CPUの「Core i7-12650H」「Core i5-12450H」の性能を比較します。
第12世代インテルCPUは処理能力が高まり、実用性が非常に高くなりました。そこで上位、下位クラスでどのくらい差があるのかをチェックします。RAW現像、動画編集を実際に行い速度を計測、ベンチマーク結果も載せていますので是非参考にしてください。
ここ最近で主流となっているCPUにも比較対象として登場してもらっています。
目次
Core i7-12650H vs Core i5-12450H
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方（スコア）」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
Core i7-12650H/Core i5-12450Hの性能（スコア）は？
| 名称 | スコア | クロック（OB） | コア（スレッド）数 | TDP |
| Core i7-13700H |
29810 | P:2.4GHz（5.0GHz） E:1.8GHz（3.7GHz） |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
| Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz（4.7GHz） E:1.7GHz（3.5GHz） |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
| Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz（4.7GHz） E:1.7GHz（3.5GHz） |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
| Core i5-12500H | 21801 | P:2.5GHz（4.5GHz） E:1.8GHz（3.3GHz） |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
45W |
| Core i5-12450H | 17118 | P:2.0GHz（4.4GHz） E:1.5GHz（3.3GHz） |
8コア12スレッド (P:4コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12650HとCore i5-12450Hのスコアを比較してみると、約44％もCore i7-12650Hが高くなります。上位CPUなので仕方がないと言えばそれまでですが、Core i5-12500Hならその差も小さくなります。Core i5-12450Hはやや物足りないスコアと言わざるを得ません。
価格的理由からCore i5-124500Hが魅力的に見えることもあるでしょうが、できればCore i5-12500H以上を選んでおくほうが無難な印象はあります。ただし一般用途や軽めの編集作業であればCore i5-12450Hでも足りると思います。
比較に使ったパソコン
| 名前 | RL5C-R35-5N | mouse K5 |
| 画像 |  |
 |
| CPU | Core i5-12450H | Core i7-12650H |
| GPU | RTX3050 | MX550 |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| SSD | 500GB SSD | 512GB SSD |
| レビュー | ＞レビューを見る | ＞レビューを見る |
| 公式サイト | ＞チェックする | ＞チェックする |
ベンチマークソフトによる比較
CPU-Z
Core i7-12650H
Core i5-12450H
| CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
| Core i7-12700H | 746.1 | 6370.0 |
| Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
| Core i5-12500H | 717.3 | 6286.0 |
| Core i5-12450H | 665.0 | 4684.4 |
| Core i7-11800H | 618.1 | 5186.6 |
Core i7-12650HとCore i5-12450Hを比較すると、シングルで約10％、マルチともに約38％の差になりました。
これだけちがうと流石に体感差もありますし、高負荷作業ではより顕著な差として出てくるでしょう。処理能力を求めるならどちらを選ぶべきかは一目瞭然です。
CINEBENCH
Core i7-12650H
Core i5-12450H
| CPU | シングル | マルチ |
| Core i7-12700H | 687 | 5259 |
| Core i7-12650H | 648 | 4281 |
| Core i5-12500H | 648 | 4560 |
| Core i5-12450H |
601 | 3960 |
| Core i7-11800H | 582 | 3869 |
Core i7-12650HとCore i5-124500Hを比較するとシングルで約8％、マルチでも約8％の差です。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
| CPU | 50枚 |
| Core i7-13700H | 1分15秒 |
| Core i7-12700H | 1分15秒 |
| Core i7-12650H | 1分15秒 |
| Core i5-12500H | 1分20秒 |
| Core i5-12450H | 1分30秒 |
最近のCPUは画像編集なら問題ない程度のパフォーマンスは備えていますが、Core i5-12450Hだけ少し遅れるような形になっています。逆にCore i7-13700Hなどの最新CPUを選んでも大差はないことからCore i7-12650Hを選ぶのも悪くないと思います。
