マウスコンピューターより「G-Tune EP-Z」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i9×RTX3080の構成はゲーミングマシンとしてだけではなく、高解像データの編集などにも最適!映像の美しさや快適性にこだわりたいユーザーにはピッタリのモデルと言えます。
各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間なども掲載していますので参考にして下さい。
目次
G-Tune EP-Zの特徴
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのG-Tune EP-Zはヘビーゲーマー向けのデスクトップPCです。
高解像度、高設定で美麗なグラフィックを楽しんだり、競技性の高いゲームで一瞬の勝負にかけたり、ゲーム実況を楽しんだりと、とにかくなんでもできるパソコンです。もちろんRAW現像や動画編集といったクリエイティブ領域での活躍も期待できます。
G-Tune EP-Zのスペック
型番 | G-Tune EP-Z |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i9-12900KF |
グラフィックス | GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD + 2TB HDD |
電源 | 800W 【80PLUS TITANIUM】 |
サイズ | 215×490×501 |
重量 | 約17.5kg |
価格 | 299,800円〜 |
リンク | >詳細を見る |
価格もそれなりになっていますが、全てのパーツが最高クラスのものを装備。今後発売される超重量級のゲームにも対応できるはずです。
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
G-Tune EP-Zの外観チェック
G-Tuneのフラッグシップモデルでエッジのきいたデザインが特徴。フロント部にはダーククロム強化ガラスがあしらわれており、ブラックとレッドのアクセントがきいたカラーリングも存在感を演出しています。
前面にはUSBやイヤホンジャックなどが装備されアクセスがしやすく、光学ドライブも標準搭載されている点も良いですね。
エアフローは底面とサイド側から吸気し、熱をもちやすい電源やグラフィックに直接風が来るような設計になっていると感じます。
高性能なPCだけに冷却性も気になるところですが、本製品には水冷クーラーが採用されておりキッチリと熱を逃す設計になっているところも流石だと感じます。ホコリの進入を防ぐダストフィルターもしっかり搭載されており、水洗いも可能なので定期的にクリーニングを行うと良いでしょう。
ストレージは最大で 2.5インチ×2、3.5インチ×1、スリム光学ドライブを同時搭載可能です。
G-Tune EP-Zのインターフェース
・DisplayPort×3、HDMI×1
・DVDスーパーマルチドライブ
・USB2.0×2
・USB3.0×6(背面×4、前面×2)
・USB3.1×2(Type-A/背面×1、Type-C/背面×1)
・ネットワーク×1(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応(RJ-45))
・ヘッドフォン出力、マイク入力、等
モデルによって表記内容と異なる場合があります。
CPU Core i9-10900Kの性能
G-Tune EP-Zに搭載されているCPUは、第12世代のCore i9-12900KFです。16コア24スレッドのCPUで、超強力な処理能力をもっています。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i9-12900KF | 41525 | 3.2GHz(5.2GHz) | 16コア24スレッド | 125W |
Core i9-11900KF | 25450 | 3.5GHz(5.3GHz) | 8コア16スレッド | 125W |
Core i9-10900KF |
23235 | 3.7GHz(5.3GHz) | 10コア20スレッド | 125W |
Core i7-12700K | 32935 | 2.7GHz(5.0GHz) | 12コア20スレッド | 125W |
Core i5-12600K | 27435 | 3.7GHz(4.9GHz) | 10コア16スレッド | 125W |
Ryzen 9 5900X |
39462 | 3.7GHz(4.8GHz) | 12コア24スレッド | 105W |
PASSMARKの公開データによると「Core i9-12900KFのスコアは41525」となっており、フラッグシップに相応しいスコアを叩き出しています。
消費電力こそ多少大きいものの、コア数やスレッド数の多さは動画編集をはじめとする処理に有利ですし、OBクロックも高いので瞬間的な処理にも期待が持てます。最近はRyzenが注目されつつありますが、インテルの意地を見せつけた形となったでしょう。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i9-12900KF | 799.0 | 11119.7 |
Core i9-11900K | 713.5 | 6546.1 |
Core i9-10900K | 627.4 | 7510.1 |
Core i7-12700K | 785.5 | 9430.8 |
シングルスレッドのスコアが799.0、マルチスレッドが11119.7となりました。いずれの数値も非常に高くパフォーマンスには期待感があります。
CINEBENCH R20 スコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i9-12900KF |
771 | 10273 |
Core i9-11900K | 645 | 5880 |
Core i7-12700K | 747 | 8726 |
Core i7-11700 | 592 | 3788 |
Ryzen 7 5800X | 621 | 5993 |
