パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第12世代CPUの「Core i5-12500Hの性能と、おすすめのノートパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i5-12500Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i5-12500H | 21801 | P:2.5GHz(4.5GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
45W |
Core i5-11400H | 14652 | 2.2GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-10750H |
12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
第12世代のCore i5-12500Hは、12コア16スレッドと従来モデルよりも大幅にパフォーマンスが向上しました。
従来モデルのCore i5-11400Hと比較すると約49%もスコアが向上しています。さらに前の世代のCore i7-10750Hと比較すると約72%も高いスコアです。
Core i5といえばライトユーザー向けのCPUという印象が強いですが、20000を超えるスコアをもつことからも十分なパフォーマンスをもっていることが理解できます。これならゲームや写真編集、動画編集といったクリエイト作業も快適に使えるはずです。
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
RAW現像の時間を比較
いくら数値で良いと言っても実際に動かしてみないと実力はわかりません。そこで、一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700H | 3分46秒 |
Core i5-12500H | 3分59秒 |
Core i7-1260P |
4分27秒 |
Core i5-11400H | 4分40秒 |
Core i5-10300H | 6分12秒 |
Core i7-10750H | 5分10秒 |
RAW現像の処理時間は3分59秒で、上位CPUであるCore i7-12700Hと比較しても差はわずかです。このテストで5分を切ってくれば実用に十分耐える印象なのですが、はっきりと速いと感じるレベルになっています。コスト(価格)まで考えるとCore i5-12500Hに抑えておくというのも選択肢として有りだと感じます。
CPU-Zによるスコア
Core i5-11400H
Core i5-12500H
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-12700H | 746.1 | 6370.0 |
Core i5-12500H | 717.3 | 6286.0 |
Core i7-1260P | 641.8 | 4709.8 |
Core i5-11400H | 607.4 | 3876.2 |
Core i5-10300H | 480.3 | 2476.0 |
Core i7-10750H | 514.3 | 3779.6 |
CPU-Zのテスト結果では、シングルスレッドが717.3、マルチスレッドで6286.0というスコアを叩き出します。Core i5-11400Hと比較してシングルで約18%、マルチにいたっては約62%ほど高スコアな血管いなりました。
Core i7-12700Hと比較しても遜色ない印象を抱くのは自分だけでしょうか?もちろん高い負荷がかかれば上位CPUが有利だというのは理解していますが、決して目劣りする数字ではないでしょう。
Core i5-12500Hがおすすめな人
- 性能と価格が両立したノートPCが欲しい人
- コスパよく写真編集(RAW現像)を楽しみたい人
- 予算が15万円くらいまでの人
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i5-12500H搭載のおすすめPC
マウスコンピューター G-Tune P7
17.3型大画面を採用したノートパソコンです。Core i5-12500HにRTX3050Tiを組み合わせているので、軽めの高解像データ編集にも使えるほどです。ゲームや動画編集で快適性を得られるのはメリットですが、約2.5kgを超える重さがネックです。あまり持ち歩きしない人向けです。
ASUS ROG Flow Z13
13.4型2in1ゲーミングノートパソコンで、キーボードは取り外してタブレット的な使い方ができます。約1.12kgの軽さに薄さ14.5mmのスリムボディなのでモバイル性も抜群!Thunderbolt 4も装備しているほか、別売りの外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile」にも対応しています。
マウスコンピューター G-Tune P5
15.6型スタンダードサイズで使い勝手の良さと、Core i5-12500Hの高いパフォーマンスを備えたモデルです。ゲーミングモデルとしての扱いですが、32GBメモリと余裕があるので大量のデータ処理にも向いています。
Dell G15
Core i5-12500H×RTX3050の組み合わせで税込15万円以下は安いです。このスペックなら動画編集もゲームも楽しめますし、120Hzリフレッシュレートに対応しているのもポイント。ただしサイズに見合わない約2.6kgという重さがネック・・冷却性を高めた結果とも言えますが持ち歩かない人向けかな。
まとめ
・Core i5-12500HはCore i7にも迫る性能!
・価格は上昇傾向、15~20万円前後の製品が多い!
Core i5-12500Hは性能も高く、一般用途からちょっとしたゲーム、クリエイティブまでこなせるCPUです。もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてくださいね。