この記事では「GeForce RTX4070Ti」と「GeForce RTX4080」の性能比較をします。
グラボとしては兄弟関係とも言える両者。その性能はどれくらい差があるのかは気になりますよね?性能だけなら上位モデルのGeForce RTX4080を選べば良さそうですが、RTX3070Tiのコスパも含めてどうなのかも気になりますよね。その辺をチェックしていきます。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4070Ti vs GeForce RTX4080
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PASSMARK) |
GeForce RTX4090 | 39283 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti | 31743 |
GeForce RTX4070 | 26956 |
GeForce RTX4060Ti | 22489 |
GeForce RTX4060 | 19961 |
GeForce RTX3090 | 25611 |
GeForce RTX3080 | 23835 |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
>RTX3070(Ti)搭載のおすすめパソコン
>RTX3060(Ti)搭載のおすすめパソコン
GeForce RTX4070TiとGeForce RTX4080を見てみると、スコアでは約11%ほどの差だとわかりました。無印RTX4070との比較だと約30%もの差になります。
単純に考えたらスコアの高いRTX4080を選べば良いのですが、実売価格もしっかりと見ていく必要があります。個人的には「かけた費用に見合う性能が確保できる」印象もありますので、予算に余裕があるのなら(少し無理ができるなら)RTX4080を選びたいところですね。
とは言え、このクラスになってくるとオーバースペックという人もいるでしょう。自分に必要な性能がどのあたりになるのか?以下に情報をのせていきますので冷静な判断をする手伝いができれば嬉しいです。
比較に使ったパソコン
名前 | raytrek 4CXFi | G-Tune HP-Z |
画像 | ||
CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700KF |
GPU | RTX4070Ti | RTX4080 |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD+4TB HDD |
価格 | 約31万円 | 約53万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
公式サイト | チェックする | チェックする |
今回のテストではドスパラのクリエイト向けモデルと、マウスコンピューターのゲーミングブランドからパソコンを選出しています。G-Tune HP-Zは50万超えとなかなか強気のお値段設定になっています。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX4070Ti
RTX4080
GPU | 設定 | スコア |
G-Tune HP-Z (RTX4080) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13347) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23511) | |
raytrek 4CXFi (RTX4070Ti) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10375) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19961) | |
raytrek 4CXF (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
G-Tune EP-Z (RTX3080) |
3840×2160(標準品質) | 快適(8635) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(21229) | |
G-Tune PP-Z (RTX3070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6932) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16827) | |
G-Tune XM-Z (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6812) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16097) |
RTX4070TiとRTX4080を比較すると、フルHDクラスで約17%、4K解像度で約29%の差になります。明らかにRTX4080のほうが快適に動作しており、パフォーマンス重視の方なら問答無用でRTX4080を推します。特に4K解像度で非常に快適を得られているのは強いです。
ちなみに無印RTX4070とRTX4070TiもフルHDだと大きな差は生まれません。そもそもフルHDで満足という人はRTX4070あたりでも十分なゲーミング性能が確保できるのは頭に入れておいて損はないかもしれません。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
モデル | 処理時間 |
raytrek 4CXFi | 3分28秒 |
G-Tune HP-Z | 2分40秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、K付きの「G-Tune HP-Z」が短い時間で処理を完了しています。だだ無印(Core i7-13700F)の処理時間が遅い訳ではないので、RAW現像目的ならどちらを選んでも問題ないでしょう。
第12世代で仕様が大きく変わっているので、Core i7-12700あたりも良い仕事をしてくれますよ。
>第12世代Core i7-12700搭載のおすすめパソコン
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
raytrek 4CXFi | Core i7-13700F×RTX4070Ti | 2分55秒 |
G-Tune HP-Z | Core i7-13700KF×RTX4080 | 2分06秒 |
動画編集では全体的なパーツ構成が重要になってくる作業で、特にグラボの性能は重視するところです。やはりパーツ構成に分がある「G-Tune HP-Z」が良い結果にはなっています。
ただし編集作業の快適性という意味ではどちらも大差はありません。作業中の体感的にも明らかなちがいは感じませんし、どちらを選んでも後悔はしないでしょう。正直4Kクラスの編集作業ならRTX3000番台のミドルクラス以上で対応できると思います。
結論:GeForce RTX4080を選ぶのがおすすめ
・RTX4070TiとRTX4080は10~30%ほどの性能差
・パフォーマンス重視ならRTX4080!
・コスパ重視ならRTX4070Ti!(無印でも可)
・RTX3000番台で足りる人もいるかも?
RTX4070TiとRTX4080を比較してきました。
パスマークスコアやベンチ結果を重視するならRTX4080がおすすめですが、BTOパソコン、単品価格などの実売価格に差がありすぎるので単純に決断することが難しいです。実際RTX4070Tiとの差が小さい作業も存在しますし、なんならRTX3000番台でも事足りるという人はいるでしょう。
RTX4070(Ti)/RTX4080搭載のおすすめパソコン
ドスパラ raytrek 4CXFi-K
第14世代Core i7-14700KFとGeForce RTX4070Tiを組み合わせたパフォーマンスがウリのデスクトップパソコンです。価格は35万円切りという良心的なモデルで、コスパよく次世代ゲーミングに対応ができます。クールなデザインの新型ケースを採用しており目新しさが光るのも嬉しいポイント。
マウスコンピューター G-Tune DG-I7G70(RTX 4070搭載セットモデル)
ゲーミングパソコン、マウス、キーボード、ヘッドセット、モニターがセットになったモデルです。Core i7-14700F×RTX4070ならほとんどの作業が快適に行えますし、なにより一度ですべての環境が手に入るのは嬉しいです。セットながら価格は26万円台と良心的でですし3年保証が標準でつくのも有難いです。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R48
CPU | Core i7-14700F |
メモリ | 32GB |
グラボ | GeForce RTX 4080 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
第14世代Core i7-14700FとGeForce RTX4080を組み合わせて約37万円という良心的なモデルです。次世代ゲーミングに対応ができますし、現時点で他のユーザーよりも有利に立ち回りたい人に向けたモデルと言えます。クールなデザインを採用しているのも良いですよね。
ドスパラ raytrek 4CZG
第14世代Core i9-14900KK×RTX4080の圧倒的な処理能力が光るモデルです。RTX4070Tiより上を目指すことで、忙しいクリエイターの時間節約に貢献ができます。節約できた時間は別の作業にあてることが可能なので、実質時間を買うようなものかもしれません。勝負をかけたいクリエイターにこそ使ってほしいモデルです。
マウスコンピューター DAIV FX-I7G8S
Core i7-14700KF×RTX4080SUPERの構成は強力なパフォーマンスを発揮し、ゲームはもちろん、高解像データ編集にも使えるほどです。価格は競合他社よりも高めですが、24時間サポートなどの手厚いサービスが魅力です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。