ドスパラを展開するサードウェーブとインテルの共同設計となるゲ
Core i7-11800H×GeForce RTX3070を搭載したハイエンドクラスのゲーミングノートPCです。重量級の最新ゲームや4K動画編集などにも対応できるパフォーマンスを備え、15.6型フルHD/240Hzモニターも搭載し!まさにゲーミングノートとしては最高クラスの遊び体験ができる製品に仕上がっています。
各ベンチマークソフトの結果や、実際にRAW現像、動画編集にかかった時間などを掲載してレビューしておりますので参考にしてもらえたらと思います。
目次
ドスパラ GALLERIA UL7C-R37の性能
公式HP:https://www.dospara.co.jp
ドスパラで販売されているGALLERIA UL7C-R37は、最高のゲーム体験を味わえることをコンセプトに販売されています。
採用されている第11世代のCore i7-11800Hは、デスクトップパソコンに匹敵するほどの処理能力をもち、ゲームだけでなく4Kクラスの映像処理、RAW現像などのクリエイト領域でも活躍に期待できます。240Hzリフレッシュレートのモニターの採用にもかなりこだわったとか!
駆動時間は8.8時間で、重量は役1.96kgとモバイル性の面でも優秀。スタイリッシュなデザインですのでビジネスやプライベートなどの垣根なく使えるというのも素晴らしいポイントです。
21万円台という価格は決して安くはありませんが、性能面を考えると妥当な価格(ダブルネーミングなら安いとさえ感じる)だと思います。ほとんど完璧なノートパソコンですので、デスクトップを設置できないユーザーや、ノートパソコンが好きな人には刺さるモデルと言えるでしょう。
レビューでは、じっくりと性能面や使ってみた感想を正直に書いていますので参考にしてもらえると幸いです。
GALLERIA UL7C-R37のスペック・パーツ構成
テストで使ったモデルの詳細はこちらです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-11800H |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB NVMe SSD |
駆動時間 | 約8.8時間 |
液晶 | 15.6型フルHDノングレア(240Hz) |
サイズ | 356(幅)× 234(奥行き)× 21.6(高さ 最薄部) mm |
重量 | 約 1.96kg |
ちなみにGeForce RTX3060を搭載した「GALLERIA UL7C-R36」という下位モデルが存在します。こちらは同様の筐体を採用して16万円台ですのでコスパがやばい。レビューもしていますので参考にしてください。
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU Core i7-11800Hの性能
搭載されているCPUは第11世代のCore i7-11800Hです。8コア16スレッドのCPUで、通常は2.3GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.6GHzまでオーバークロックします。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10875H | 15812 | 2.3GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-9750H | 11600 | 2.6GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-11700 | 21469 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Core i7-11800Hはパフォーマンスが非常に高く、デスクトップCPUのCore i7-11700に匹敵するほどの性能となっています。ノートパソコンにデスクトップの性能を詰め込んでると考えるとすごいことですよね。
従来製品は2世代前のCore i7-9750Hになりますが約88%ものスコアアップ…ほとんどダブルスコアみたいになっています。多くの作業で快適性を得られるだけでなく購入後も長く愛用できるはずです。
Core i7-11800Hの性能については、別記事でもまとめていますので参考にしてください。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-11800H(R37) | 619.8 | 5009.3 |
Core i7-11800H(R36) | 621.3 | 5381.9 |
Core i7-10870H | 543.1 | 4754.4 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core i7-9750H | 510.7 | 3629.0 |
Core i7-11700 | 659.1 | 6127.0 |
シングルスレッドのスコアが619.8、マルチスレッドが5009.3となりました。GALLERIA UL7C-R36のスコアと比較すると若干落ちますが体感的にちがいは感じません。
言うまでもないですがシングル、マルチともに高いスコアであり、デスクトップCPUのCore i7-11700と比較してもなかなか良い勝負をしていると思います。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-11800H(R37) | 583 | 4005 |
Core i7-11800H(R36) | 581 | 4162 |
Core i7-10870H | 490 | 3869 |
Core i7-10875H | 492 | 3418 |
Core i7-10750H |
465 | 3089 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
