今回は「GeForce RTX3070」と「Radeon RX6700XT」の性能比較をします。
グラボとしてはミドルハイあたりに位置するGeForce RTX3070と、ライバルのRadeon RX6700XTでどれくらい性能がちがうのか?気になっている人も多いハズ。最近はグラボの供給不足もあって1つでも多くの選択肢が欲しいですから、両者に明白なちがいがなければ「どちらも選べる」ということになります。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX3070 vs Radeon RX6700XT
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | PASSMARK |
Radeon RX6700XT | 18735 |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX3060 | 16616 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
>GTX3070搭載のおすすめパソコン
>RTX3060(Ti)搭載のおすすめパソコン
GeForce GTX3070とRadeon RX6700XTの性能差を見てみると、約15%ほどの差があることがわかります。
単純に考えるとRTX3070を選べば良いということになり、RX6700XTのスコアを見る限りはRTX3060TiやRTX2070SUPERに近い数字になっていることがわかります。
おそらくRTX3070の方が安定した結果を出しやすく、場合によってはRadeon RX6700XTに迫られることもあるだろうな・・という予測がたちます。
比較に使ったパソコン
名前 | G-Tune XM-Z | G-Tune EP-A |
画像 | ||
CPU | Core i7-10700K | Ryzen 7 5800X |
GPU | RTX3070 | RX6700XT |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | 512GB SSD+2TB HDD | 1TB SSD+4TB HDD |
価格 | 約25万円 | 約30万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
マウスコンピューター:https://www.mouse-jp.co.jp/ |
今回のテストではマウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」から2台のパソコンを選出しています。5万円という価格差を考えても、グレード的にはG-Tune EP-Aが上ということになるでしょうか?
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX3070
RX6700XT
GPU | 設定 | スコア |
G-Tune XM-Z (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6812) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16097) | |
G-Tune EP-A (RX6700XT) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5524) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(15653) | |
G-Tune HN-Z (RTX2070S) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4824) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(13067) |
RTX3070とRX6700XTを比較すると、フルHDクラスで約3%、4K解像度で約23%の差が出ました。フルHDを領域ではさほど差がないものの、高解像度領域になるほど厳しい戦いになります。
仮設ではRX6700XTはRTX2070Sが同等程度かと見込まれましたが、ここではハッキリと差が出ています。RX6700XTもなかなか遊べそうではあるものの、やはりRTX3070に軍配があがるという印象は変わりません。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
RAW現像はどちらかと言えばCPU性能が重視される作業ですが、GPUやメモリでどれくらい差が出るのか見てみましょう。
モデル | 処理時間 |
G-Tune XM-Z | 4分19秒 |
G-Tune EP-A | 3分46秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、グラフィック性能はおまけ程度にしか効きません。結果的にはCore i7-10700K<Ryzen 7 5800Xということになるでしょうか。このテストでは30秒ほどの差ですが、RAW現像の枚数が多ければ多いほど作業にも影響してきます。
ライトユーザーならそこまで神経質になる差ではないでしょうが、毎日現像作業に追われるクリエイターならどちらを選べばいいかは明白です。これまでRAW現像はIntelが得意だったのですが、Ryzenもここまできたんですね。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G-Tune XM-Z | Core i7-10700K×RTX3070 | 3分18秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 3分02秒 |
動画編集ではわずかにRTX3070搭載モデルが勝利するものの、どちらを選んでも遜色ない処理が行えると感じました。このように計測すれば多少のちがいが出てくるものの、4K動画編集に必要な水準はしっかり満たしていると思います。
結論:GeForce RTX3070を選ぶのがおすすめ
・RTX3070とRX6700XTは理論値で15~23%ほどの性能差
・RTX3070のほうが安定して結果を出せる!
・クリエイト作業ならどちらを選んでもOK!
・コスパや入手難度次第でRX6700XTもあり!
RTX3070とRX6700XTを比較してきました。
単純にグラフィック性能を求めるならRTX3070がおすすめですが、フルHD領域やクリエイト作業では大きな差はないのがわかりました。ゲーミング性能や安定した結果を求めるならRTX3070を選びたいところですが、目的もふくめて価格やパーツ構成次第ではRX6700XTを選んでも問題ないという印象です。
では、ここからは僕が厳選したおすすめパソコンを紹介します。
RTX3070/RX6700XT搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune DG-I7G70
ゲームだけでなくRAW現像や動画編集といったクリエイト系の作業も快適に行えます。今回の比較で登場したモデルの後継機にあたります。性能や品質面で信頼感のあるデスクトップパソコンだと感じました。マルチタスクを頻繁に扱うならメモリを64GBにカスタマイズするのもオススメ!
マウスコンピューター G-Tune EP-A-6700XT
今回のテストにも登場してもらったG-Tune EP-Aです。Ryzen 7 5800Xの処理能力には目をみはるものがあり、クラス以上のパワーをもったパソコンだと感じました。存在感のあるシャーシで、静音性にも優れている点も見逃せません。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R37
Core i7-13700FとRTX3070の構成で、高いパフォーマンスが魅力のクリエイター向けパソコンです。処理能力、描画性能もほぼパーフェクトですし、一般ユーザーとしたら持て余すほどの性能とさえ言えるでしょう。ドスパラは国内生産で実店舗も存在するので安心感があります。
フロンティア FRGH670/Q3
Core i7-13700F×RTX3070で高い処理能力を誇るモデルです!メモリもSSDも容量に余裕がありますし、日本製コンデンサを採用した 80PLUS GOLD 850W電源など安心感も強いです。この構成で税込24万円台はお得感があります。
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