Dellのゲーミングモデル「New Dell G3 17プラチナ」をレビューします。(機材貸出元:Dell)
CPUに「Core i7-8750H」、GPUに「GeForce GTX1060(MAX-Q)」という人気のパーツを搭載した、高コスパモデルになっています。ハイエンドによく採用されている17インチディスプレイで迫力ある映像も楽しめるのも特徴です。まさにメイン機にぴったりのパソコンですね!
それでは、各ベンチマークをとりながらレビューしていきたいと思います。
目次
NEW Dell G3 17 プラチナの性能
Dell G3 プラチナは、一応ゲーミングマシンという括りにはなりますが、RAW現像、動画編集、イラストなどのクリエイティブなシーンにも充分に使っていける性能です。
最安値のモデルで¥109,980円から買える安さも魅力といってよいでしょう!クーポン適用期間に購入できれば、20%OFFで購入できることもあります。クーポンの適用があることが前提ですが、17型で9万円以下って、どんな価格破壊ですか?って感じです。
Dell G3 17シリーズのラインナップ
Dell G3シリーズには3種類のラインナップが存在しています。名前からもスペック差は判断できるのですが、なんとなく上下関係がつかみにくいと感じてしまいます。今回お借りしたのは一番左の上位モデルです。
シリーズ | Dell G3 17プラチナ・大容量SSD+HDD・GTX 1060 搭載 | Dell G3 17プラチナ・SSD+HDD・GTX 1050 Ti 搭載 | Dell G3 17プレミアム・SSD・GTX 1050 搭載 |
CPU | Core i7-8750H | Core i5-8300H | |
GPU | GeForce GTX 1060 Max Q | GeForce GTX1050Ti | GeForce GTX1050 |
メモリ | 16GB | 8GB | |
SSD | 256GB M.2 PCIe NVMe SSD | 128GB M.2 PCIe NVMe SSD | 256GB M.2 PCIe NVMe SSD |
HDD | 2TB | 1TB | ‐ |
公式HP | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
シリーズの中では上位モデルとなのが、今回のテスト機を含む「プラチナ」です。全体的にパーツのレベルを落としたものが「プレミアム」になります。
レベルを落としたといっても、GPU搭載ですし、ストレージもSSDですから、シリーズ全体でパフォーマンスは高めになっていることがわかります。
一番安いモデルだとメモリも少ないですし、グラフィックもそこまで強力なものではありません。写真やデータを保存しておくためのストレージ容量も限られている(HDD非搭載)のでプラチナモデルから選択するのがおすすめです。
ゲームがもらえるキャンペーン開催中
ゲーミングマシンらしいプレゼントもあり『Call of Duty: Black Ops 4』がもらえるキャンペーンを開催しています。FPSでは人気の高いゲームですね。僕も遊んでいました!
キャンペーン対象のゲーミングパソコンをデルオンライン、デルリアルサイト、弊社電話窓口やオンラインチャットでご購入いただいた個人のお客様に、『Call of Duty: Black Ops 4』が無料で遊べるゲームコード(Battle.net版)をインテルサイトよりプレゼントします。
キャンペーン期間:2019年4月1日23:59に達した時点でキャンペーンは終了いたします。
引用:Dell
詳細は公式ホームページでご確認ください。
New Dell G3 17 のスペック表
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-8750H |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 Max Q |
メモリ | 16GB |
SSD | 256GB M.2 PCIe NVMe SSD |
HDD | 1TB |
液晶 | 17.3-インチ FHD (1920 x 1080) IPS |
サイズ | 高さ: 25 mm x 幅: 415.4 mm x 奥行き: 279.2 mm |
重量 | 約 3.27kg |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
CPU「 Core i7-8750H」の性能
搭載されているCPUは第8世代の「Core i7-8750H」です。6コア12スレッドのCPUで、通常は2.2GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.1GHzまで周波数があがります。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-8700 | 15171 | 3.2GHz(4.6GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i7-8750H | 12573 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-9600K | 14444 | 3.7GHz(4.6GHz) | 6コア6スレッド | 95W |
Core i5-8500 | 12075 | 3.0GHz(4.1GHz) | 6コア6スレッド | 65W |
Core i5-8400 | 11745 | 2.8GHz(4.0GHz) | 6コア6スレッド | 45W |
