GALLERIA XL7C-R45をレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
第13世代Core i7-13700HとグラフィックにGeForce RTX4050を採用した、ゲーミングノートパソコンです!15.6型144Hzモニターでは滑らかなゲームプレイを楽しめて、20万円以下というコスパに優れるモデルです。初心者だけでなく中級者以上にもおすすめできる製品だと感じました。
各ベンチマークソフトの結果や、実際にRAW現像、動画編集にかかった時間なども掲載していきますので参考にしてください。価格、スペック等は執筆辞典のものとなります。
目次
GALLERIA XL7C-R45 レビュー
ドスパラが販売しているGALLERIA XL7C-R45は、実売19万円台とミドルユーザー層向けの価格帯で販売されています。性能的にはちょっとしたしたデスクトップになら負けない程のパフォーマンスを備えており、ゲームやクリエイティブ作業を快適に行えます。
Core i7-13700Hの処理能力を生かして、RAW現像や動画編集も快適に行えます。RTX4050も従来のミドルクラスに匹敵するほどのゲーミング性能がありますし、15.6型フルHDモニターはスタンダードな使い心地でクセもありません。多くのユーザーにとって満足できる製品だと感じました。
GALLERIA XL7C-R45 スペック・パーツ構成
液晶 | 15.6型フルHD(144Hz) |
CPU | Core i7-13700H |
グラフィックス | GeForce RTX4050 |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB SSD |
サイズ | 約 360(幅) x 245(奥行) x20(高さ 最薄部)mm |
重量 | 約2.2kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU Core i7-13700Hの性能
搭載されているCPUは第13世代のCore i7-13700Hです。14コア20スレッドのCPUで、デスクトップ並みの処理能力を発揮します。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H | 29342 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700H | 26589 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H |
24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12750H | 12573 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-13700Hのは30000近くのスコアをマーク、Core i7-12700Hと比較すると約10%高いスコアになります。
確実に進化しているものが、第12世代からは劇的な性能アップを感じるほどではありません。ちなみにデスクトップ向けCPUのCore i7-12700のスコアが31110ですので、Core i7-13700Hのスコアもかなり迫ったものになっています。デスクトップ並みの性能というのは大げさでもなんでもありません。モバイル環境下でデスクトップ並みの編集作業が行えるメリットは大きいでしょう。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.8 | 7774.6 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
シングルスレッドのスコアが789.8と高く、マルチスレッドも7774.6と非常に高いスコアです。Core i7-12700H搭載と比較すると約4~8%とほどの性能アップが期待できる形になります。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H | 737 | 6368 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i7-1260P(4N) | 574 | 2159 |
Core i7-10750H | 471 | 2566 |
CINEBENCH R20スコアは、シングル737で、マルチ6368でした。Core i7-12700Hと比較してシングルが約9%、マルチが約19%高くなっています。体感レベルではっきりとしたちがいを感じるほどかは疑問ですが高いにこしたことはありません。
ストレージ性能
ストレージは500GB SSD搭載で、読込速度は約3600MB/s, 書込速度 約2500MB/sほどです。
特別速いというほどではないものの、起動、インストール、ローディングなどキビキビした印象を受けます。
GeForce RTX4050のグラフィック性能・ゲームスコア
GALLERIA XL7C-R45に搭載されているグラフィックはGeForce RTX4050です。従来ミドルクラスに匹敵するほどの性能で、ある程度の高解像データ編集にも対応できるほどです。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
raytrek R6-RL (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4078) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11769) | |
GALLERIA XL7C-R45 (RTX4050) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4034) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11542) | |
raytrek R6-AA (RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(3858) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(9534) | |
DAIV 6P-RT (RTX3050Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや重い(2725) |
1920×1080(標準品質) | 快適(7372) | |
DAIV 5N (RTX2060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(3299) |
1920×1080(標準品質) | 快適(9044) |
重量級ゲームの代表格であるファイナルファンタジー15のベンチ結果です。4K解像度の標準画質で普通です。最近のゲーミングノートの性能向上は目覚ましいものがありますね。エントリーとは思えないほどのスコアが出ています。
従来のRTX3050Tiだち比較にもならず、RTX3060以上のスコアを出す結果となりました。さらに言うならRTX4060との性能差もほとんどありません。極上レベルのコストパフォーマンスだと思ってしまいますね・・できるだけ予算を抑えて性能確保したいならRTX4050は最適解とも言っていいほどです。
RAW現像にかかる時間は?
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 50枚 |
Core i7-13700HX | 1分10秒 |
Core i7-13700H | 1分11秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分20秒 |
RAW現像処理時間は50枚で1分11秒と速いものの、第12世代から大幅に進化したという印象はうけません。RAW現像が目的でコストを抑えたいなら旧世代で十分な性能は確保できます。
もちろんGALLERIA XL7C-R45も満足できる性能をもっているのでRAW現像目的で購入するのもおすすめです!