CINEBENCH R20では、シングル583、マルチ4005でした。
こちらもCPU-Z同様に高いスコアをマークしており、マルチ性能ではCore i7-11700をしのぐスコアになっています。少なくともCPU処理能力面で心配は無用といった感じですね。
ストレージ性能
ストレージは1TB SSD搭載で、読込速度は約5000MB/s, 書込速度 約4200MB/sと超がつくほどの爆速です。
GALLERIA UL7C-R36は半分の500GBですし、書き込み速度は約2500MB/s程度でした。ゲームのロード時間や、データの転送速度にこだわりたいという人ならGALLERIA UL7C-R37を選ぶ価値がありそうです。(数字を見ているだけでワクワクします)
GeForce RTX3070のグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA UL7C-R37に搭載されているグラフィックはGeForce RTX3070です。RTX2070 MAX-Qを搭載した従来モデルからどれくらい性能アップしているか見ものです。
RTX3070
RTX3060
GPU | 設定(標準品質) | スコア |
RTX3070 | 3840×2160 | やや快適(4616) |
1920×1080 | とても快適(11220) | |
RTX3060 | 3840×2160 | 普通(4011) |
1920×1080 | とても快適(10191) | |
RTX2070 | 3840×2160 | 重い(2007) |
1920×1080 | やや快適(5343) | |
GTX1660Ti | 3840×2160 | やや重い(2839) |
1920×1080 | 快適(7858) |
上位グレードらしい結果で、RTX3060より高いスコアが出ています。フルHDクラスの差は大きくありませんが、高解像領域になるとRTX3070に分があります。
薄型モデルだからかRTX3070搭載機としてはやや控えめな数字で、G-Tune H5なら3840×2160(標準設定)で「5305(やや快適)」に到達します。ただしこちらは厚みも重さもあってファンが爆音なので、個人的にはGALLERIA UL7C-R37の方がバランスが良いように感じました。
フルHDクラスのデータしか扱わない人や、動画編集がメインといった人ならRTX3060で足りるケースのほうが多いかもしれません。モニターもフルHDであることや価格差が5万円近くあることを考えると、GALLERIA UL7C-R36のコスパが優秀に感じてしまいます。モニターやキーボード/マウスといった周辺機器に予算を回したほうがPC環境としては整うということもありそうですよね。
- GALLERIA UL7C-R36(RTX3060搭載モデル)
RAW現像にかかる時間は?
無料現像ソフトの「RawTherapee」で約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「4分17秒」でした。
CPU | 処理時間 |
Core i7-11800H | 4分17秒 |
Core i7-10870H | 4分52秒 |
Core i7-9750H |
5分33秒 |
Core i7-11700 | 4分16秒 |
RAW現像は従来モデルよりも大幅に処理の短縮化に成功。納得のいく結果に終わりました。
どちらかと言うとCPU依存の高い作業なので、Core i7-11800Hの性能がしっかり発揮できた結果が見られて安心しました。デスクトップCPUのCore i7-11700と比較しても遜色ない処理時間というのは選ぶ上で大きなメリットだと思います。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトResolveを使って4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は約5分07秒でした。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA UL7C-R37 | Core i7-11800H×RTX3070 | 5分07秒 |
GALLERIA UL7C-R36 | Core i7-11800H×RTX3060 | 4分49秒 |
DAIV 5P | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分15秒 |
DAIV 5N | Core i7-10870H×RTX3060 | 4分36秒 |
DAIV Z7(デスクトップ) | Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
高解像データ編集もしっかり行えるパフォーマンスで、編集作業中や書き出し中にストレスを感じるようなシーンはありませんでした。
GALLERIA UL7C-R36よりも若干遅くなっているのが気がかりですね。余力があるとは言え、RTX3070搭載モデルはバッテリー駆動時間も短くなります。外での作業を想定している人は、もしかしたらRTX3060搭載モデルを選ぶほうが良いのかも?
パソコンはうるさい?静音性は?
負荷のかかるシーンではファンはそれなりの音がしますが、個人的にはうるさいと感じるほどではありませんでした。従来モデルは薄型のためか上位モデルだと冷却面がやや足りていなかったような印象もありましたが、本モデルはしっかりと性能を引き出しつつ静音性のバランスもうまくとれていると感じます。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは翌日出荷に力をいれており、今回紹介するモデルも翌日出荷に対応しています。半導体不足が叫ばれる中でもパソコンがすぐ手に入るというのはうれしいですね!外資系メーカーだと1ヶ月くらい待つのは普通ですが、これも国産ならではのスピード感といったところでしょうか。
GALLERIA UL7C-R37を開封!
