モバイル版(ノートパソコン向け)の「GeForce RTX4050」と「GeForce RTX3050」の性能比較をします。
GeForce RTX4050は従来のRTX3050と比較して約1.5倍ほどの性能を持つと言われていますが実際にどれくらいあるのか気になりますよね。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4050 vs GeForce RTX3050
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PassMark) |
GeForce RTX4060 | 19266 |
GeForce RTX4050 | 15769 |
GeForce RTX3070 | 15565 |
GeForce RTX3060 | 13313 |
GeForce RTX3050 | 9338 |
GeForce RTX2070 | 12860 |
GeForce RTX2060 | 11458 |
GeForce RTX4050のスコアは15769で、従来パーツのRTX3070と同等のスコアです。
RTX4050とRTX3050を比較すると約70%もスコアに差があり、RTX4050に至ってはエントリークラスという印象は消えつつあります。ちなみに上位モデルのRTX4060との差は約18%ほどです。
ここまで差があると出来るならRTX4050を選びたいというのが本音でしょう。これまでミドルクラスで人気があったというか定番だったRTX3060すらも凌駕するスコアですからね。新製品はまだまだ値段が高いものが多いですが、予算やタイミング次第でお得に狙っていきたいところですね。
>RTX4050搭載のおすすめパソコン
>RTX3060搭載のおすすめパソコン
比較に使ったパソコン
名前 | RL5C-R35T | G-Tune P6 |
画像 | ||
CPU | Core i5-11400H | Core i7-12650H |
GPU | RTX3050Ti | RTX4050 |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB | 500GB |
価格 | 約15万円 | 約20万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
リンク | 公式HPへ | 公式HPへ |
今回のテストではドスパラとマウスコンピューターのノートパソコンを2台準備しています。価格差は順当にありますがどれくらいの差が出てくるのか気になるところです。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX3050Ti
RTX4050
GPU | 設定 | スコア |
RTX4060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4493) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12899) | |
RTX4050 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11812) | |
RTX3060 | 3840×2160(標準品質) | 普通(4433) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10672) | |
RTX3050Ti | 1920×1080(標準品質) | 快適(7495) |
RTX3050TiはフルHD標準設定で快適という結果ですが、RTX4050なら4K標準設定で普通に遊べます。
RTX3050TiとRTX4050を比較すると、フルHDクラスで約58%も差がありますし、RTX3050Tiだと4K解像度でのゲーミングは難しくなってきます。RTX4050が頑張りすぎなのでは?(笑)
RTX3050Tiだとタイトルによっては我慢が求められるでしょうが、RTX4050なら従来ミドルクラスに匹敵するので十分なゲーミング性能を確保できます。ほとんどのタイトルをデフォルト設定で遊べるでしょうし、設定によってはフレームレートも期待できると思います。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
モデル | 処理時間(150枚) |
RL5C-R35T | 4分40秒 |
G-Tune P6 | 3分50秒 |
RAW現像ではCPU性能が重視されるので、さすがに旧世代Core i5-11400H搭載のRL5C-R35Tは苦しくなります。正直グラフィックによる差を感じるレベルではないので、RAW現像目的であればCPU性能を重視して選択しましょう。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
RL5C-R35T | Core i5-11400H×RTX3050Ti | 6分10秒 |
動画編集ではパーツ全体の構成が重要になってきます。さすがに最新パーツで固められたモデルの処理時間が速くなっていますね。特に今回のテストはRTX3050Tiクラスだとしんどい解像度になっていますので、より顕著に差が出た形となってしまいました。
性能を確保したい方や、高度な編集作業を行いたいのであればRTX4050搭載モデルを選ぶほうが無難ということになるでしょう。逆にフルHDクラスの処理しか行わないのであればRTX4000番台はオーバースペックで、RTX3000番台を選ぶほうがコスパがよくなる可能性があります。
結論:GeForce RTX4050を選ぶべき!だが?
・理論値だけならRTX4050が約1.5倍高性能
・シーンによってはRTX3050(Ti)でも十分かも?
・RTX4050は従来のミドルクラス並みの性能!
・RTX4050はゲーミング性能も高い!
GeForceRTX4050とRTX3050(Ti)を比較してきました。
単純に性能をグラフィック性能(理論値)を求めるなら約1.5倍の性能をもつGeForce RTX4050がおすすめですね。とくにゲーミングや高解像データ編集に差が出てくるため、RTX3050を選ぶメリット少ないです。ただライトユーザーやフルHDクラスのデータが扱えれば十分という人は、RTX3050を選択肢に入れるのも手です。
GeForce RTX4050/RTX3050搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune P6
今回のテストでも良好な結果を示してくれたモデルです。パフォーマンス面でも心配はいりませんし、16型フルHDモニターは165Hzリフレッシュレートにも対応しでなめらかな映像を楽しめます。大きな画面でドッシリと腰を据えて作業を行いたい人におすすめのモデルです。
ドスパラ GALLERIA RM7C-R35T
14型のコンパクトボディに高性能パーツを詰め込んだモデルです。第12世代Core i7-12700の高い処理能力を生かして、写真や動画の編集を助けます。価格も17万円台と良心的ですし、約1.43kgという軽さも魅力です!モバイルの多いクリエイター、ゲーマーにおすすめのモデルです。
ドスパラ raytrek R5-RL5
15.6型WQHDモニター搭載のクリエイター向けノートパソコンです。作業性が良いだけでなくsRGBカバー率約99%、リフレッシュレート165Hzに対応しているので、正確で滑らかな映像が得られるのも特徴です。先に紹介したモデルよりも少し高い17万円台~にはなりますが、ストレージ容量にも余裕があります。
ASUS ROG Flow X13 GV301QE
約1.35kgの軽量ボディにRyzen 9やRTX3050Tiを搭載。さらに13.4型のモニターは4K解像度にも対応!これでもかと言うほどハイスペックを凝縮したマシンです。モバイル環境でもしっかりと作業をしたいクリエイターには特におすすめのモデルです。
msi GF63 Thin -10UC- 429JP
税込139,800という低価格ながらパーツ構成にスキがなく、安心して使えるスペックに仕上がっているのが特徴。重量も1.86kgと比較的軽量ですし、フルHDモニターは144Hzリフレッシュレートにも対応しています。BTOやサポート対応もしてくれるのでmsi認定店舗のArkで購入するのがおすすめです。
Lenovo LOQ 16IRH8
Lenovo LOQ 16IRH8はRTX4050搭載で約15万円というコスパが魅力のゲーミングノートです。CPU性能も高く、ゲームはもちろん写真や動画の編集といった作業もこなせます。ただし色域が狭めなので別途モニターを用意することをおすすめします。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。