「Ryzen 5 7500F」と「Ryzen 5 4500」を比較していきます。ベンチマークやRAW現像、動画編集にどれくらいのちがいがあるのかを見ていきます。
Ryzen CPUにも比較対象として登場してもらっていますので、参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
Ryzen 5 4500 vs Ryzen 5 7500F
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
CPUスコア(PASSMARK)性能一覧
スコアはPASSMARKが公開しているデータを参考にしています。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i5-13400 | 26442 | P:2.5GHz(4.6GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i5-12400 |
19333 | 2.5GHz(4.4GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 7500F | 26679 | 3.7GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500 | 16227 | 3.6GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Ryzen 5 4500とRyzen 5 7500のスコアを比較してみると10000くらいのスコア差があります。
ざっくりと1.65倍くらいの差になるので決して無理はできないというのが結論。1~2万円の差であればRyzen 5 7500Fを選択しておくほうが後々の公開は防げますし、RAW現像や動画編集といった用途にも対応しやすくなります。
さらに性能を求めるならCore i7搭載モデルをおすすめします。>Core i7-13700搭載おすすめパソコン
比較に使ったパソコン
名前 | NEXTGEAR JG-A75A60 | mouse MH-A5G1B |
画像 | ||
CPU | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 4500 |
GPU | Radeon RX7600 | GTX1650 |
メモリ | 16GB | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD | 500GB SSD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
公式サイト | >チェックする | >チェックする |
ドスパラとマウスコンピューターが販売するデスクトップパソコンで比較を行います。
ベンチソフトによる性能比較
CPU-Zによるスコア
Ryzen 5 7500F
Ryzen 5 4500
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i5-13400 | 725.4 | 6425.5 |
Core i5-12400 | 703.6 | 5007.6 |
Ryzen 5 7500F | 711.3 | 5783.6 |
Ryzen 5 4500 | 500.4 | 4239.2 |
Ryzen 5 7500Fのほうが当然スコアは高く、シングルスレッドでは約42%、マルチスレッドでは約36%の差があります。
もはやどちらを選べば良いか一目瞭然という印象です。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
Ryzen 5 7500F
Ryzen 5 4500
CPU | シングル | マルチ |
Core i5-13400 | 680 | 5290 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
Ryzen 5 7500F | 705 | 5535 |
Ryzen 5 4500 | 478 | 3511 |
CINEBENCH R20のテストでも傾向は同じ、Ryzen 5 7500Fが高スコアを出します。シングルスレッドは約47%高く、マルチスレッドでは約58%高くなりました。
写真や動画編集だけでなくゲーミング性能を引き出すという意味でもCPU性能は重要です。Ryzen 5 4500を選択する理由は価格が安い以外にありません。
RAWの一括変換にかかった時間を比較
RAWの一括変換にかかった時間を測定するために、一眼レフで撮影した150枚(5GB)の写真を現像します。
CPU | 150枚 |
Core i5-13400 | 3分45秒 |
Core i5-12400 | 4分06秒 |
Ryzen 5 7500F | 3分24秒 |
Ryzen 5 4500 | 5分46秒 |
RAW現像でもRyzen 5 7500Fが2分20秒ほど速く処理を終えています。正直Ryzen 5 4500で編集作業をするのならちょっとしたストレスを抱えることは覚悟したほうが良いでしょう。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
CPU | 処理時間 |
Core i7-13700F×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i5-13400F×RTX3060 | 3分27秒 |
Core i5-12400×RTX3050 | 4分14秒 |
Ryzen 5 7500F×RX7600 |
3分29秒 |
Ryzen 5 7500F×RX7600ならCore i5-13400F×RTX3060と同等クラスの処理が実現できます。Ryzen 5 4500は高解像データ編集に向かないのでテストは未実施とさせていただきます。下手に情報をとって作業が出来ると思われると不幸な人を生んでしまうことになりますから・・・
Ryzen 5 4500 vs Ryzen 5 7500F まとめ
・性能重視ならRyzen 5 7500F一択!
・予算以外にRyzen 5 4500を選択するメリットがない!
・編集作業をするならCPU性能は超大事!
・長期的な目を持って選ぼう
各種テストでもはっきりとした差がでています。しかも10%とかそんなレベルではなく、1.5倍とか明確な差がつくレベルです。ハッキリ言ってRyzen 5 4500を選択するする理由は価格以外にありません。このゲームだけできれば良いとか、10万円を切るとかわかりやすい理由があれば別ですが、快適度や行える作業も違ってくるというのは覚えておいたほうが良いでしょう。
おすすめパソコン
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G60
グラボがGeForce RTX4060になったことで、最新ゲームプレイ、動画配信、高解像動画編集にも対応できるモデルです。価格も15万円台と良心的ですし、もちろんアフターサービスも充実しています。個人的に買うならこのラインかな~とは思います。
ドスパラ GALLERIA RM5R-G50
税込10万円以下で冷却性やデザインにもこだわりたいならドスパラのガレリアがおすすめ!Ryzen 5 4500×GTX1650ならフルHDクラスの処理は行えますし、画像やイラストといった作業も楽しめます。カスタム用やサブパソコンとして使うのも悪くないでしょう。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G1D
マウスコンピューターの新ブランド「NEXTGEAR」です。価格は13万円台と激安で、価格をとことん抑えたい人におすすめのモデルです。フルHDクラスの処理なら難なく行えますし、写真や動画編集も楽しめます。標準で3年間のメーカー保証がついているのも魅力的です。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A5G60
マウスコンピューターの新ブランド「NEXTGEAR」です。価格は12万円台と激安ですが、CPU性能がほどほどなのでグラフィックス性能を限界まで引き出すのは難しいかもしれません。とは言え、この価格と描画性能を格安で導入できるメリットは大きいですし、標準で3年間のメーカー保証がついているのも魅力的です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。