パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第10世代CPUの「Core i7-10750Hが搭載された、おすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-10750Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-10875H | 15812 | 2.3GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-10300H | 9501 | 2.5GHz(4.5GHz) | 4コア8スレッド | 45W |
Core i7-9750H | 11600 | 2.6GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-8750H | 10516 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-9700 | 13709 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Core i7-10750Hは、クリエイター向けPCやゲーミングノートパソコンに採用されているスタンダードなCPUです。そのためラインナップも豊富で好みに合わせて製品を選べるのが特徴でもあります。
PassMarkスコアによるとCore i7-10750Hのスコアは12688で、これはデスクトップ用のCore i7-9700に匹敵する数字となっています。本当にデスクトップ並みの性能を持ってしまったとすると「非力だから」とノートパソコンを敬遠していた人たちにも刺さりそうな予感がしますね。設置スペースも少なくてすみますし。
Core i7-9750Hと比較すると、Core i7-10750Hのほうが約9%ほどスコアが伸びています。作業の短縮化に期待がもてそうですね。さらに上のパフォーマンスを求める人にはCore i7-10875H搭載ノートパソコンも検討されるとよいでしょう。
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
RAW現像の時間を比較
いくら数値で良いと言っても実際に動かしてみないと実力はわかりません。そこで、一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-10875H | 4分23秒 |
Core i7-10750H | 5分10秒 |
Core i7-9750H | 5分35秒 |
Core i7-7700HQ |
7分34秒 |
Core i7-9700 | 4分40秒 |
Core i7-10750HのRAW現像処理能力はノートパソコンとしては高めです。さすがにデスクトップCPUのCore i7-9700には敵いませんでしたが評価に値する処理能力だと思います。
従来のCore i7-9750H、Core i7-7700HQあたりよりも作業短縮に成功していますので、数年前のモデルを使っている人なら買い替えを検討しても良いレベルだと思います。
動画編集の時間を計測
RAW現像とはちがって、マルチコアの性能が結果に左右する動画編集をチェックします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の4K映像をレンダリングする時間を計測しました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-10875H | 5分14秒 |
Core i7-10750H | 5分51秒 |
Core i7-9750H | 6分25秒 |
Core i7-7700HQ |
7分34秒 |
Core i7-9700 | 5分22秒 |
Core i7-10750Hは動画編集能力も優秀です。組み合わせるグラフィックにもよりますが高解像データも処理できるほどパワフルです。
従来のCore i7-9750Hでもよほどのことをしない限りは「重いかな」と感じることもありませんでしたが、現行モデルならさらに快適性が高まっています。
残念ながら動画編集ではCore i7-9700に惜敗していますが、物理的に限界のあるノートパソコンでこれだけの性能を引き出せていれば満足していいと思います。
Core i7-10750Hがおすすめな人
- Core i5では物足りないという人
- RAW現像や動画編集をカジュアルに楽しみたい人
- コスパの良いノートPCが欲しい人
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-10750H搭載のおすすめPC
ここからはCore i7-10875Hを搭載したおすすめパソコンについて触れていきたいと思います。
ドスパラ GALLERIA GCL2060RGF-T
CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 2060 |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
Core i7-10750H×RTX2060の組み合わせなので、おおよその作業(フルHD環境)は問題なくこなせるパフォーマンス。薄くてスリムな上、ベゼルレスなので画面に集中できます。また144Hzにも対応しているので滑らかな映像を楽しめます。
フロンティア LNシリーズ
CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
フロンティアには税別11万円台から購入できるノートパソコンがあります。ストレージ容量も1TBと大きく、メモリも十分なのでスキはありません。比較的お安いのでセカンドパソコンにもおすすめです。
G-Tune P5
税別11万円台から購入できるゲーミングノートです。Core i7-9750H→Core i7-10750Hへと切り替わっても価格が据え置きなのが嬉しいです。約10時間のバッテリー駆動も嬉しくバランスのとれたスタンダードノートPCです。
ASUS TUF Gaming F15
CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX1650 |
ストレージ | 512GB SSD |
ミリタリーグレードのタフさをもったゲーミングノートパソコンです。天面にメタル素材を採用するなど安っぽさはありません。明るいイエローが印象的なモデルです。
まとめ
・Core i7-10750Hはデスクトップ並みの性能が魅力!
・コスパがよく、12−13万円前後の製品が多い!
いかがでしたか?Core i7-10750Hの魅力が伝わったでしょうか?もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてくださいね。