パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第13世代CPUの「Core i7-13700Hが搭載されたおすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-13700Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H | 29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H |
24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-1260P | 17203 | 2.1GHz(4.7GHz) | 12コア16スレッド | 28W |
Core i7-10750H | 12573 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
従来のCore i7-12700Hと比較すると、Core i7-13700Hが約8%ほどスコアが高くなっています。
Core i7-12700Hはからはマイナーチューンにとどまるような形ですが、確実に性能を伸ばしている点は評価できます。
スタンダードタイプのCore i7-10750Hと比較すると2倍以上のスコアです。ほんの数年前のデスクトップパソコンなら凌駕してしまうほどの高いパフォーマンスを備えています。第12世代以降ははっきり言って「買いのタイミング」ですね。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はこちらの記事をどうぞ>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
Core i7-13700H ベンチマーク比較
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i7-1260P | 565.4 | 3563.2 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
シングルスレッドのスコアが789.3、マルチスレッドが7920.8になりました。シングル、マルチともに非常に高いスコアで処理能力に関してはかなり期待がもてそうです。
従来のCore i7-12700Hと比較するとシングルスコアが約9%、マルチスコアが約6%アップしています。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H | 739 | 5728 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 648 | 4281 |
Core i7-1260P(4N) | 574 | 2159 |
Core i7-10750H | 471 | 2566 |
CINEBENCH R20スコアは、シングル739で、マルチ5728でした。Core i7-12700H比較でざっくり10%ほどの性能向上が期待できそうです。
RAW現像にかかる時間は?
無料現像ソフトの「RawTherapee」でRAWデータの一括変換を行いました。
CPU | 50枚 | 150枚 |
Core i7-13700H | 1分15秒 | 3分45秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 | 3分46秒 |
Core i7-12650H | 1分20秒 | 3分50秒 |
Core i7-1260P | 5分48秒 | |
Core i7-10750H | 5分10秒 |
RAW現像処理時間は50枚で1分15秒と速いですが、Core i7-12700Hと差は見られませんでした。RAW現像がメインの目的であれば旧世代でも十分だという考え方もできるでしょう。
ここ1年くらいで市場に投入されたCPUはどれも強力なものばかりですのえ、RAW現像に関しては割とどのCPUでもこなせそうな印象になってきました。
動画編集の時間を計測
モデル | 構成 | 処理時間 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
DAIV S4 | Core i7-1260P×GTX1650 | 8分44秒 |
mouse K5 | Core i7-12650H×MX550 | 4分15秒 |
G-Tune P5-RT | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分47秒 |
動画編集においても処理能力の高さを見せ、過去のノートパソコンでは最速のタイムをたたき出しています。
本格的な動画編集をパワフルに行えるほどのパフォーマンスで、4Kなどの高解像データ処理も快適に処理できます。これほどのパワーをノートPCが手に入れてしまうとデスクトップ離れが進みそうで心配してしまいます。
Core i7-13700Hがおすすめな人
- 性能に妥協したくない人
- 外でも本格的な作業を行いたい人
- デスクトップ並みの処理能力が欲しい人
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-13700H搭載のおすすめPC
ドスパラ raytrek R5-RL5
15.6型WQHDモニター搭載のクリエイター向けノートパソコンです。作業性が良いだけでなくsRGBカバー率約99%、リフレッシュレート165Hzに対応しているので、正確で滑らかな映像が得られるのも特徴です。先に紹介したモデルよりも少し高い17万円台~にはなりますが、ストレージ容量にも余裕があります。
マウスコンピューター DAIV S4
第13世代Core i7-13700HとGeForce RTX4060を採用した高性能クリエイト向けノートパソコンが登場!14型フルHDモニター色再現にも優れ、キャリブレーション済みで出荷されるためRAW現像をはじめとするクリエイト作業にも最適です。コンパクトで軽く、バッテリー駆動時間も長いためモバイル性能も高く仕上がっているのが特徴です。
ドスパラ raytrek R5-RL6
15.6型WQHDモニターを採用したクリエイター向けノートパソコンです。sRGBカバー率99%の広い色域をカバーし、忠実な編集作業が効率的に行えるのがポイント!メモリも32GBと余裕があるのでマルチタスクもこなせますし、処理速度にも優れているので作業の短縮化にも貢献してくれるでしょう。
マウスコンピューター DAIV Z6
16型WQXGA(2560×1600)モニターを採用しながらも、重量を約1.64kgに抑えた意欲的なモデルです。パフォーマンス面の心配は全くなく、モバイル性をフルに生かした活動が行えます。バッテリー駆動時間は約11.5時間、ACアダプターもコンパクト、PD対応など利便性も兼ねそろえています。
まとめ
・Core i7-13700Hはデスクトップ並みの処理能力!
・コスパ重視ならCore i7-12700Hも検討するべし!
Core i7-13700Hは高い処理能力が魅力で、デスクトップ並みの処理を行えるのが特徴です。外出先でもゲーム、動画編集、RAW現像などを快適に行えるでしょう。
少し前に発売されてデスクトップCPUなら凌駕してしまうほどですので、安心して乗り換えてもらって大丈夫だと思います。ただしCore i7-12700Hも十分な性能なのでコスパ重視なら検討する価値ありです。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
Ryzen CPU搭載機もおすすめですよ!>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
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