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Ryzen 5 5600H×GeForce RTX3060を搭載したゲーミングノートPCで価格は14万円台!15.6型フルHD/144Hzモニター採用ですので滑らかな映像も味わえる製品に仕上がっています。スタイリッシュなデザインで、重量も2kgとクラスの割にはそこそこ軽量。非常にコスパの良いモデルに仕上がっています。
各ベンチマークソフトの結果や、実際にRAW現像、動画編集にかかった時間などを掲載してレビューしておりますので参考にしてもらえたらと思います。
目次
GALLERIA XL5R-R36 5600H レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
ドスパラで販売されているGALLERIA XL5R-R36 5600Hは、Ryzen CPUを採用した「X-Series」の製品です。
GPUにはGeForce RTX3060が採用されており、描画性能が高いのがウリになっています。強力なグラボですのでゲームはもちろん、動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業も得意としています。144Hzと高リフレッシュレートにも対応するので、ゲームに没頭したい方にもおすすめのモデルとなっています。
駆動時間は約5.5時間と物足りない面も見せますが、その分性能は高くなってます。CPU性能も比較的高いですし、メモリやストレージなど、パーツ構成を見ても弱点が見当たらないのも好印象。これで税込14万円はなかなかのコスパだと感じます!
このレビューでは、実際に使ってみた感想を正直に書いていますので参考にしてもらえると幸いです。
GALLERIA XL5R-R36 5600H スペック・パーツ構成
テストで使ったモデルの詳細はこちらです。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Ryzen 5 5600H |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB NVMe SSD |
駆動時間 | 約5.5時間 |
液晶 | 15.6型フルHDノングレア(144Hz) |
サイズ | 360(幅)× 244(奥行き)× 23.0(高さ) mm |
重量 | 約 2.00kg |
他にもRyzen 7 5800Hを搭載した「GALLERIA XL7R-R36 5800H」という上位機種が存在します。パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU Ryzen 5 5600Hの性能
搭載されているCPUは、Ryzen 5 5600Hです。6コア12スレッドのCPUで、通常は3.3GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.2GHzまでオーバークロックします。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 7 5800H |
21724 | 3.2GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Ryzen 5 5600H | 17171 | 3.3GHz(4.2GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10875H | 15812 | 2.3GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-9750H | 11600 | 2.6GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-11700 | 21469 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
パフォーマンスがほどよく高いのですが、上位のRyzen 7 5800Hと比較すると約27%ほど低いスコアとなっています。「Ryzen 5かRyzen 7、どちらを選ぶべきか?」については、この後のベンチテストの結果で詳しく解説していきます。
ちなみにライバルのインテルCPUと比較すると、Core i7-10750HやCore i7-10875Hよりも高いスコアです。悪くないですよね。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Ryzen 7 5800H | 580.7 | 5731.2 |
Ryzen 5 5600H | 558.6 | 4256.8 |
Core i7-11800H | 621.3 | 5381.9 |
Core i7-10870H | 543.1 | 4754.4 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Core i7-11700 | 659.1 | 6127.0 |
シングルスレッドのスコアが558.6、マルチスレッドが4256.8となりました。
Ryzen 7 5800Hと比較すると、シングル性能で約4%、マルチスコアで約35%の差になります。マルチスコアを重視する方ならRyzen 7を、特に必要としないならRyzen 5を選べば良いということになります。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Ryzen 7 5800H | 558 | 4691 |
