「RAW現像をはじめよう」と思ったら「パソコンの動きがもっさりしている」「新調しようにも選ぶべきパソコンのスペックがわからない」という人もいるかもしれません。
そこで「RAW現像に必要なパソコンのスペックは?」という解説と、レベル別におすすめのパーツ構成や予算について買いて見たいと思います。
RAW現像・写真編集に必要なスペック
- CPUの選び方
- メモリの選び方
- グラフィックボードの選び方
- ストレージの選び方
CPUの選び方
CPUはパソコンで最も重要なパーツです。写真編集だけでなく、どの作業においても高性能なほうが処理が早くなります。快適な動作を求めるのであれば、優先的に高性能なものを選びましょう。予算に限りがある場合はCPUを調整(下げる)のもありですが、基本的には最も重視したいパーツです。。
最新のCore i5は、旧世代のCore i7と同等以上であることも多く、RAW現像には十分な性能を発揮してくれます。ただし長い目で見るとCore i7のほうが有利であるには違いないので、余裕があればCore i7を選ぶほうが無難です。
メモリの選び方
RAW現像をはじめクリエイト作業でパソコンを使うならメモリも大切です。
初心者の方なら8GBで足りるかもしれませんが「足りない」と感じるシーンが増えてくるはずです。基本的には16GB以上を推奨します。自力でメモリ増設ができる方ならカスタマイズするのもおすすめです。デスクトップPCの場合は、挿すだけでメモリを増設できるのでとても簡単です。(スロットに空きがあるか要確認)
個人的におすすめなのは16GBで、コストをおさえつつ性能を発揮できます。上級者は動画編集やよりパフォーマンスを求めるはずなので32GB〜をおすすめします。
グラフィックボードの選び方
静止画の編集用なら、グラフィックはそこまで優先順位が高くありません。(動画編集には重要)
CPUと並んで費用のかかるパーツなので、性能をおさえておくと安くパソコンを買えます。個人的にはミドルクラスのグラボがコスパも良くて万人受けしやすいと思います。BTOショップの人気ランキングでもミドルクラスを搭載したパソコンが入っていますし、静止画編集だけでなく、動画やゲームもそこそこいけます。
ストレージ(SSD・HDD)の選び方
パソコンのOSやソフトを起動させるための倉庫にはSSDを選択しましょう。全てのサクサク感が劇的に変わるので、必須と言っても過言ではありません。
一度SSDの速度を体験してしまうと、HDDのもっさりした動作には戻れません。
初心者の方は、後々HDDをSSDに変えようと思うと大変です。容量不足は外部ストレージで補えますので、購入時にはSSDを選択することを強くおすすめします。
理想はSSD+HDDのデュアルストレージです。
パーツの優先順位
- CPU
- メモリ
- グラフィック
- SSD
あえて優先度をつけるならCPUを最優先に考えてほしいです。SSDはもはや非搭載モデルを探すほうが難しくなってきていますので、優先度は低め・・というか載っていて当然という考えですので優先度は低いです。
RAW現像においてはグラフィックはそこまで重要ではありません。動画編集やゲームといった用途に使わないのであれば、メモリを優先して強化してあげましょう。
ついでに言っておくと電源も非常に大切なパーツです。詳しい人なら「まずは電源にこだわれ」と言ってきます。当サイトでおすすめしているBTOショップさんは、電源にはこだわっているので安心してください。
パソコンの全てのパーツに命を吹き込む電源を軽んじてはいけません。中途半端な性能だと、どんなに他のパーツが高性能でもパフォーマンスを発揮できません。また故障率をあげる原因にもなってきます。
80PLUS BRONZE(SILVER)など書かれているものは大丈夫です。たまに「大丈夫?」と思うくらい少ないものもあるので、一応気にかけておいたほうが良いでしょう。
パソコンを安く買うコツ
安くパソコンを買いたいなら、「キャンペーンや特価情報」はこまめにチェックしておくと良いでしょう。毎日のように価格は変動しますし、キャンペーン内容も変わります。
SSD容量UP、CPU性能UP、割引率のUP、など通常よりもお得に買えるチャンスは逃さないようにしましょう。
こちらの記事を参考にしてください。
エントリー向けのスペック
CPU:Core i5 or Ryzen 5
メモリ:16GB
グラボ:GeForce GTX 1650~
容量:500GB
予算:10〜15万円
いわゆるスタンダードパソコンでも、写真編集に必要な性能は充分にそなえています。
数千万画素のフルサイズのRAWデータを、何百枚、何千枚と編集するには力不足でしょうが、ほとんどの人はそうじゃないはずです。お気に入りの写真を数枚じっくり作り込みたい、これからRAW現像を始めたいと言う人におすすめです。
ただし本気の趣味にするのであれば、10万円以下のパソコンでは将来的に不満を感じるようになるかもしれません。15万円クラスから選ぶことをおすすめします。
・予算10万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算15万円で買えるおすすめパソコンは?
