パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はIntel製第12世代CPUの「Core i5-1240Pが搭載された、おすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i5-1240Pの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-1260P | 17054 | P:2.1GHz(4.7GHz) E:1.5GHz(3.4GHz) |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
28W |
Core i5-1240P | 17306 | P:1.7GHz(4.4GHz) E:1.2GHz(3.3GHz) |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
28W |
Core i7-1165G7 | 10514 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 15W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-1240Pはスコア17000超えとなっており、従来のCore i7-1165G7より約60%もスコアが上です。なんなら同世代のCore i7-1260Pよりも若干高いスコアが出ていますが、全体的なスペックはCore i7-1260Pの方が上です。特に高負荷時のパフォーマンスはCore i7に分があるでしょう。
第12世代CPUは前世代に比べて大きく性能を伸ばしているので、安心して選んでもらって大丈夫です。
パーツの選び方がピンとこない方については「パソコン・スペックの選び方」という記事で解説しているので参考にして下さい。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-1260P | 641.8 | 4709.8 |
Core i5-1240P | 687.1 | 4782.7 |
Core i7-1165G7 | 613.7 | 2788.8 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core i7-10510U | 402.8 | 1411.0 |
Core i5-1240Pは、シングルスレッドが687.1、マルチスレッドが4782.7となりました。ここでもなぜかCore i7-1260Pよりも高いスコア・・・ちなみにCore i7-1165G7を比較するとシングル性能で約12%、マルチスコアで約71%もスコアアップしています。
特にマルチスレッドのスコアが伸びているため、動画編集などの高負荷作業でより期待がもてます。
CINEBENCH
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-1260P | 615 | 3407 |
Core i5-1240P | 632 | 3207 |
Core i7-1165G7 | 569 | 2315 |
Core i7-12700H | 700 | 5316 |
Core i7-10750H | 471 | 2566 |
Core i7-10510U | 474 | 1534 |
Core i5-1240Pのスコアは、シングルで632、マルチで3207となりました。Core i7-1165G7を比較するとシングル性能で約11%、マルチスコアで約39%ほど上のスコアです。
パフォーマンスだけで見るなら、同じ第12世代のCore i7-12700Hがシングルで700超え、マルチで5000超えと強いですね。パフォーマンス重視の方は、Core i7-12700Hのほうが良いかもしれません。
RAW現像
参考までにRAW現像(150枚)の処理時間を計測した時間です。
CPU | 処理時間 |
Core i7-1260P | 4分27秒 |
Core i5-1240P | 4分00秒 |
Core i7-1165G7 | 5分17秒 |
Core i7-12700H | 3分42秒 |
Core i7-10750H | 5分10秒 |
Core i7-10510U | 8分45秒 |
Core i5-1240Pは4分00秒で処理を完了。Core i7-1260Pよりも30秒程速く、Core i7-1165G7とは1分以上も速く処理を終えています。検証数が少ないのでなんとも言えませんが、テスト結果だけを見ているとCore i7じゃなくてCore i5-1240Pで十分だと思えてきます。
動画編集の時間を計測
一眼レフで撮影した4K動画5分のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV 4P | Core i7-1260P×Iris Xe | 7分43秒 |
mouse B4-i5 | Core i5-1240P×Iris Xe | 10分00秒 |
DAIV 4P | Core i7-1165G7×Iris Xe | 12分11秒 |
raytrek A4-A | Core i7-12700H×Iris Xe | 9分31秒 |
raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
DAIV 5P | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分15秒 |
はじめに言っておくと、内臓グラフィックだけで4K動画編集というのは無茶です。Core i5-1240Pだと処理に10分近くかかっており現実的だとは思えません。やはりグラボ搭載モデルを選んだほうが無難でしょうね。(フルHDクラスの簡単な動画ならCore i5-1240Pで対応できると思います)
Core i5-1240Pがおすすめな人
- ほどよい処理能力が欲しい人
- 従来CPUの性能に満足できない人
- エンタメ、オフィスワークがメインの人
- コスパの良いパソコンが欲しい人
今回の結果だけ見ると、Core i5-1240PはCore i7-1260Pよりも良い結果を見せるシーンがありました。グレードなら間違いなくCore i7>Core i5ですし、製品価格にも反映されていることを考えると・・Core i5-1240Pのコスパは相当優秀と言えそうです。
一般的な作業はもちろん、SNS、ブログ、YouTubeなどのコンテンツ消費、オフィスワークや写真・動画編集もカジュアルに楽しめる優秀なCPUです。
Core i5-1240P搭載のおすすめPC
ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA
ASUSなら有機EL(OLED)パネルを搭載したノートパソコンが15万円前後で購入できます。美麗で正確な色再現が可能ですので、RAW現像が楽しくなってしまうモデルです。セールに入ればさらに安く購入できる可能性もあり、手軽に写真編集環境を整えたい人にはめちゃくちゃおススメです!
マウスコンピューター mouse B4-i5
高性能な第12世代インテルCPUを採用しており、エンタメ、オフィスワークだけでなく軽めの編集作業にも使えます。一般向けモデルですので、重量は約1.38kg、バッテリーは約10時間もつのでモバイル用のサブノートとしてもおすすめです。
Dell Inspiron 13
13.3型WQXGA (2560×1600)モニターを採用し、緻密かつ効率的に作業が行えるのがポイント!重量も約1.25kgと軽いので持ち歩きにも便利です。より快適に使いたいのであれば16GBメモリを搭載したモデルが良いでしょう。
ドスパラ raytrek A4-A
約1.3kgの軽量なボディーに14コア20スレッドのCPUを搭載。アルミニウム製の高品質なシャーシ、モニターはsRGBカバー率99%、おまけでThunderboltまでついて16万円台!Core i7-1260Pより性能の高いCore i7-12700Hが気になるならこのモデルがおすすめ!
まとめ
・Core i5-1240Pはコスパ抜群!
・パフォーマンスも十分に高い!
・万人におすすめできるCPUです!
Core i5-1240Pは性能もほどよく高く、バランス感に優れたCPUだと思います。市場で販売されているモデルを見ても、一般的なモデルだけでなく、軽量モデルや有機ELを採用したモデルなどユニークな製品が多いのも特徴です。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事をご覧ください。BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめをご覧いただくとお得なパソコンが見つかるかもしれません。
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてください。