GALLERIA UL9C-R49-C6をレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
16型3K液晶(3072×1920)は、165Hzリフレッシュレート、DCI-P3カバー率95%でゲームもクリエイティブも快適に行える仕様。スペックを確認してみるとCore i9-14900HX×GeForce RTX4090搭載という、ドスパラが販売するノートパソコンとしてはモチロン最高クラス!一切妥協したくないというハードユーザーにこそ選んでもらいたいモデルですね。
目次
GALLERIA UL9C-R49-C6 レビュー
GALLERIA UL9C-R49-C6は、Core i9-14900HX×RTX4090という圧倒的パフォーマンスが魅力です。価格は約45万円と言うことで決して安くはないものの、このクラスを必要とする人からすると存在感が光るモデルかと思います。間違いなくこのクラスだからこそ切り開いていける世界があるはずで、トップクリエイターなど第一線で活躍する人に使ってもらいたい製品ですね。
ちなみにどうしてもお値段的なことが問題ということであれば、17型モニターにCore i9-14900HX×RTX4070の「GALLERIA ZL9C-R47H-C7」も存在します。価格は約33万円とグンと下がりますので描画性能に妥協できるのであれば選択肢に加えるのも良いと思います。
GALLERIA UL9C-R49-C6は、シンプルながら所々に遊び心が効いたデザインになっています。また開封時にはスペックから想像していた重さよりはずっと軽い印象をもちました。
通気口も一般的なそれよりも大きい印象で、実際の動作音も静かだなという印象の方が強いですね。ゲームなどの高負荷時だと本体は熱くなりますが、ファンがうるさくて作業に集中できないなんてことはありません。これくらいのスペックになると発熱のせいで結局思ったほどパフォーマンスが出せないみたいなことも多いのですが、GALLERIA UL9C-R49-C6は長時間の作業でも安定した動作をしてくれる印象です。
Core i9×RTX3090ということで巨大なACアダプターを想像していましたが、一般的なゲーミングパソコンと変わらないサイズに少し驚きました。それもそのはず、なんとGaN搭載充電器へと進化していたのです・・・小型化と高出力を両立できますし、このサイズなら持ち歩きもなんとか可能だと思いました。
テンキー付きキーボードが付属していますが、一部のキーサイズが小さくなっていますね。打鍵感的にも高級ラインのそれといった感じで、最近のMac Bookに近い印象を抱きました。
バックライト搭載。
GALLERIA UL9C-R49-C6の嬉しいところはパフォーマンスの高さだけじゃなくて、それをしっかりと活かしきるモニターが搭載されているところ。3Kモニターは緻密で作業性も良いですし、DCI-P3カバー率95%という広い色域のおかげで忠実な編集作業にも挑めます。
Thunderbolt 4も搭載されているのもポイントです。また最新の無線規格Wi-Fi 6E、Bluetooth5.3対応で様々な周辺機器と接続できるのも魅力の1つでしょう。
GALLERIA UL9C-R49-C6 スペック・パーツ構成
液晶 | 16型3K(3072×1920/165Hz) |
CPU | Core i9-14900HX |
グラフィックス | GeForce RTX4090 |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB SSD Gen4 |
サイズ | 約 357(幅) x 255(奥行) x 27(高さ)mm |
重量 | 約2.5kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
GALLERIA UL9C-R49-C6 性能チェック
CPU Core i9-14900HXの性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i9-14900HX | 46840 | P:2.2GHz(5.8GHz) E:1.6GHz(4.1GHz) |
24コア32スレッド (P:8コア/E:16コア) |
55W |
Core i7-14700HX | 37969 | P:2.1GHz(5.5GHz) E:1.5GHz(3.9GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
55W |
Core i7-13700HX | 34021 | P:2.1GHz(5.0GHz) E:1.5GHz(3.7GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
55W |
Core i7-13700H | 29342 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700H | 26589 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
GALLERIA UL9C-R49-C6に搭載されているのはCore i9-14900HXで、スコアはなんと46840もあります!これはデスクトップCPUの、Core i7-14700に匹敵するほどのスコアです。サイズ的に限りもあるノートPCでこれほどの性能を引き出せているのは本当に驚きますね。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i9-14900HX | 890.8 | 10742.4 |
Core i7-13700HX | 717.7 | 8477.0 |
Core i7-13700H | 789.8 | 7774.6 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
シングルスレッドのスコアが890.8、マルチスレッドも10742.4と非常に高い数値になりました。なによりもパワーを優先したいという人には魅力的です。
CINEBENCH R20(R23)
CPU | シングル(R23) | マルチ(R23) |
Core i9-14900HX |
831(2180) | 8976(22327) |
Core i7-13700HX | 650(1710) | 6941(16479) |
Core i7-13700H | 737 | 6368 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 648(1725) | 4281(11001) |
CINEBENCH R20スコアは、シングル650で、マルチ6941です。CPU-Zと同じような傾向になっていますね。
GeForce RTX4090のグラフィック性能・ゲームスコア
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
GALLERIA UL9C-R49-C6 (RTX4090) |
3840×2160(高品質) | 快適(8019) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(9544) | |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(20174) | |
GALLERIA XL7C-R47-5 (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5531) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(15794) | |
GALLERIA XL7C-R46-5 (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4078) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11769) | |
GALLERIA XL7C-R45-4 (RTX4050) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4034) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11542) |
スコアは4K高設定で快適というとんでもないスコアが出ました!