Ryzen 5 5600H | 528 | 3607 |
Core i7-11800H | 581 | 4162 |
Core i7-10870H | 490 | 3869 |
Core i7-10750H |
465 | 3089 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
CINEBENCH R20でもそこそこ高い性能をマーク。デスクトップのCore i7-11700にシングル性能はやや劣りますが、マルチ性能は良い勝負をしていると思います。
ひと昔前のCPUとは言え「デスクトップ並みの処理がノートで行える」と聞けば、悪い印象を抱く人はいないでしょう。Ryzen 5 5600Hは、ほとんどの人にとって十分な性能を備えています。
ストレージ性能
ストレージは512GB SSD搭載で、読込速度は約2300MB/s, 書込速度 約1300MB/sです。
容量的に500GBだとゲームは数本、写真や動画の大量保存には足りないでしょう。速度ももう一声欲しかったというのが本音でしょうか。容量については、できたら外付けHDDなどカバーしたいところです。
GeForce RTX3060のグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA XL5R-R36 5600Hに搭載されているグラフィックはGeForce RTX3060です。フルHDゲーミングであれば、重量級タイトルもプレイ可能なほど高性能です。
GPU | 設定(標準品質) | スコア |
RTX3070 | 3840×2160 | やや快適(4616) |
1920×1080 | とても快適(11220) | |
RTX3060 | 3840×2160 | 普通(3985) |
1920×1080 | とても快適(10012) | |
GTX1660Ti | 3840×2160 | やや重い(2839) |
1920×1080 | 快適(7858) |
FF15では4K解像度でも普通にプレイが可能、フルHDならとても快適という結果になりました。
フルHDしか扱わないよという人でも、高性能なグラボを選んでおけば余裕をもってプレイできます。後々、重量級タイトルでプレイしたいゲームが出てきても遊べる可能性が高いので、性能不足に陥ってしまうというようなリスクも避けられます。
より高解像領域に対応したいのであればRTX3070あたりを搭載したモデルも良いですが、物理的に制約のあるノートパソコンではそこまで性能は伸びません。熱や騒音などのケアも必要になるので、RTX3060あたりはとてもバランスの良いGPUだと思います。
- GALLERIA UL7C-R37(RTX3070搭載モデル)
RAW現像にかかる時間は?
無料現像ソフトの「RawTherapee」で約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「4分23秒」でした。
CPU | 処理時間 |
Ryzen 7 5800H |
4分42秒 |
Ryzen 5 5600H | 4分23秒 |
Core i7-11800H | 4分13秒 |
Core i7-10870H | 4分54秒 |
Core i7-10750H |
5分10秒 |
Core i7-11700 | 4分16秒 |
RAW現像は4分23秒で、なぜかRyzen 7 5800Hと比較しても約20秒ほど速い結果です…
どちらかと言うとシングル性能に依存する作業ですので、あまり大きな差が出ないだろうと予想はしていましたが意外な結果となりました。RAW現像目的で選ぶとしても悪くないと思いますが、インテルCPUの方が処理は速くなっています。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトResolveを使って4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は約5分01秒でした。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune E5-165 | Ryzen 7 5800H×RTX3060 | 4分13秒 |
GALLERIA XL5R-R36 | Ryzen 5 5600H×RTX3060 | 5分01秒 |
GALLERIA UL7C-R36 | Core i7-11800H×RTX3060 | 4分49秒 |
DAIV 5P | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分15秒 |
DAIV 5N | Core i7-10870H×RTX3060 | 4分36秒 |
DAIV Z7(デスクトップ) | Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
Ryzen 5 5600Hのマルチ性能がほどほどですので、割とよく頑張っている方だとは思います。軽めの4K動画編集くらいならこなせると思いますが、長時間の編集作業になるとやや不安を覚えます。
動画編集を中心にパソコンの更新を考えているのであれば、アドバンテージをとる意味でもRyzen 7 5800Hを搭載したモデルを選択するのが良いでしょう。
せっかく買うなら長く使いたいですもんね。
パソコンはうるさい?静音性は?
