パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はAMD製第3世代CPUのRyzen 9 3950Xが搭載されたおすすめのパソコンを紹介していきたいと思います。もちろん性能面にもしっかり目を向けていきますので参考にしてください。
目次
Ryzen 9 3950Xの性能・スコアは?
これまでは「CPUと言えばIntel」という時代が続いていましたが、ここにきてRyzenの逆襲が止まらない状況になってきています。Ryzen CPUはパフォーマンスの高さと価格の安さ、つまりコスパを武器にシェアを確実に伸ばしています。
僕がおすすめさせてもらっている「マウスコンピューター」「ドスパラ」「フロンティア」と言ったBTOショップでの取り扱いがどんどん増えている状況からもユーザーから求められていることが伝わってきます。
もはやインテル一強の時代ではなくなっていることは明確ですし、僕もRyzenに魅力を感じ自作PCのパーツの入れ替えを行ったくらいです。
Ryzen CPUのスコア(性能)
まずは簡単な比較表をご覧ください。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 9 3950X | 39294 | 3.5GHz(4.7GHz) | 16コア32スレッド | 105W |
Ryzen 9 3900X |
32860 | 3.8GHz(4.6GHz) | 12コア24スレッド | 105W |
Ryzen 7 3800XT | 23954 | 3.9GHz(4.7GHz) | 8コア16スレッド | 105W |
Ryzen 7 3700X |
22742 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 3600 | 17825 | 3.6GHz(4.2GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i9-9900K |
18894 | 3.6GHz(5.0GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Core i7-10700K |
19737 | 3.8GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 125W |
Core i7-9700K | 14650 | 3.6GHz(4.9GHz) | 8コア8スレッド | 95W |
掲載されたスコアはPASS MARK社が開示しているデータであり、性能を約束するものではございません。
Ryzen 9 3950Xは16コア32スレッドのハイパフォーマンスCPUです。スコアは40000に迫り、Ryzen 7やCore i9の2倍近いスコアを達成・・まさに異次元の強さを見せています。
これほど強力なCPUを必要とするのは、日常的に編集作業に追われているクリエイターのような人が多いと思いますが一般用で使うとしても優越感に浸ることができそうですね。
Ryzen 9 3900Xと比較しても約20%ほど高性能です。コア数やスレッド数も多いことからクリエイティブワークの時間短縮に貢献してくれると思います。
RAW現像の時間を比較
いくら数値で良いと言っても実際に動かしてみないと実力はわかりません。そこで、一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
CPU | A機 |
Core i9-9900K | 3分19秒 |
Core i7-9700K | 4分56秒 |
Ryzen 9 3950X |
? |
Ryzen 9 3900X | 4分52秒 |
Ryzen 7 3700X |
4分58秒 |
Ryzen 5 3600 | 5分39秒 |
Ryzen 9 3950Xをまだ試せていないので処理時間は掲載できていませんが、使う機会があれば掲載したいと思います。
RAW現像は1コアあたりの性能に依存する傾向が強く、インテルCPUが得意とする分野という印象があります。実際にRAW現像を試すとスコアで大幅に上回っていたCore i9に大きく差をあけられ、Core i7に並ばれる結果となっています。
Ryzen 9 3950XもCore i9-9900Kにせまるほどのタイムにはならないというのが個人的な予想です。 記事執筆時点ですと、CPU単体の価格で見てもCore i9-9900Kのほうが2万円ほど安かったです。
写真編集メインの自作機を検討しているならCore i9に分があるのかもしれません。
動画編集の時間を比較
CPU | A機 |
Ryzen 9 3950X | ? |
Ryzen 9 3900X | 2分59秒 |
Ryzen 7 3700X |
3分33秒 |
Ryzen 5 3600 | 3分47秒 |
Core i9-9900K | 3分58秒 |
Core i7-9700K | 4分46秒 |
動画のレンダリングは、コア数が多いRyzenの得意とするところです。Ryzen 9 3900Xでさえ3分を切っており、動画が溶けるように処理されていくのは眺めているだけでも楽しかったです。Ryzen 9 3950Xはコア数も多いので、より作業の短縮化につながるはずです。
YouTubeに投稿するための動画編集、高解像度のデータ編集なんかをしたい人にはRyzenがおすすめということになります。
Ryzen 9 3950Xがおすすめな人
- 超高性能なパソコンが必要な人
- 最強クラスのCPU処理能力を求めている人
- より高負荷な動画編集を快適に楽しみたい人
- コストよりもパフォーマンス重視な人
Ryzen 9にこだわらなくても性能面では十分に満足できる可能性もあります。Ryzen 7やRyzen 5も気になっている人はこちらの記事をどうぞ。
Ryzen 9 3950X搭載のおすすめPC
G-Tune HP-A-O
CPU | Ryzen 9 3950X |
メモリ | 32GB |
グラボ | GeForce RTX 2070 SUPER |
ストレージ | 1TB SSD(Gen4) + 4TB HDD |
マウスコンピューターのゲーミングブランドG-Tuneの最高峰クラスのデスクトップパソコンです。水冷CPUクーラーが採用されていたり、爆速のGen4 SSDが搭載されているなどパフォーマンス面を限界まで引き上げる工夫が見られます。RTX2080 SUPERにもカスマム可能です!
ASUS ROG Strix G35
CPU | Ryzen 9 3950X |
メモリ | 64GB |
グラボ | GeForce RTX 2080Ti |
ストレージ | 512GB SSD + 2TB HDD |
ASUSのゲーミングブランドROG Strix G35です。ほぼ最強と言えるパーツ構成でパフォーマンスに妥協したくないユーザー必見のPCです。50万円という価格はハードルが高いですが、このクラスを検討する人には攻めの姿勢を見せてほしいところ。
まとめ
・Ryzen 9 3950Xは最高クラスの処理能力!
・最高のパソコン体験を求めるユーザーにおすすめ!
Ryzen 9 3950Xは高いパフォーマンスが魅力のCPUです。搭載されているパソコンは多くありませんが、性能は感動すること間違いありません。
少しでもお安く手に入れたいなら「BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ」というページも参考にしてください。
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