さすがに他のデスクトップ用CPUと比較すると目劣りするようにも感じますが、スコア的には12000を超えていますので充分すぎる処理能力を有しています。
掲載されたスコアはPASS MARK社が開示しているデータであり、性能を約束するものではございません。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Core i7-8750H | 449.3 | 3214.5 |
Core i7-8700 | 397.4 | 3646.1 |
シングルスレッドが「449.3」、マルチスレッドが「3214.5」という結果になりました。参考までにデスクトップのCore i7-8700(なぜかスコアがいまいち)のスコアも載せておきました。
Core i7-8750Hは、ノート用のCPUとは言え処理能力が高く、RAW現像などのクリエイト作業に向いています。スコア結果も平均的なものではありますが良好だと思います。
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCHによるスコアは1153となりました。
ちなみCore i7-8700では1400程度です。さすがに処理能力の差が少し出てしまいました。ただし、余程高負荷な処理をかけない限り不満が出ることはありません。多くの一般ユーザーにとっては満足のいく数字です。
ストレージ性能
Cドライブ(256GB SSD)のスコア
Dドライブ(HDD)のスコア
メインストレージに関しては、爆速のNVMe M.2SSD搭載です。テストでも、さすがの数値で1500MB/sを超える速度を計測することができました。個人的には、これ以上速くなっても体感的には感じません。
パソコンの起動も、ソフトのインストール、動作などもサクサクです。
実は今回ちょっとドキドキしながらテストをしました。というのも以前にテストしたパソコンでは、同じNVMe M.2 SSDを搭載しながら思うような速度が出ていなかったからです。テスト機だからかもしれませんが・・・
「GeForce GTX1060(Max-Q)」のグラフィック性能・ゲームスコア
Dell G3 17に搭載されているグラフィックは「GeForce GTX1060(Max-Q)」です。
Max Qというのは、薄型化を目的として、消費電力や発熱を抑えたモデルのことです。
性能は若干落ちてしまいますが、その分薄くなるのでこうしたノートパソコンに組み込みやすくなるというメリットがあります。最近のノートPCでよく見かけるようになりましたね。
RAW現像や写真編集向けに充分な性能ですし、国内のほとんどのゲームも快適に動きます。
GTX1060ならフルHDの動画編集も快適に動作しますし、できないことはほぼなくなるのでとても人気があります。
CINEBENCHのベンチマーク
結果は106.12fpsでした。以前にテストしたGeForce GTX1080の111fpsですから悪い数字ではないでしょう。
・「GTX1080」「Ryzen CPU」搭載のLITTLEGEARをレビュー!
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
標準品質 | 3840×2160 | 重い(2104) |
高品質 | 1920×1080 | 普通(4471) |
GTX1060(Max-Q)だと4K画質はあきらめたほうがよさそうです。とは言え、フルHDなら設定を高品質に上げても普通に遊べます。ほとんどの人にとっては充分な結果だと言えるのではないでしょうか。
ゴリゴリにゲームで遊ぶ人なら、もっと高性能なデスクトップを選択するはずですからね。
現在人気のタイトル「フォートナイト」や「PUBG」などもGTX1060なら遊べます。17型の大画面で迫力ある映像も楽しめます!
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「6分05秒」でした。
現像に使ったソフトは無料ソフトの「RawTherapee5.4」で、JPEG品質は90%、高画質での変換です。
僕がテストした結果では、Core i7-8700で6分18秒という結果もありました。このことからも「Dell G3 17」はRAW現像に充分なパフォーマンスが発揮できているという判断ができます。
動画の書き出しにかかる時間は?
使用した動画編集ソフトはResolveです。
4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間は、約4分54秒でした。データ容量は3.67GBです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
ノートパソコンでこれくらいの高負荷な処理ができるとは驚きです。しかもそこそこ快適に動作してくれるので、動画編集も視野に入れている人にも良いんじゃないでしょうか?ただし4K画質は追い付かない可能性があるので注意。つないだりテキストいれるくらいは可能。
ちなみに同じ作業でも、新開発のパーツで2分を切ったときには感動しました!
・Core i7-9700K×RTX2070で動画編集を快適に!DGZ530レビュー
×264 FHD BENCHMARKによるスコア
x264 FHD BENCHMARKでは「スコアが36.1」「エンコード時間が1分09秒」という結果になりました。参考までにCore i7-8700ですと「スコアが45前後」「エンコード時間は55秒前後」という結果です。
Dellパソコンはうるさい?静音性は?