耳障りなほどではありませんが、負荷がかかった時のファン音はそれなりにしました。ここ最近レビューしたパソコンの中では、比較的大きい方かもしれません。少なくとも静かという印象はありませんでした。
逆に言えばしっかりとした冷却性を持たせているという意味でもあるので、この辺をどう捉えるかでしょうか。もちろん作業に集中できないほどではありません。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは翌日出荷に力をいれており、今回紹介するモデルも翌日出荷に対応しています。半導体不足が叫ばれる中でもパソコンがすぐ手に入るというのはうれしいですね!外資系メーカーだと1ヶ月くらい待つのは普通ですが、これも国産ならではのスピード感といったところでしょうか。
GALLERIA XL5R-R36 5600H 開封!
性能面の話が続きましたが、ここからは外観やデザインなどを含めて使ってみた感想に移りたいと思います。
GALLERIA XL5R-R36 5600H 外観写真・デザイン
ガンメタブラックのようなカラーで、天板にはガレリアのロゴが入ります。
幅360×奥行244×高さ23mmですので決してコンパクトという訳ではないのですが、一般的な15インチノートよりもスリムでコンパクトなサイズになっています。15.6型だと2kgをしっかり超えてくるパソコンも多いですが、本機は2kgジャストです。
背面はしっかりと肉抜きが施されており、冷却性の高さにも期待がもてます。ただしファンの音は結構大き目です。
やや大きなACアダプターですが、RTX3060搭載モデルなので仕方がないところ。バッテリー駆動時間は約5.5時間なので、ビジネスワークをしっかりカバーするのは難しいかもしれません。ちょっとした作業ならバッテリーのみで乗り越えられそうですが、ACアダプターは基本的にセットで使うことになるでしょう。
スリムベゼルでモニターへの没入感が高く、ゲームにも有利な144Hzリフレッシュレートに対応。映り込みの少ないノングレア液晶ですし、コスパの良いモデルながら妥協していないところは好印象です。
キーボードは独自配列
キーボードは、しっかりとタイピングが行え、テンキーもついているのでビジネスシーンでも活躍しそうです。電源ボタン横にパフォーマンス切替ボタンが設置。
Enter周辺の配列がやや特殊ですので慣れは必要かもしれません。
GALLERIAのインターフェース
- ①USB3.2 Gen2 Type-C x1(DP1.4対応/PD非対応)
- ②HDMI2.1
- ③LAN
- ④電源入力
- ⑤カードリーダー
- ⑥USB3.2 Gen1 Type-A x2
- ⑦ケンジントンロック
- ⑧USB3.2 Gen2 Type-A
- ⑨マイク入力/ヘッドフォン出力
高速通信を可能にするWi-Fi 6も搭載されています。
GALLERIA XL5R-R36 5600H デメリット
・ACアダプターが大きい
・ファンの音がやや大きめ
パフォーマンスと価格を天秤にかけても魅力的な製品ではありますが、バッテリー駆動時間が短く、大きなアダプターを持ち歩くことを考えるとモバイル性はいまいち。基本的には据置で使うタイプになるでしょう。
また性能を維持(冷却)するためにファンがしっかり回りますので、静かな場所での使用は躊躇われるかもしれません。
GALLERIA XL5R-R36 5600Hはこんな人におすすめ
- 気軽に使えるPCが欲しい人
- RAW現像や動画編集を楽しみたい人
- ゲーミング性能の高いモデルが欲しい人
- コスパの良いモデルが欲しい人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA UL7C-R36の感想まとめ
GALLERIA XL5R-R36 5600Hをレビューしてきました。
Ryzen 5 5600H×RTX3060の組み合わせで、14万円台はなかなかに魅力的です。処理能力、描画性能も申し分なく、一般作業はもちろん、ゲームやクリエイトを楽しめる製品に仕上がっていると感じます。144Hzリフレッシュレート液晶に対応するなど、この価格帯なら省かれていても仕方のない機能をしっかりとのせているのは流石です。
CPUのマルチ性能を求める方は、Ryzen 7を搭載した上位モデル「GALLERIA XL7R-R36 5800H」を検討すると良いでしょう!
ドスパラで販売されているパソコンは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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