※GALLERIA UL7C-R36と共通の内容になります
GALLERIA UL7C-R37の外観写真
マグネシウム合金製のシャーシを採用したスタイリッシュなデザイン。安っぽさもなく、ガレリアのロゴが入っているだけなのでシーンを選ばずに使えそうです。
幅356×奥行234×最薄部21.6mmと決してコンパクトという訳ではないのですが数字以上にコンパクトな印象を受けます。15.6型だと2kgを超えるパソコンも多いですが、本機は1.96kgと軽さを保っているからかもしれません。持ち運びもスムーズでしょう。
背面はしっかりと肉抜きが施されており、冷却性の高さにも期待がもてます。音は決して高音質という訳ではありませんが、割としっかりと鳴ってくれる印象。ゲーム音やセリフもしっかりと聞こえました。
やや大きなACアダプターですが、RTX3070搭載で約8.8時間と頑張っているかと思います。もちろん負荷がかかると一気に消費するでしょうからビジネスワークをフルカバーするのは難しいかもしれませんが、ちょっとした作業ならバッテリーのみで乗り越えられます。
ヒンジ部は剛性をもたせつつ指一本で開閉できるほどスムーズです。
画面占有率は94.5%で240Hzリフレッシュレートに対応しています。非常に滑らかな映像が楽しめるので動きの速いゲームなんかも楽しめます。
キーボードは独自配列
キーボードはメカニカル式と同等の打鍵感で心地がよいのですが、Enter横に縦一列ボタンが用意されている不思議仕様。こういうタイプも今や珍しくなくなってきましたが、需要がそれほどあるのか?ちょっと謎です。
電源ボタン横にパフォーマンス切替ボタンが設置されています。一発で性能を引き上げられるのは楽です。
トラックパッドもそこそこ広さがあり、マウス無しでも結構快適に作業ができました。
GALLERIAのインターフェース
- ①Thunderbolt™ 4 / USB4 Type C (DP1.4 対応 / PD 非対応)
- ②HDMI2.0b Type A
- ③有線 LAN ( RJ-45 ) 10/100/1000/2.5GBASE-T
- ④電源ジャック
- ⑤SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応、USB 3.2 (Gen1) 接続)
- ⑥USB 3.2(Gen2)Type A
- ⑦ケンジントンロック
- ⑧USB 3.2 (Gen2) Type A
- ⑨音声出力/マイク入力ジャック(3.5mm 4極 CTIA)
Thunderbolt 4にも対応していますし、次世代規格のWi-Fi 6も搭載されています。ゲームでは避けたい遅延などを防ぐ意味でも、これらの高速通信があるというのは大きなポイントでしょう。
GALLERIA UL7C-R37のデメリット
・下位モデルよりもコスパは悪いかも?
・カスタマイズ性が乏しい
パフォーマンスを重視したモデルのため、あらゆる処理で快適なのは快適なのですが、下位モデルを大きく引き離しているかと言うとやや疑問です。RTX3060→RTX3070になり、SSDが500GB→より高速な1TB SSDとは言え、5万円差を埋めるかどうかは評価が分かれるところかもしれません。
そしてカスタマイズにはほぼ対応できないので、いわゆる吊るしモデルとしての購入となっているのも残念。せめてメモリやストレージ容量だけでも変更できるとより好みに仕上がったと思います。高解像データを主に扱っていたり、クリエイター目線で言うと32GBメモリも選びたいところですよね。
GALLERIA UL7C-R37はこんな人におすすめ
- 1台でなんでもできるPCが欲しい人
- RAW現像や動画編集を頻繁に行う人
- デザイン性に優れたノートPCが欲しい人
- 最高クラスのゲーミング体験がしたい人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA UL7C-R37の感想まとめ
GALLERIA UL7C-R37をレビューしてきました。
Core i7-11800H×RTX3070の高いパフォーマンスを備え、240Hzリフレッシュレートに対応するなど本格的なゲーミング体験を味わえるノートパソコンです。超高速なSSDは時間の短縮にも貢献してくれるでしょうし、全体的に次世代感があって気持ちがアガります(笑)
さすがインテルと共同設計のプレミアムノートというのは伊達ではありません。20万円超えは決して安くはありませんが、手にする価値はあるモデルでしょう。とても良いバランスに仕上がっており個人的にもおすすめですね。ただし、コスパを強く意識する方はRTX3060を搭載した「GALLERIA UL7C-R36」を検討しても良いかもしれません!
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