ドスパラ GALLERIA RL5R-G165-5
CPU | Ryzen 5 6600H |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 500GB SSD |
専用グラフィックスを搭載しながらも10万円台というドスパラのゲーミングモデルです。Ryzen 5 6600Hで処理能力としても十分ですし、軽めの動画編集やゲームなども楽しめるコストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。物価高の中で10万円そこそこで買えるモデルは貴重です。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G1D
国産のマウスコンピューターでは、Ryzen CPUを搭載したエントリーモデルがあります。価格は10万円切りで、格安パソコンとは思えないほどのこだわりを見せます。いつでもどのタイミングでも購入できる標準モデルでこの価格はちょっと信じがたいです。24時間サポートが付いていたりとアフターサービスにも定評がありますので安心感は強いです。RTX4060搭載の上位モデルでも12万円台なので要チェックです!
マウスコンピューター mouse K5
マウスコンピューターのmouse K5シリーズは、ブランド内でもトップクラスの人気を誇るモデルです。一般向けモデルとしては珍しく独立グラボを搭載し、パフォーマンス面でも優秀です。写真編集やイラストなどを中心に作業する人にもお勧めで、簡単な動画編集くらいなら対応できます。セール対象で12万円台になることも珍しくなく、人気で売り切れが発生するほどです。
中級者向けのスペック
CPU:Core i7 or Ryzen 7
メモリ:16GB
グラボ:GeForce RTX 4050〜
容量:500GB SSD
予算:15〜20万円
ミドルクラスのパソコンになれば、予算・性能ともにだいぶ余裕が出てきます。とは言え、全部を最高クラスのパーツにすることは難しいでしょう。優先順位を決めて、どの性能をひきあげるか慎重に判断しましょう。
このクラスなら、静止画で不満が出ることはほとんどなく、簡単な動画作成や、オンラインゲームもかなり快適になります。僕が最もおすすめしたいのがこのラインで、価格と性能のバランスが良いです。
・予算15万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算20万円で買えるおすすめパソコンは?
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46T
第14世代インテルCore i5-14400FにGeForce RTX4060Tiを採用し、ゲームはもちろん動画編集などにも対応できるパフォーマンスを誇ります。記事執筆時点でのお値段が17万円台で、最新パーツが採用されている割にはお手頃です。
Legion Tower 5i
レノボのデスクトップといえばLegionシリーズです!Core i7-14700KF×RTX4060搭載でありがなら17万円台はかなり安いです。サイドはクリアパネルでおしゃれかつ存在感もありますし、デスクに設置して楽しく使えると思います。迷ったらコレでいいかもしれません。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G60
国産のマウスコンピューターでは、Ryzen CPUを搭載したモデルがあります。価格は15万円台ながら、Ryzen 7×RTX4060のミドルクラスらしい構成となっています。写真、動画、ゲームなど幅広く楽しめますし、24時間サポートが付きでアフターサービスも万全です!
ドスパラ GALLERIA XL7C-R46-5
CPU | Core i7-13700H |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 1TB SSD |
第13世代Core i7-13700Hはデスクトップ並みの処理能力で、クリエイティブ作業に没頭できるパフォーマンスを発揮します。RTX4060搭載なのでゲームも快適ですし幅広い用途で使っていけます。迷ったらこの辺りのスペックにしておくと満足できるはずです。
マウスコンピューター DAIV R4-I7G50WT-A
DAIV R4は約1.42kgの軽量クリエイト向けノートパソコンです。写真や動画編集にもしっかり対応できるパフォーマンスを備えています。約11.5時間のバッテリー駆動のおかげで外で作業を行う人にも有利です。普段使い、ビジネス、クリエイトと幅広くこなせるフットワークが売りのモデルです。
ASUS ROG Flow X13 GV301QE
13.4型の薄型軽量ながらRyzen 7×RTX3050を搭載した本格的なモデルです。このクラスとしては最軽量クラスですし、外付けのGPUモジュールを利用すればさらに描画性能を高めることも可能。持ち出しにも、自宅作業にも強いパソコンに仕上がっています。タッチパネル式なので利用範囲も広いです!
