この記事では「GeForce RTX4090」と「GeForce RTX4080」の性能比較をします。
グラボとしてはトップクラスの性能を持っている両者。パフォーマンスだけを重視すれば上位モデルを購入すれば良いですが、その性能差はどれくらいか気になりますよね。性能的には異次元を感じさせるほど強烈なパフォーマンスを持っているので比較する側としても楽しみです。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4090 vs GeForce RTX4080
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | PASSMARK |
GeForce RTX4090 | 39283 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti | 31743 |
GeForce RTX3080 | 25392 |
GeForce RTX3070Ti | 23157 |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX3060 | 16616 |
>RTX4080搭載のおすすめパソコン
>RTX4070Ti搭載のおすすめパソコン
GeForce RTX4090とGeForce RTX4080を見てみると、スコアでは約11%ほどの差だとわかりました。
実売価格を見てみるとRTX4090は30万円するのもざらにあり、RTX4080は20万円前後あたりからとなっています。ちなみにBTOパソコンではGeForce RTX4090を搭載したモデルが50万円あたり、RTX4080は40万円くらいからと10万円くらいは差があります。
比較に使ったパソコン
名前 | G-Tune XP-Z | G-Tune HP-Z |
画像 | ||
CPU | Core i7-13700KF | Core i7-13700KF |
GPU | RTX4090 | RTX4080 |
メモリ | 64GB | 32GB |
ストレージ | 2TB SSD+4TB HDD | 1TB SSD+4TB HDD |
価格 | 約68万円 | 約53万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
公式サイト | チェックする | チェックする |
今回のテストではマウスコンピューターのゲーミングブランドからパソコンを選出しています。G-Tune HP-Zは70万近くもする、まさにハイエンドと呼ぶにふさわしいスペックになっています。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX4090
RTX4080
GPU | 設定 | スコア |
G-Tune XP-Z (RTX4090) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(18327) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(23784) | |
G-Tune HP-Z (RTX4080) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13347) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23511) | |
raytrek 4CXFi (RTX4070Ti) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10375) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19961) | |
G-Tune EP-Z (RTX3080) |
3840×2160(標準品質) | 快適(8635) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(21229) | |
G-Tune PP-Z (RTX3070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6932) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16827) |
RTX4090とRTX4080を比較すると、フルHDクラスでほぼ同等のスコア、4K解像度で約37%もの差になります。明らかに両者ともにフルHDだとオーバースペックというか、性能を持て余している感があります。フルHDゲーミングにRTX4000シリーズは必要ないのかもしれません。4K以上の解像度を快適に扱えているとか信じられません。
RTX4090のスコアに関しては「これはフルHDですか?」と言いたくなるほどのスコアで、まさに新時代の到来を告げるものとなっています。時代の先端をいきたいゲーマーやクリエイターに使ってもらいたいですね。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
モデル | 処理時間 |
G-Tune XP-Z | 2分40秒 |
G-Tune HP-Z | 2分40秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、同じCPUを採用しているので結果も同じになりました。メモリが32GB、64GBというちがいもありましたが、そこまで影響はなさそうですね。
ちなみに第12世代でCPUの仕様が大きく変わっているので、Core i7-12700あたりも良い仕事をしてくれますよ。
>第12世代Core i7-12700搭載のおすすめパソコン
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G-Tune XP-Z | Core i7-13700KF×RTX4090 | 2分02秒 |
G-Tune HP-Z | Core i7-13700KF×RTX4080 | 2分06秒 |
動画編集では全体的なパーツ構成が重要になってくる作業ですが、このくらいになってきたら大きな差はありません。どこまで追い込んだ作業を行いたいかにかかっているでしょう。編集作業の快適性という意味ではどちらも大差はありません。
正直4Kクラスの編集作業ができたら良いというレベルならRTX3000番台のミドルクラス以上で対応できると思います。
結論:GeForce RTX4090を選ぶのがおすすめ
・RTX4070TiとRTX4080は10~35%ほどの性能差
・ここまで来たならRTX4090を選ぼう!
・コスパ重視ならRTX4080で!
・RTX3000番台で足りる人もいるかも?
RTX4090とRTX4080を比較してきました。
パスマークスコアやベンチ結果も感動するほど高いスコアが出ています。ここまで来たらならRTX4090がおすすめですが、製品価格が10万円近くもあるので悩ましいです。正直オーバースペックに感じる人がほとんどのはずで、作業や環境によってはどちらを選んでも体感差は少ないでしょう。
RTX4090/RTX4080搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター DAIV FX-I7G8S
Core i7-14700KF×RTX4080SUPERの構成は強力なパフォーマンスを発揮し、ゲームはもちろん、高解像データ編集にも使えるほどです。価格は競合他社よりも高めですが、24時間サポートなどの手厚いサービスが魅力です。
マウスコンピューター G-Tune FZ-A9G80
Ryzen 9 7900X×RTX4080の構成は強力なパフォーマンスを発揮し、ゲームはもちろん、高解像データ編集にも使えるほどです。価格は競合他社よりも高めですが、24時間サポートなどの手厚いサービスが魅力です。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R48
CPU | Core i7-14700F |
メモリ | 32GB |
グラボ | GeForce RTX 4080 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
第14世代Core i7-14700FとGeForce RTX4080を組み合わせて約37万円という良心的なモデルです。次世代ゲーミングに対応ができますし、現時点で他のユーザーよりも有利に立ち回りたい人に向けたモデルと言えます。クールなデザインを採用しているのも良いですよね。
ドスパラ raytrek 4CZZ+
第14世代Core i9-13900KFの圧倒的な処理能力が光るモデルです。GeForce RTX4090を組み合わせたクリエイターのための超高性能モデルと言えます。処理時間の大幅短縮化により、新たなチャレンジをする余裕も生まれるでしょう。
フロンティア FRGH670/Q3シリーズ
第13世代Core i7にRTX3070を組み合わせたモデルで、32GB、1TBストレージ、850W電源と余裕を感じられるスペックが好印象です。まだまだRTX3000番台も戦えますしこの構成で税込24万円台はコスパ優秀です!下手をすると他モデルの半額くらいで買えちゃいます。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。