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトはResolveで4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
raytrek R5-RL6 | Core i7-13700HX×RTX4060 | 2分57秒 |
raytrek R6-RL | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分58秒 |
GALLERIA XL7C-R45 | Core i7-13700H×RTX4050 | 2分51秒 |
G-Tune P6 | Core i7-12650H×RTX4050 | 3分12秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune P5-RT | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分47秒 |
動画編集においても「GALLERIA XL7C-R45」は優れた結果を残しています。最適化がうまくいっているのか?旧世代Core i7-12700H×RTX3060を搭載した「raytrek R6-AA」や、Core i7-13700HX×RTX4060搭載の「raytrek R5-RL6」より短い処理時間です。
動画編集に限らずパフォーマンスをしっかりと引き出せているのは好印象。開発熟練度が磨き抜かれているスタンダードな15.6型クラスだからこそ出来る芸当なものなのかもしれません。
パソコンはうるさい?静音性は?
思った以上に「静かだ」という印象ですね。高負荷時にも気になるほどファンが騒がしかったりすることもなく、かなり努力をしたんだろうな~という印象さえ受けます。ゲームや作業に没頭できるという意味ではスペック以上に大きな意味をもつので、個人的には評価したいポイントだったりします。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは翌日出荷に力をいれており、今回紹介するモデルも翌日出荷に対応しています。すぐにでもパソコンが欲しいという人には有難いですよね!
GALLERIA XL7C-R45 外観写真・デザイン
GALLERIA XL7C-R45の天面にはブランドロゴとGALLERIAの文字が入ります。デザインに嫌味もありませんし、さもゲーミングというような煌びやか(派手)な装飾もありません。万人にとって使いやすいデザインだと思います。
サイズは360(幅) × 245(奥行) × 20(高さ) mm、重量は約2.2kgです。15.6型クラスだと一般的なサイズ感で、使い心地なんかもイメージしやすいんじゃないかと思います。存在感のある冷却口から排熱をしっかりおこなってくれます。
ACアダプターはそこそこのサイズ感です。最近まで知らなかったんですが、このアダプターって公式サイトで別売りしてるんですね。万が一、接触不良や切断といったトラブルに見舞われても安心です。
15.6型144Hz対応モニターを採用
GALLERIA XL7C-R45は、144Hzリフレッシュレートに対応しています。実際のところ240Hzに対応していてもそこまでフレームレートを稼げなかったりするケースはままあるので、これくらいの性能にとどめてコストを下げるというのは良い狙いだと思います。
144Hzなら十分滑らかな映像を楽しめますし、普通のモニターを使っているプレイヤーよりも有利な条件でゲームをプレイ可能です。
キーボードは自然な配列
キーボードは割と自然な配列で、浅めの打鍵感ながらしっかりと反応してくれます。各キーの間に隙間があるので誤タイプも防げそうなイメージです。
タッチパッドも非常に大きくマウスなしの作業でも案外乗り切れます。
GALLERIA XL7C-R45 インターフェース
・3.2Gen1 Type-A x2
・3.2Gen2 Type-C x1(※Type-CはUSB data only)
・USB2.0 Type-A x1
・HDMI2.1 x1,miniDP1.4a x1
・マイク入力 ×1/マイク入力・ヘッドフォン出力 共用端子 x1 (3.5mm / CTIA)
GALLERIA XL7C-R45デメリット
・モバイル性能はそこまで高くない
・繊細なクリエイティブ作業には向かないかも
GALLERIA XL7C-R45は価格を考えたらおつりがくるほどの完成度じゃないでしょうか。ほとんど不満はなく、強いてあげるなら約2.2kgとやや重たいこと、ACアダプターが大きいことから常に持ち歩くようなスタイルには合わないかも?ってくらいです。
GALLERIA XL7C-R45はこんな人におすすめ
- 標準的なノートPCが欲しい人
- RAW現像や動画編集もしたい人
- ゲームもそこそこ快適に遊びたい人
- コスパ抜群のモデルが欲しい人
- 急ぎでパソコンが必要になった人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA XL7C-R45 感想まとめ
GALLERIA XL7C-R45をレビューしてきました。
従来ミドルクラス以上のパフォーマンスを見せ、デスクトップにも負けないほどの処理能力を備えたゲーミングノートパソコンです。15.6インチクラスの標準的な使い心地は、これまでのパソコンライフを継続する形なのでスムーズな移行も可能でしょう。これで税込20万円以下なら納得感がありますね。
ドスパラで販売されているパソコンは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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