Ryzen 5 5600X | 599 | 4233 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで771、マルチで10273となりました。Core i9-11900Kと比較するとマルチスコアは2倍近くもの差がついています。これは驚異的なスコア・・・
ストレージ性能
実測値でも6700MB/sに迫る読み込み速度でした。この規格のSSDとしては上限あたりになるので体感的にもサクサクです。
GeForce RTX3080のグラフィック性能・ゲームスコア
G-Tune EP-Zに搭載されているグラフィックはGeForce RTX3080です。従来のグラボよりも大幅に性能がアップしているということで期待している人も多いはず。
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune EP-Z (RTX3080) |
3840×2160(標準品質) | 快適(8635) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(21229) | |
G-Tune PP-Z (RTX3070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6932) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16827) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度でも快適という結果になりました。いよいよ高解像度が身近になってきたという感じがしますね。
ゲーミングモニターで高リフレッシュレートで遊びたいとか、グラフィックの設定にこだわりたいという人にもおすすめできる製品になっています。むしろこれ以上のパフォーマンスを求めるとややコスパが悪くなるので、落とし所としてはちょうど良いのかもしれません・
・RTX3080搭載!おすすめパソコン
・RTX3070搭載!おすすめパソコン
RAW現像にかかる時間は?
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。このソフトはかなり重たいのですが、画像の読み込みも速く、編集を当ててストレスなく反映されるので快適に感じました。
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「3分56秒」でした。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 150枚 | 50枚 |
Core i9-12900KF | 2分56秒 | 51秒 |
Core i9-11900K | 3分56秒 | |
Core i9-10900K | 3分56秒 | |
Core i7-10700K | 4分30秒 | |
Ryzen 7 5800X | 3分46秒 | |
Ryzen 9 3900X | 4分23秒 |
これまでのどのCPUよりも速く処理を完了することがわかりました。フラッグシップとしての立場を見せつけたという感じでしょうか。RAW現像処理がメインならRyzenよりもインテルCPUを狙う価値はまだまだあると感じます。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約3分02秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Core i9-11900K×RTX3070Ti | 3分24秒 |
Core i9-10900K×RTX3080 | 3分02秒 |
Core i7-10700K×RTX2070S | 3分34秒 |
Core i9-9900K×RTX2080S | 3分48秒 |
Ryzen 9 3900X×RTX2070S | 2分56秒 |
動画編集能力もトップクラスと言って間違いないでしょう。
これで性能が不足する編集作業なら、よほど特殊なことをやっているとしか思えません。一般ユーザーはもちろん、プロレベルでも十分に通用するパフォーマンスだと思います。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。マウスコンピューターの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりません。
今回G-Tune EP-Zの出荷予定日を確認してみると5日程度で出荷が可能となっていました。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。→納期を確認する
G-Tune EP-Zのデメリット
・ボディが大きくスペースを圧迫する
・ストレージの数が少ないかも
G-Tune EP-Zはかなり大きめのパソコンなので事前にある程度しっかりと計測してから購入を決めたほうが良いでしょう。少なからずデスク上にゆとりを持って置けるなんて人は少ないはずです。個人的に気になったのはストレージの数で、クリエイター目線だともう少し数を載せられると安心材料になります。
パフォーマンス面では文句のつけようがないですが、Ryzenもちらほら気にはなるかなという印象。決してコスパの良いモデルではないので性能重視で選びたい人向けと言えるでしょう。
G-Tune EP-Zはこんな人におすすめ
- 最高の環境でゲームを楽しみたい人
- ゲーム、写真現像、動画編集など1台でなんでもやりたい人
- 専門的な作業をするクリエイター
- 費用よりも性能面を重視したいという人
G-Tune EP-Zの感想まとめ
G-Tune EP-Zをレビューしてきました。
ゲームを快適にプレイできるのはもちろん、高解像度のRAW現像や動画編集といったクリエイティブ領域もしっかりカバー!トップクラスの処理能力は所有した人を新しい次元に導くことでしょう。
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。
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