RAW現像や写真編集をしている人にとって頭を悩ませるのがデータ容量の問題です。動画を扱う人ならなおさらかもしれません。
高速と言われるSSDと、大容量でも価格の安いHDDはどちらを選べば良いでしょうか?実際に速度のちがいを比較しながらまとめてみました。
目次
最近はSSD+HDDのデュアル構成が人気!
近年販売されているパソコンは激安モデルを除いてほとんどがSSDとHDDの両方が搭載されています。
HDDは昔からあるので馴染みがある人も多いと思いますが「SSDは使ったことがない」という人も割とまだいます。一度体験してしまうと2度とは戻れないくらいSSDは快適なのですが、実は選び方にもちょっとしたコツがあります。
それはHDDとは違ってSSDには種類があるからです。そこでどんな種類があるのかを解説してみます。
SSDには種類があるので注意
- SATA SSD
- M.2 SSD
- NVMe M.2 SSD
現在主に扱われているSSDは上記の3つです。上から順番に速度が速く、高速な分だけ価格も高くなります。特に種類の記載がない場合は、SSDでも普及率の高いSATA SSDです。
実際にどれくらい速度が違うのかを比較
ここからは実際にテストをしながら速度にどれくらい違いがあるのかを見ていきます。はっきり言ってかなり違いがあるので、知らなかった人は驚くかと思います。テストには「Crystal Disk Mark」という、ストレージ性能のテストには定番のソフトを使っています。
HDDの速度
大容量でも価格の安いHDDは、大量のRAWデータや動画を保存するのに向いています。ただし速度は読み込み・書き込みともに100MB/sを少し超えるくらいです。
データ転送の速度よりも、容量が多いことが喜ばれるパーツです。容量を増やしても数千円でおさまるケースもあるので、余裕のある容量にカスタマイズしておくのがおすすめです。
SATA SSDの速度
SATA SSDは読み込み・書き込みが500MB/s前後という結果になりました。HDDの実に5倍ほどの速度があるという結果になっています。パソコンの起動、ソフトのキビキビさが体感レベルでわかるようになります。
SATA SSDも様々なメーカーから販売されて、たくさんの種類があります。中には激安モデルもあったりしますが、規格自体は同じなのでさほど性能に差はありません。実際にこのくらいの数値におさまります。
価格もずいぶんこなれてきたので、選択するメリットは大いにあります。新しいパソコンを選ぶなら、最低でもSATA SSDは選びたいところです。
M.2 SSDの速度
M.2 SSDですが、読み込み・書き込みが700MB/s前後くらいの速度が一般的です。SATA SSDよりは少し早いといった感じですが、なぜか今回はほとんど変わらないですね(笑)SATA SSDが搭載されているなら、コスパ的に見ても無理してカスタマイズまでする必要はないでしょう。HHDだけのモデルだったらもちろんありです。
NVMe M.2 SSDの速度
数字を見てもらえば一目瞭然ですが、これまでのどのタイプよりもはるかに高速です。今回のテストでは読み込みが3068MB/s、書き込みが1144MB/sと圧倒的に速いです。SDカードなどのメディアから、コピーするのも高速ですし、ソフトインストールや起動もおどろくくらい速いです。全体的なキビキビ感が段違いに跳ね上がるので使い勝手がよく感じるはずです。
NVMeの記載があれば素直に喜んで良いレベルです。他にもPCIeと記載されていることもあります。
SSDの容量はどれくらい必要?
SSDの種類や魅力に触れてきましたが、実際どのくらいの容量を選べば良いのでしょうか?
大量のRAWデータをSSD1つだけで管理している人はそういません。メインのストレージが500GB、1TBあっても足りないというのが本音でしょう。しかも高性能なSSDを大容量にしようと思うと、それだけでパソコンがもう1台買えてしまうようなお値段になります。
常用する編集ソフトや、セキリュティソフトなどをSSDに入れて使いましょう。それか現在進行形で編集しているデータを入れるのがいいところでしょう。たくさんソフト(ゲーム等)を入れない限りは240GB程度のもので不足ないはずです。実際僕の自作パソコンは120GBのSSD+HDDでやりくりできています(笑)
ただしノートパソコンの場合は、後からストレージを追加するといったことが難しいので最初に大容量を選ぶのをおすすめします。容量の少ないSSDを選んでしまうと絶対に後悔します。できれば500GB以上まで増やしたいところです。
SSDとHDDの使い分けが大事!
SSDとHDDのデュアル構成が人気だというのは、これらのことからもわかってもらえたかと思います。
たくさんのデータをやりとりするクリエイターにとって、ストレージは死活問題になりかねません。ぜひ高速なSSD+大容量HDDを選びましょう。余計な心配はしないですむようになるはずですし、本来のクリエイト作業に没頭するためにも必要な投資だと思います。
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