上級者向けのスペック
CPU:Core i7 or Ryzen 7
メモリ:32GB
グラボ:GeForce RTX 3060~
容量:500GB SSD + 2TB HDD
予算:20万円〜
このクラスになると、とことんまで性能を追求して欲しいというのが本音です。
毎日パソコンを使うような人も増えるはずなので、性能を引き上げておくことは「小さなストレス」の排除につながります。クリエイティブ作業に没頭できるので、効率もあがり良い作品を作り出すことができるはずです。
・予算20万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算25万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算30万円で買えるおすすめパソコンは?
フロンティアFRGLAB650E/SG3
Ryzen 7 7800X3D×Radeon RX 7800 XTの構成で性能面の心配は無用!税込28万円台ながらも白いパーツにこだわったモデルです。32GBメモリでマルチタスクにも強く、電源は1000W 80PLUS GOLDをチョイス。国産品質のパソコンをユーザーに届け、性能面と安心面で支えてくれます。人とはちがったパソコンが欲しい人におすすめ!
マウスコンピューター DAIV FX-I7G6T
今回のベンチテストに使った、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」のデスクトップパソコンです。Core i7-14700F×RTX4060Tiはクリエイターにも人気の構成で高負荷作業も快適に行えます。テスト結果も上々でしたし、標準で3年保証がついているのもポイント。クリエイターの制作活動をサポートしてくれます!
ドスパラ GALLERIA RA7C-R47
CPU | Core i7-14700F |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 4070 |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
第13世代Core i7-14700にRTX4070を組み合わせた人気のゲーミングパソコンです。DAIVよりも上位のグラボを搭載しているのに価格が安いのが魅力!納期も翌日出荷と早く、急ぎでパソコンが必要になった人にも良いでしょう。冷却性、静音性にも優れているので長時間作業でも邪魔にならないのもポイントです。
マウスコンピューター DAIV FX-I7G70
DAIVのFXシリーズは処理能力の高さを優先してデザインされたデスクトップです。クリエイターに非常に人気のあるモデルで、標準構成で32GB大容量メモリを搭載するなどマルチタスクにも強いです。第13世代インテルCPUは、あっという間に処理を完了させるほどの強さがありますし、毎日大量のデータ編集を行う人なら処理時間の短縮に貢献し多くの時間を生んでくれるでしょう。
マウスコンピューター DAIV Z6-I7G60SR-A
Core i7-13700H×RTX4060を搭載し、デスクトップパソコンにも負けないパフォーマンスを実現したノートパソコンです。16型WQXGAモニターはsRGB100%に対応し、出荷前にキャリブレーションをしてくれます。重量が約1.6kgとクラスに見合わない軽さなのも嬉しいポイント!パワーとフットワークを両立させたいクリエイターにおすすめです。
フロンティア FRGHB760/WS727
毎日のように編集作業をするなら時間の節約という意味でも処理の速いパソコンが必要になります。Core i7-14700F×GeForce RTX4070Ti SUPERの組み合わせで、あらゆるデジタルデータをサクサク処理できます。フロンティアは頻繁にセールを開催しているので定期的にチェックしていれば思わぬお宝が発見できるかもしれません!
まとめ
・予算や目的、ご自身のレベルに合わせてパソコンを選ぼう!
・悩んだ時は1つ上のスペックを買っておくのがおすすめ!
いかがでしたか?必要なスペックが見えてきたでしょうか。編集作業が快適じゃないと、クリエイター作業はとたんに面白味を失います。予算内でできるだけ良いパソコンを選んで、後悔のないようにしてください。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。
・予算10万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算15万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算20万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算25万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算30万円で買えるおすすめパソコンは?