動画編集
一眼レフで撮影した4K動画5分のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
| モデル | 構成 | 処理時間 |
| raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
| mouse K7 | Core i7-12700H×GTX1650 | 4分06秒 |
| mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
| G-Tune P5 | Core i5-12500H×GTX1650 | 3分54秒 |
| GALLERIA RL5C-R35-5N | Core i5-12450H×RTX3050 | 5分13秒 |
動画編集においてもCore i5-12450Hでは4K編集は厳しい印象がぬぐえません。ゲームの実況配信や動画編集でこだわりたいという人はCore i7を選択することを強くおすすめします。
Core i7-12650H vs Core i5-12450H まとめ
・性能を求めるならCore i7-12650H！
・理論上でCore i7-12650Hが10～40％高い性能
・ベンチ、実作業でも差を感じるレベル
・Core i7-12700Hも検討範囲に！
第12世代Core i7-12650HとCore i5-124500Hには、体感的にもベンチマーク的にも大差があった気がします。明らかにCore i7-12650H搭載モデルのほうが快適ですし、とくにパワーを必要とする編集作業では大きな差になって出てきます。性能が高いと長く使える（性能不足に陥りにくい）というメリットもあるので迷ったらCore i7-12650Hを選びましょう。。というか迷うまでもないかもしれませんが・・・
型落ちで安くなってきているCore i7-12700Hも検討することをおすすめします。＞Core i7-12700H搭載のおすすめパソコンをチェックする
搭載おすすめパソコン
マウスコンピューター mouse K5
| CPU | Core i7-12650H |
| メモリ | 16GB |
| グラボ | GeForce MX550 |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 512GB NVMe SSD |
今回の検証で使ったのが何を隠そうこちらのモデル！マウスコンピューターの中でも高い人気を誇っており、人気ランキング常連になるほどです。価格は15万円台ですがセールで13万円台あたりも狙えることもあります。性能、価格などバランスの良い製品なのでコスパを重視する方に選んで欲しいです。
ドスパラ GALLERIA RL5C-R35-5N
| CPU | Core i5-12450H |
| メモリ | 16GB |
| グラボ | GeForce RTX3050 |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 500GB SSD |
Core i5-12450H×GeForce RTX3050を搭載したゲーミングノートパソコンです。必要最低限にこだわったエントリーモデルということで、性能は目を見張るほどではないですが人によっては必要十分。価格は税込12万円台とリーズナブルなのも嬉しいポイント！
Lenovo IdeaPad Gaming 370i
| CPU | Core i7-12650H |
| メモリ | 16GB |
| グラボ | GeForce RTX 3060 |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 512GB SSD |
レノボが販売するゲーミングノートパソコンです。15.6型フルHDモニターを採用し、120Hzリフレッシュレートにも対応するのでゲーミングにも対応できます。良心的なお値段設定も嬉しいです。
ASUS TUF Dash F15
| CPU | Core i7-12650H |
| メモリ | 16GB |
| グラボ | GeForce RTX 3050 |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 512GB SSD |
ASUSのTuf Dashシリーズは、従来からコスパモンスターだと勝手に感じているモデルです(笑)このパーツ構成で14万円台で販売されているので、ほどよく性能が高いゲーミングノートパソコンが欲しい人におすすめ。ASUSは魅力的なモデルを多数用意しているので、一度ASUS公式サイトをチェックしておくと良いことあるかもしれません。
Dell G15シリーズ
| CPU | Core i7-12650H |
| メモリ | 16GB |
| グラボ | GeForce RTX 3060 |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 512GB M.2 SSD |
15.6型フルHD（165Hz）のゲーミングマシンです。RTX3060搭載モデルなのでゲームはもちろん動画編集も快適に行えます。重量は約2.67kgと決して軽くはありませんが、その分ノートパソコンで気になりがちな冷却性にはこだわってデザインされています。
マウスコンピューター G-Tune P7
| CPU | Core i5-12500H |
| メモリ | 32GB |
| グラボ | GeForce RTX3050Ti |
| ｽﾄﾚｰｼﾞ | 512GB M.2 SSD |
17.3型大画面を採用したノートパソコンです。Core i5-12500HにRTX3050Tiを組み合わせているので、軽めの高解像データ編集にも使えるほどです。ゲームや動画編集で快適性を得られるのはメリットですが、約2.5kgを超える重さがネックです。どうせならCore i5-12450HでなくCore i5-12500H搭載モデルを選びましょう。
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