTX3070 | 2分22秒 |
Ryzen 5 5600X×RX6700XT | 3分02秒 |
Ryzen 5 3600×RX5700 | 4分04秒 |
Core i5-12400×RTX3050 | 4分14秒 |
Ryzen 5 4500の主戦場はフルHDデータ編集です。そこに限っていうなら動画編集で、よほどこだわらない限りは問題なく処理が行えるはずです。ただし実況配信とか、もう少し・・・の部分を突き詰めていくと性能不足に悩まされる可能性が高いです。
Ryzen 5 4500がおすすめな人
- 安くてそこそこ使えるPCが欲しい人
- 最新CPUじゃなくてもOKな人
- 趣味で写真編集、動画編集など楽しみたい人
- 徹底的にコスパを追求したい人
Ryzen 5 4500の魅力を一言でいえば「価格」につきるかもしれません。もう1~2万円追加して他のCPUも選べるなら話は変わってくるかもしれませんが、初心者やはじめてパソコンを購入するような人にとって魅力的な存在ではあるでしょう。徹底的にコスパを求めたい人にはおすすめです!
Ryzen 5 4500搭載のおすすめPC
ドスパラ Lightning AV5
GeForce RTX4060搭載でありながら税込11万円台という圧倒的な安さが魅力なパソコンです。ミドルクラスのグラボ搭載でこの価格というのはそうそうありませんし、CPUも一般的な処理から軽めの編集作業まで快適に行えるくらいの性能はもっています。とにかく費用を抑えたい人におすすめ。
ドスパラ GALLERIA RM5R-G50
税込10万円以下で冷却性やデザインにもこだわりたいならドスパラのガレリアがおすすめ!Ryzen 5 4500×GTX1650ならフルHDクラスの処理は行えますし、画像やイラストといった作業も楽しめます。カスタム用やサブパソコンとして使うのも悪くないでしょう。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G60
マウスコンピューターの新ブランド「NEXTGEAR」です。価格は12万円台と激安ですが、CPU性能がほどほどなのでグラフィックス性能を限界まで引き出すのは難しいかもしれません。とは言え、この価格と描画性能を格安で導入できるメリットは大きいですし、標準で3年間のメーカー保証がついているのも魅力的です。
マウスコンピューター G-Tune DG-A5G60(スターター5点セット)
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」には、周辺機器がセットになったモデルがあります。価格も15万円台と良心的で、モニターやマウスなどどれを選べばいいかわからない初心者にも優しいセットになっています。
ASUS ROG Strix G10DK
Ryzen 5 3600×GTX1650を搭載し、メモリもストレージもかなり割り切った仕様になっています。Ryzen 5 4500に近い性能をもちつつ、このクラスとしては最安値クラスの8万円台です。自分でメモリやストレージを追加するような楽しみかたもありです。カスタマイズベースとしても良いかもしれません。
まとめ
・Ryzen 5 4500のコスパはやばい!
・10万円切りも余裕で狙える!
Ryzen 5 4500搭載パソコンは、圧倒的値段が安いのが魅力です。
最新のGeForce RTX4060搭載モデルですら税込12万円台で手に入りますし、GTX1650やGTX1660あたりなら10万円切りも当たり前というレベルです。高度な処理を行わないことがはっきりしているなら狙わない手はないって感じですね。
それでもさらに少しでもお安く手に入れたいなら「BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ」というページも参考にしてください。他のRyzen CPU(Ryzen 7 3700Xなど)が気になる方はこちらもどうぞ。>「Ryzen」搭載のおすすめパソコンをチェックする
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