モバイル版の「GeForce RTX3050(Ti)」と「GeForce GTX1650(Ti)」の性能比較をします。
どちらもエントリー向けのグラフィックではありますが、GTX1650シリーズも人気があっただけ最新パーツになってどれくらい進化したのか気になっている人も多いはず。オンラインゲームや動画編集といった用途でどれくらいちがいがあるのかをテストしていきます。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX3050(Ti) vs GeForce GTX1650Ti
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | PASSMARK |
GeForce RTX3050Ti | 9534 |
GeForce RTX3050 | 9330 |
GeForce GTX1660Ti | 10176 |
GeForce GTX1650Ti | 7796 |
GeForce GTX1650 | 7002 |
GeForce GTX1060 | 8153 |
>GTX3050(Ti)搭載のおすすめパソコン
>GTX1650Ti搭載のおすすめパソコン
GeForce GTX3050TiとGeForce GTX1650Tiの性能差を見てみると、約22%ほどの差があることがわかります。
GTX1650だとゲームで遊ぶにはちょっと物足りないシーンも多く、ゲームによっては画質や解像度を落としたりを余儀なくされることも・・・そういったことをストレスに感じていた人も少なからずいるはず。
RTX3050シリーズは、GTX1660Tiシリーズに近いスコアということもあり、フルHDゲーミングでかなり良好な結果を残してくれそうです。初心者やライトユーザーにとってはコスパよくパソコンを手に入れるチャンスでもあり、美味しい時代に突入したとも言えるかもしれません。
比較に使ったパソコン
名前 | RL5C-R35T | raytrek G5-R |
画像 | ||
CPU | Core i5-11400H | Ryzen 7 4800H |
GPU | RTX3050Ti | GTX1650Ti |
メモリ | 16GB | |
SSD | 512GB NVMe SSD | |
価格 | 約15万円 | |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
ドスパラ:https://www.dospara.co.jp/ |
今回のテストではドスパラのゲーミングブランド「ガレリア」と、クリエイトブランドの「raytrek」からノートパソコンを2台準備しています。
どちらもしっかりとレビューで使っていますので、気になるモデルがあればリンクからチェックしてください。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX3050Ti
GTX1650Ti
GPU | 設定 | スコア |
RTX3050Ti | 1920×1080(標準品質) | 快適(7495) |
GTX1660Ti | 1920×1080(標準品質) | 快適(7858) |
GTX1650Ti | 1920×1080(標準品質) | やや快適(5727) |
GTX1650 | 1920×1080(標準品質) | やや快適(5211) |
RTX3050Tiはスコア的にもGTX1660Tiとほとんど横並びで、かなりの性能を持っていることがわかります。フルHDゲーミングを動かすことを目的としたグラボがGTX1650シリーズ、フルHDで快適性が得られることを目的としているのがRTX3050シリーズという印象です。
これからパソコンを購入するのであれば、個人的にはRTX3050Tiを選びたいと感じます。もしもゲームを遊ばないで、写真やイラスト、フルHD動画編集を楽しみたいならGTX1650でも良いかなという感じもします。 それでも価格やパーツ構成などに魅力があれば・・という条件付きですね。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
RAW現像はどちらかと言えばCPU性能が重視される作業ですが、GPUやメモリでどれくらい差が出るのか見てみましょう。
モデル | 処理時間 |
RL5C-R35T | 4分40秒 |
raytrek G5-R | 5分38秒 |
RAW現像ではCPU性能が重視されるので、グラフィック性能はおまけ程度にしか効きませんが一応テストしてみました。Core i5-11400Hの4分40秒が速すぎるというくらいで、グラフィックによる差は感じませんでした。
RAW現像、写真編集が目的であればどちらのグラボを選択しても問題なさそうです。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
RL5C-R35T | Core i5-11400H×RTX3050Ti | 6分10秒 |
raytrek G5-R | Ryzen 7 4800H×GTX1650Ti | 4分07秒 |
GCR1660TGF-QC | Core i7-9750H×GTX1650 | 6分44秒 |
動画編集はCPU性能とグラフィック性能の掛け合わせで処理時間が大きく変わります。特にRyzen CPUが得意とする分野なので、処理時間を見ると圧倒的ですね(笑)
結果的にGTX1650Ti搭載モデルの書き出し時間は速いのですが、4K編集作業中ではやや重たいと感じるシーンも多かったです。これはどのモデルも共通なのですが、あえて言うならCore i5-11400H×RTX3050Tiの組み合わせなら、そこそこ本格的な編集作業ができるかも?という印象。
書き出し時間だけではなく、作業中の快適性も重視するならRTX3050Tiのほうが絶対に安心です!
結論:RTX3050Tiモデルがおすすめ!
・RTX3050(Ti)とGTX1650(Ti)は理論値で約20%ほどの差
・最新技術に対応したRTX3050Tiがおすすめ!
・静止画中心ならGTX1650TiでもOK!
・よほどの理由がない限りはRTX3050Tiを選ぼう!
RTX3050(Ti)とGTX1650(Ti)を比較してきましたが。
これからパソコンを購入するならGTX1650シリーズを選択するのは旨味が少なく、ゲームや動画編集といった用途で使うならRTX3050シリーズ一択という気がします。個人的に使うならRTX3050Tiを選びたいですね。
よほど軽いとか、よほど安いといった理由がない限りはGTX1650Tiを選択しにくいかな。。というのが今回の結論です。ただし写真やイラストなどの静止画中心な人、明らかにGTX1650で問題ないという人は当然選んでしまって問題ありません。
では、ここからは僕が厳選したおすすめパソコンを紹介します。
RTX3050(Ti)/GTX1650(Ti)搭載のおすすめパソコン
ドスパラ GALLERIA RM7C-R35T
14型のコンパクトボディに高性能パーツを詰め込んだモデルです。第12世代Core i7-12700の高い処理能力を生かして、写真や動画の編集を助けます。価格も17万円台と良心的ですし、約1.43kgという軽さも魅力です!モバイルの多いクリエイター、ゲーマーにおすすめのモデルです。
msi GF63 Thin -10UC- 429JP
税込139,800という低価格ながらパーツ構成にスキがなく、安心して使えるスペックに仕上がっているのが特徴。重量も1.86kgと比較的軽量ですし、フルHDモニターは144Hzリフレッシュレートにも対応しています。BTOやサポート対応もしてくれるのでmsi認定店舗のArkで購入するのがおすすめです。
DAIV 4N
CPU | Core i7-1260P |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1650 |
ストレージ | 512GB SSD |
Core i7-1260P×GTX1650×16GBでバランスの良い構成が魅力的!軽量な14型モニターで重量は約1.44kgと持ち出しにも便利です。パフォーマンス的に写真や画像の編集も快適ですし、モニターはsRGB比100%で色再現、正確性ともに問題ありません。フットワーク重視のユーザーにおすすめです。
ASUS ROG Zephyrus G14 GA401II
14型モニター搭載、約1.7kgの軽量ボディを実現しておりモバイル性の高さが魅力のゲーミングPCです。動画編集で強さを見せたRyzen CPUを採用しているのが特徴です!価格も13万円前後と安く、スタイリリッシュな外観にも惹かれます。人とはチョットちがうパソコンがほしい人におすすめです。
ASUS ROG Flow X13 GV301QE
約1.35kgの軽量ボディにRyzen 9やRTX3050Tiを搭載。さらに13.4型のモニターは4K解像度にも対応!これでもかと言うほどハイスペックを凝縮したマシンです。モバイル環境でもしっかりと作業をしたいクリエイターには特におすすめのモデルです。
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