案外差がつきにくいフルHDでも下位グラボよりも高いスコアをしっかりと出していますし、高解像度でもまだまだ余裕を感じるほどのパフォーマンスです。いったいどれくらいの負荷をかければ性能を使い切ることができるのか・・そう思ってしまうくらい一般的なゲーミングパソコンとは次元のちがう存在です。
RAW現像
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 50枚 |
Core i9-14900HX | 1分04秒 |
Core i7-13700HX | 1分10秒 |
Core i7-13700H | 1分11秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分20秒 |
RAW現像処理時間は50枚で1分04秒でした。写真編集くらいなら持て余すほどの性能ですが、他のCPUよりも短時間で処理が行えます。日常的に大量の現像処理を行うフォトグラファーであれば、多くの時間を生んでくれるかもしれません。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA UL9C-R49-C6 | Core i9-14900HX×RTX4090 | 2分32秒 |
GALLERIA XL7C-R47-5 | Core i7-13700HX×RTX4070 | 3分01秒 |
raytrek R5-RL6 | Core i7-13700HX×RTX4060 | 2分57秒 |
GALLERIA XL7C-R46-5 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分58秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
Core i9-14900HX×RTX4090という最高の構成なので、処理時間はもちろん最短です。高度な編集作業を短時間で終わらせたい場合や、モバイル先で限られた時間で処理を行うなんてクリエイターにはかけがえのない存在になるかもしれません。
出荷は遅い?
ドスパラは翌日出荷に力をいれており、今回紹介するモデルも翌日出荷に対応しています。すぐにでもパソコンが欲しいという人には有難いですよね!
GALLERIA UL9C-R49-C6デメリット
・価格がお高め(仕方ない)
・発熱はかなり大きい
GALLERIA UL9C-R49-C6は、モバイル環境下においてトップクラスの処理能力を誇っていることは間違いありません。その性能を手にするには高いお値段を支払う必要があるのは仕方がないことでしょう。
最も気になったのは発熱で、ゲームプレイ時などはキーボードにしっかりと熱が伝わってきます。夏場とかは結構気になってくるかもしれません。その余りあるほどの性能が魅力なので、強いて言えば程度のことかもしれません。使う前に懸念していた重さやファン動作音なんかは抑えられていたのでむしろ好印象が勝っているくらいですね。
GALLERIA UL9C-R49-C6はこんな人におすすめ
- 性能に一切妥協できない人
- 第一線で活躍するクリエイター、ゲーマー
- 最高のゲーミング性能をノートPCで得たい人
- デスクトップ並みの処理能力が欲しい人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA UL9C-R49-C6 感想まとめ
GALLERIA UL9C-R49-C6を紹介してきました。
下手なデスクトップパソコンよりも高性能で処理能力に関しては文句のつけようもありません、搭載されているモニターも高性能で発色も良く、作業性や信頼性という意味でも頭一つ抜けた存在だと思います。さすがに持ち歩くにはしんどいサイズかもしれませんが、モバイル環境下でもデスクトップパソコン並みの性能が欲しいという人には唯一無二の存在かもしれません。
ドスパラで販売されているパソコンは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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