パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第13世代CPUの「Core i7-13650HXが搭載されたおすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-13650HXの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13650HX | 31715 | P:2.6GHz(4.9GHz) E:1.9GHz(3.6GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
55W |
Core i7-13700H | 29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H |
24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-13650HXのスコアは30000を超えておりデスクトップパソコンにも負けない処理能力を発揮します。Core i7-13700Hと比較しても約6%高いスコアです。
消費電力は高くなっていますのでバッテリー駆動時間は短くなるでしょうが、ゲーミングやクリエイト向け製品だったら電源ケーブルをつなぐことが前提みたいなところもあるので大きな問題にはならないはずです。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はこちらの記事をどうぞ>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
Core i7-13650HX ベンチマーク比較
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13650HX | 783.4 | 7865.3 |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 745.5 | 6567.3 |
シングルスレッドのスコアが783.4、マルチスレッドが7865.3になりました。
Core i7-13700Hとほぼ同等のスコアが出ていますね。恐らく体感的な差を感じるほどではないはずですし、パフォーマンス面でも期待がもてそうですね。この後しっかりチェックしていきましょう。
CINEBENCH R20(R23)
CPU | シングル(R23) | マルチ(R23) |
Core i7-13650HX | 697(1864) | 4617(17264) |
Core i7-13700H | 739 | 5728 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 697 | 4617 |
CINEBENCH R20スコアは、シングル697で、マルチ4617でした。Core i7-13700Hと比較するとシングルで約5%、マルチだと約25%ほど落とす形になっています。これは無視できない差ですので、行う作業によっては案外差が出てくるのかもしれません。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13650HX | 1分12秒 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i7-13650HXでRAW現像を行ったところ処理時間は50枚で1分12秒でした。比較したCPUの中では最速を誇っていますが、Core i7-12700HやCore i7-13700Hとも誤差範囲です。写真編集目的だったらどのCPUを選んでも問題なさそうです。
動画編集
ミラーレスカメラで撮影した5分の映像をダビンチリゾルブで書きだす時間を計測。
モデル | 構成 | 処理時間 |
G-Tune E5-I7G60BK-A | Core i7-13650HX×RTX4060 | 2分48秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4050 | 4分03秒 |
Core i7-13650HX×RTX4060の組み合わせでテストを行いましたが、過去のどのモデルよりも短時間で処理が行えました。Core i7-13650HXなら動画編集でも結果が出せるということですね。
Core i7-13650HXがおすすめな人
- CPU処理能力がほしい人
- 外でも本格的な作業を行いたい人
- ボトルネックを発生させたくない人
Core i7-13650HXの処理能力があれば、RAW現像や動画編集などの高負荷作業でもしっかり結果を出すことができます。性能が物足りないなんてことはまずないので、安心して選んでもらって大丈夫です。遅れてやってきた大本命という印象すらありますね。
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-13650HX搭載のおすすめPC
マウスコンピューター G-Tune E5-I7G60BK-A
今回の検証で使ったのが何を隠そうこちらのモデル!第13世代Core i7-13650HXとGeForce RTX4060を採用したゲーミングノートパソコンです。15.3型WQXGA液晶は240Hzリフレッシュレートに対応しているので速い動きにも強く、解像度も高めで作業性も抜群です。アルミ素材を採用した筐体は軽量で質感も抜群!
Dell G15シリーズ
15.6型フルHD(120Hz)ミニターを搭載したゲーミングノートパソコンです。グラフィックはRTX3050なので、描画性能はやや落ちますが、軽めのゲームや動画編集も対応できます。重量は約2.65kgと重たいので据え置きで使うのがおすすめ。某価格比較サイトではトップクラスの人気を誇るモデルです。
Lenovo Lenovo LOQ 15IRX9
レノボが販売するゲーミングノートパソコンです。この構成で15万円台を実現しているというコストパフォーマンスの高さが魅力!144Hzリフレッシュレートにも対応するのでゲームも快適に遊べそうですね。もちろん画像や動画編集も快適に行えるスペックです。
ASUS TUF Gaming F16
16型WUXGA(165Hz)モニターを採用したモデルです。Core i7×RTX4060の人気に加えて、32GBメモリや1TB SSDなど他モデルよりもワンランク上の快適性を備えているのが魅力!価格も20万円切りと良心的ですし、マルチタスク作業が多い人にはおすすめのモデルです。
まとめ
・Core i7-13650HXはデスクトップ並みの処理能力!
・Core i7-13700Hと比較しても遜色なし!
Core i7-13650HXは、現行同ラインのCPUと比較してもパフォーマンス面で優秀ということがわかりました。Core i7-13700HやCore i7-12700Hと比較しても魅力的に映りましたし、これからのノートパソコン選びでは欠かせないCPUになるんじゃないでしょうか。搭載モデルも15万円くらいからありますしコストパフォーマンスも優秀ですね。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。Ryzen CPU搭載機もおすすめですよ!>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
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