高性能なノートパソコンなので、ある程度は覚悟していましたが処理中はファンの音が気になりました。念のためアプリのチェッカーをつかって測定すると50-60dBでした。これは普通に会話しているくらいの音量です。パソコンと会話している状態って、なんだか少し寂しさがわいてきました(笑)
外に持ち出しての作業だと気になるでしょうが、17型で3kgを超える重量からもモバイルはほぼ想定外のモデルだと思います。自宅で使う分にはストレスになるというほどではありませんでした。本体も熱くなるようなことはありませんでした。内部冷却はうまくいっているのでしょう。
デルの出荷はどれくらい?
Dellの出荷スケジュールをチェックしてみると、即納モデル以外は以下のようなスケジュールになっているようです。
受注生産のため、通常約2週間(営業日)の納期をいただいております。周辺機器は一部を除き約3-5日でのお届けとなります。
海外のパソコンメーカーだと2週間くらいは普通なのですが、長い気はしますね。
NEW Dell G3 17を開封!
それでは届いたパソコンを開封していきたいと思います。
デザインはシンプルなブラックベースになっています。差し色のブルーは、水色に近いのでクールというよりも明るい印象を与えます。質感はマットで指紋が目立ちにくい加工がされていて、素材は樹脂製です。安っぽい印象は受けません。
ディスプレイは一般的なスペック
17型液晶なので視認性に優れていて、文字や写真もみやすいです。ゲームや動画の映像系だと迫力もあって楽しいと思います。
ただし写真編集や動画編集の色までこだわりたいのであれば、色域の広い外部モニターを使うほうが賢明でしょう。マイナスは無いけど、プラスもない感じです。
キーボードやタッチパッドの使い心地は?
キーボードはテンキーが付属しているタイプで、バックライトには対応していません。暗い場所でのタイピングには苦労しそうです。
ところどころキーピッチが小さくなっていて、誤タイプもありました。特にEnter上部の「Back space」と「Num Lock」あたりで多かったです。
最近よくある割と浅い打感で、タイピング音は静かで気になりません。
タッチパッドは筐体が大きいからか、割とゆとりのあるサイズ感になっています。これくらい大きければマウスがなくても、そこそこの作業は快適にできそうです。
付属品のACアダプター
高性能なパーツが搭載されているノートパソコンだけに、ACアダプターも大型化しています。性能を発揮させるためとは言え、これを持ち歩く気には正直ならないです。据え置き機としてたまに家の中を移動するくらいですかね?万が一、外に持ち出すならそれなりの覚悟が必要でしょう。少なくとも毎日持ち歩くのは骨が折れそうです。
PC本体の重量も3kg超えと決して軽くはありませんので、モバイル性能を期待するパソコンではありません。
そして1点気になったポイントは、ACアダプターのPC挿入部がL字ではないことです。
もともと大きな17型ディスプレイであることに加えて、まっすぐなアダプターのせいでさらに幅をとることになります。机上を占領してしまうため、スペースに限りがある人は注意したほうが良いでしょう。
インターフェース
1 2-in-1 SD/MicroMediaカード
1 USB 2.0
1 電源/DC-inジャック
1 HDMI 2.0
1 ギガビットイーサネットRJ45
2 SuperSpeed USB 3.1 Gen 1
1 ヘッドフォン/マイク
Dell G3 17はこんな人におすすめ
- しっかりとした構成のノートPCが欲しい人
- 写真編集やRAW現像に使えるパソコンが欲しい人
- デスクトップ並みのパフォーマンスが必要な人
- ゲームもそこそこ遊びたい人
- 多用途に使えるノートPCを求めている人
- メイン機として検討している人
Dell G3 17の感想まとめ
「Dell G3 17」を開封しながらスコアをとってきましたが、いかがでしたか?
14万円(クーポン利用時)を切る価格ながら、大型モニターとパフォーマンスを両立した本機はかなりお買い得モデルだと感じました。
一般的な用途ならできないことはほぼないと言っても良いくらいの性能なので、ミドルクラスあたりのパソコンを検討している人には良い選択になり得るかと思います。
4K動画編集や、高画素フルサイズ機のデータをぶん回す人にはちょっと厳しいかと思います。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。