CPUの「Core i7-12700H」「Core i7-13650HX」の性能を比較します。
この記事では、RAW現像、動画編集を実際に行い計測、ベンチマーク結果も載せていますので是非参考にしてください。
ここ最近で主流となっているCPUにも比較対象として登場してもらっています。
目次
Core i7-12700H vs Core i7-13650HX
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
Core i7-12700H/Core i7-13650HXの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13650HX | 31715 | P:2.6GHz(4.9GHz) E:1.9GHz(3.6GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
55W |
Core i7-13700H | 29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H |
24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-13650HXのスコアは30000を超えており非常に高い処理能力を有しています。Core i7-12700Hと比較すると約15%高いスコアです。
さすがに無理をして買い替えるほどではありませんが、約15%の差があるなら行う作業によっては体感的なちがいも感じるかもしれません。
比較に使ったパソコン
名前 | G-Tune E5 | raytrek A4-A |
画像 | ||
CPU | Core i7-13650HX | Core i7-12700H |
GPU | RTX4060 | Iris Xe |
メモリ | 15GB | 16GB |
SSD | 500GB SSD | 512GB SSD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
公式サイト | >チェックする | >チェックする |
ベンチマークソフトによる比較
CPU-Z
Core i7-12700H
Core i7-13650HX
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13650HX |
783.4 | 7865.3 |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-12700H | 746.1 | 6370.0 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i7-11800H | 618.1 | 5186.6 |
Core i7-12700HとCore i7-13650Hを比較すると、シングルで約5%、マルチは約23%の差になりました。
シングル性能には大きな差はありませんが、マルチ性能はかなり大きな差がついています。動画編集のような作業だと大きな差になってくるかもしれません。
CINEBENCH
Core i7-12700H
Core i7-13650HX
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13650HX | 697(1864) | 4617(17264) |
Core i7-13700H | 739 | 5728 |
Core i7-12700H | 687 | 5259 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i7-11800H | 582 | 3869 |
Core i7-12700HとCore i7-13650Hを比較すると、シングルは同等、マルチは約12%ほどCore i7-12700Hが高いという結果になりました。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13650HX | 1分12秒 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
RAW現像を行ったところ最速だったのはCore i7-13650HXでしたが、Core i7-127000Hとの差は誤差範囲です。どちらのCPUを選択したとしてもRAW現像は快適に行えると言えるでしょう。
動画編集
ミラーレスカメラで撮影した5分の映像をダビンチリゾルブで書きだす時間を計測。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune E5-I7G60BK-A | Core i7-13650HX×RTX4060 | 2分48秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4050 | 4分03秒 |
Core i7-13650HX×RTX4060搭載の「G-Tune E5-I7G60BK-A」が最速の2分48秒という結果になりました。Iris Xeグラフィックスで4K編集は難しいので、Core i7-12700H×RTX3060搭載の「raytrek R6-AA」のデータを出してきましたが1分以上も差がついていますね。やはり動画編集などの高負荷作業だと最新パーツが有利になってくるのは間違いないようです。
Core i7-12700H vs Core i7-13650HX まとめ
・処理時間で選ぶならCore i7-13650HX!
・Core i7-13650HXが15%前後高性能
・作業によっては差が大きく出る
・写真編集メインならCore i7-12700HもOK!
Core i7-12700HとCore i7-13650XHでは、大体15%くらいの差が出てくることがわかりました。特に動画編集などの高負荷作業においては最新パーツの有利さが顕著だったイメージです。一方でRAW現像では大きな差が生まれませんでしたので、イラストや画像制作なんかではCore i7-12700Hでも十分快適に作業が行えると思います。
搭載おすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune E5-I7G60BK-A
今回の検証で使ったのが何を隠そうこちらのモデル!第13世代Core i7-13650HXとGeForce RTX4060を採用したゲーミングノートパソコンです。15.3型WQXGA液晶は240Hzリフレッシュレートに対応しているので速い動きにも強く、解像度も高めで作業性も抜群です。アルミ素材を採用した筐体は軽量で質感も抜群!
Legion 570i(82RB00HVJP)
15.6型WQHDモニターを採用したスタンダードなゲーミングパソコンです。第12世代Core i7-12700H×RTX3060の組み合わせならゲームも快適ですし、高解像データ編集も視野に入ります。最新世代が投入されたことで新鮮味は薄いですが、最新世代にもくいついていける性能はもっています。この構成で12万円台は本当にお得!
Lenovo Lenovo LOQ 15IRX9
レノボが販売するゲーミングノートパソコンです。この構成で15万円台を実現しているというコストパフォーマンスの高さが魅力!144Hzリフレッシュレートにも対応するのでゲームも快適に遊べそうですね。もちろん画像や動画編集も快適に行えるスペックです。
マウスコンピューター DAIV Z6
16型WQXGA(2560×1600)モニターを採用しながらも、重量を約1.6kgに抑えた意欲的なモデルです。パフォーマンス面の心配は全くなく、モバイル性をフルに生かした活動が行えます。バッテリー駆動時間は約16時間、ACアダプターもコンパクト、PD対応など利便性も兼ねそろえています。
Dell G15シリーズ
15.6型フルHD(120Hz)ミニターを搭載したゲーミングノートパソコンです。グラフィックはRTX3050なので、描画性能はやや落ちますが、軽めのゲームや動画編集も対応できます。重量は約2.65kgと重たいので据え置きで使うのがおすすめ。某価格比較サイトではトップクラスの人気を誇るモデルです。
ASUS TUF Gaming F17/F15
ASUSのTuf Gamingシリーズはコスパが魅力のモデルです。このパーツ構成で18万円台で販売されていますが、セール時期にうまくハマれば15万円前後というのも確認済みです。最新モデルかつ高性能なパソコンが安く手に入る可能性もあるのでASUSは一度チェックすると良いことあるかもしれません。
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