CPUの「Core i7-12700H」「Core i7-13620H」の性能を比較します。
第12世代以降のCPUは処理能力が高まり、実用性が非常に高くなりました。最新の第13世代も販売が開始されていることから新旧CPUでどのくらい差があるのかをチェックします。RAW現像、動画編集を実際に行い速度を計測、ベンチマーク結果も載せていますので是非参考にしてください。
ここ最近で主流となっているCPUにも比較対象として登場してもらっています。
目次
Core i7-12700H vs Core i7-13620H
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
Core i7-12700H/Core i7-13620Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H |
29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-13620H |
25324 | P:2.4GHz(4.9GHz) E:1.8GHz(3.6GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i5-12500H | 21801 | P:2.5GHz(4.5GHz) E:1.8GHz(3.3GHz) |
12コア16スレッド (P:4コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700HとCore i7-13620Hのスコアを比較してみると9%程度の差です。スコアだけならCore i7-12700Hが高いということになります。
処理能力も本当にそれくらい差が生まれてくるのか?この後ベンチマークや実際の作業で見ていきたいと思います。
比較に使ったパソコン
名前 | RL7C-R35-5N | raytrek A4-A |
画像 | ||
CPU | Core i7-13620H | Core i7-12700H |
GPU | RTX3050 | Iris Xe |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 500GB SSD | 512GB SSD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
公式サイト | >チェックする | >チェックする |
ベンチマークソフトによる比較
CPU-Z
Core i7-12700H
Core i7-13620H
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-13620H | 776.3 | 7304.5 |
Core i7-12700H | 746.1 | 6370.0 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i5-12500H | 717.3 | 6286.0 |
Core i7-12700HとCore i7-13620Hを比較すると、シングルで約4%、マルチは約15%の差になりました。
やはりデジモノの世界では最新パーツには勝てないということを表した結果でしょうか。
CINEBENCH
Core i7-12700H
Core i7-13620H
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H |
739 | 5728 |
Core i7-13620H | 695 | 5930 |
Core i7-12700H | 687 | 5259 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i5-12500H | 648 | 4560 |
Core i7-12700HとCore i7-13620Hを比較するとシングルで約1%、マルチで約13%の差です。
シングル性能は誤差範囲ですがマルチ性能はしっかりと差が付く形になりました。マルチ性能が生きてくるような作業(動画編集など)を頻繁に行うならCore i7-13620Hが良さそうです。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-13620H | 1分12秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i5-12500H | 1分20秒 |
RAW現像ではここ最近発売されたCPUを選んでおけば支障はきたさないでしょう。どれも快適に作業が行えるので、メモリ容量やモニターの色域などの要素を気にしたほうが良いかもしれません。
動画編集
一眼レフで撮影した4K動画5分のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
GALLERIA RL7C-R35-5N | Core i7-13620H×RTX3050 | 3分09秒 |
raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
G-Tune P5 | Core i5-12500H×GTX1650 | 3分54秒 |
動画編集でもCore i7-13620Hが強いですね。マルチ性能の高さをしっかりと発揮して最速の処理時間になりました。ただ行える作業の快適さで言うとさほどちがいはありません。価格が抑えられるならCore i7-12700Hを選ぶのも悪くないと思います。
Core i7-12700H vs Core i7-13620H まとめ
・性能を求めるならCore i7-13620H!
・マルチ性能でCore i7-13620Hが15%高性能
・実作業で差を感じるレベル
Core i7-12700HとCore i7-13620Hを比較してきましたが、パフォーマンスを重視するならCore i7-13620Hを選びたいという結果になりました。特にマルチ性能で約15%差がありますので体感的なところでも差を感じるでしょう。ただしできる作業が変わってくるといったようなことはありませんのでCore i7-12700Hを検討するのもありです。
搭載おすすめパソコン
ドスパラ GALLERIA RL7C-R35-5N
Core i7-13620H×GeForce RTX3050を搭載したゲーミングノートパソコンです。今回のテストで利用したモデルになりますがベンチ結果も各種作業でもしっかりと結果を出せました。しかも価格は税込12万円台で価格以上の性能が備わっているように感じます。個人的にはかなりおすすめのモデルですね。
Lenovo LOQ 16IRH8
レノボが販売するゲーミングノートパソコンで、Core i7×RTX4060の人気の構成になっています。16型144Hzモニターは滑らかなゲームプレイが楽しめますので、ライトユーザー、初心者だけでなく中級者以上にもおすすめできるモデルになっています。比較的安いのも魅力ですが、色域が狭い点は要注意!
Legion 570i(82RB00HVJP)
15.6型WQHDモニターを採用したスタンダードなゲーミングパソコンです。第12世代Core i7-12700H×RTX3060の組み合わせならゲームも快適ですし、高解像データ編集も視野に入ります。最新世代が投入されたことで新鮮味は薄いですが、最新世代にもくいついていける性能はもっています。この構成で12万円台は本当にお得!
ASUS TUF Gaming F17/F15
ASUSのTuf Gamingシリーズはコスパが魅力のモデルです。このパーツ構成で18万円台で販売されていますが、セール時期にうまくハマれば15万円前後というのも確認済みです。最新モデルかつ高性能なパソコンが安く手に入る可能性もあるのでASUSは一度チェックすると良いことあるかもしれません。
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