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G-Tune H6-I9G80BK-Aは最強のゲーミングノートパソコン!?水冷BOXを試してみる

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マウスコンピューターの「G-Tune H6」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)

G-Tune H6は16型のゲーミングノートPCで、Core i9-13900H×GeForce RTX4080を搭載しています。言うまでもなくハイスペックで、240Hzリフレッシュレートにも対応します。さらにオプションで水冷ボックスも用意されており、熱問題を抱えがちなハイスペックノートをしっかり冷却可能。ゲーマーにとってまさに夢のパソコンと言えるかもしれません。

この記事では、ベンチテスト、RAW現像、動画編集などで使ってみた感想を書いています。ぜひ参考にしてください。

G-Tune H6-I9G80BK-Aをレビュー!


公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/

マウスコンピューターのG-Tune H6は、ハードゲーマー向けに販売されているモデルです。

性能はトップクラスですしゲームだけでなく、本格的な編集作業にも耐えられるほどのパフォーマンスを備えています。ハイパフォーマンスノートと言えば課題だった熱問題ですが、外付け水冷機構を備えたことで問題をあっさり解決しています。個人的にはマジでこの水冷ボックスは色々なところで流行ってほしいと思うほど・・・デスクトップでは当たり前だったことがノートPCでできるのは嬉しいですね。

それでは基本構成(スペック)を確認していきましょう。

G-Tune H6-I9G80BK-Aの基本構成(スペック)

型番 構成
G-Tune H5 Core i9-13900HX / 32GB / GeForce RTX4080 / 1TB Gen4 SSD
公式HP >>詳細を見る

表は記事執筆時の内容で、変更になる可能性があります。

執筆時点での価格は¥439,800~と安くはありませんが、性能を考えれば納得です。もともとこのクラス自体が数として少ないですが、水冷までとなると選択肢がコレくらいしか思いつきません。

パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。

CPU Core i9-13900HXの性能

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G-Tune H6に搭載されているCPUはCore i9-13900HXです。24コアのCPUで暴力的なまでのパフォーマンスを発揮します。何をやらせても本当に速い!

名称 スコア クロック(OB) コア(スレッド)数 TDP
Core i9-13900HX 44986 P:2.4GHz(5.0GHz)
E:1.8GHz(3.7GHz)
24コア32スレッド
(P:8コア/E:16コア)
55W
Core i7-13700H
29342 P:2.4GHz(5.0GHz)
E:1.8GHz(3.7GHz)
14コア20スレッド
(P:6コア/E:8コア)
45W
Core i9-12900H 29013 P:2.5GHz(5.0GHz)
E:1.8GHz(3.8GHz)
14コア20スレッド
(P:6コア/E:8コア)
45W
Core i7-12700H 27446 P:2.3GHz(4.7GHz)
E:1.7GHz(3.5GHz)
14コア20スレッド
(P:6コア/E:8コア)
45W
Ryzen 7 5800H 21724 3.2GHz(4.4GHz) 8コア16スレッド 45w
Ryzen 5 5600H 17171 3.3GHz(4.2GHz) 6コア12スレッド 45w

第13世代Core i7-13700Hと比較しても差は大きく「普通の処理能力では満足できない」というユーザーには是非とも狙ってほしいところ。

CPU-Zによるベンチマークスコア

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CPU シングルスレッド マルチスレッド
Core i9-13900HX 857.7 10970.7
Core i7-13700H 789.3 7920.8
Core i9-12900H 793.5 7603.3
Core i7-12700H 743.2 6773.7
Ryzen 7 5800H 580.7 5731.2
Ryzen 5 5600H 558.6 4256.8

シングルスレッドのスコアが857.7、マルチスレッドが10970.7と非常に高いスコアになりました。

Core i7-13700Hと比較すると、シングル性能で約9%、マルチスコアで約39%の差になります。高い性能を求めるのであれば、Core i9-13900HX搭載モデルを選ぶのは有りだと思います。

CINEBENCH R20によるベンチマークスコア

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 CPU シングル マルチ
Core i9-13900HX 784 9099
Core i7-13700H 739 5728
Core i9-12900H
736 6197
Core i7-12700H 692 5299
Ryzen 7 5800H 558 4691
Ryzen 5 5600H 528 3607

CINEBENCH R20でも性能差をしっかりと見せつけています。Core i7-13700Hに比べてシングル性能は約6%、マルチ性能は約59%も差があります。パフォーマンスだけを見たら間違いなくトップクラスですので性能を重視する人にはおすすめです。

ストレージ性能

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ストレージの転送速度は4000MB/sを超える読み込み速度です。キビキビと動作してくれますが、さらに速度にこだわりたい人はグレードの高いSSDに変更するのもおすすめです。

SSDHDDどちらを選ぶ?性能を比較してみた

G-Tune H6-I9G80BK-Aのグラフィック性能・ゲームスコア

G-Tune H6に搭載されているグラフィックはGeForce RTX4080です。

FF15(重たいゲーム)のベンチマーク

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モデル 設定 結果
G-Tune H6
(RTX4080)
3840×2160(標準品質) 快適(8514)
1920×1080(標準品質) 非常に快適(19550)
DAIV Z6
(RTX4070)
3840×2160(標準品質) やや快適(5163)
1920×1080(標準品質) とても快適(11724)
DAIV S4
(RTX4060)
3840×2160(標準品質) 普通(4493)
1920×1080(標準品質) 非常に快適(12899)
G-Tune H5
(RTX3070Ti)
3840×2160(標準品質) やや快適(5361)
1920×1080(標準品質) とても快適(13307)
raytrek R6-AA
(RTX3060)
3840×2160(標準品質) 普通(3858)
1920×1080(標準品質) とても快適(9534)

FF15は4K解像度の標準画質でも快適、フルHDは非常に快適という結果になりました。ちなみに水冷ボックスを使用した場合、4K解像度は快適(8951)で5%ほどアップ、フルHDには大きな変化は見られませんでした。

ベンチマーク中の温度も測ってみましたが、ノートパソコン本体のクーラーだと80℃を超えるシーンありました。水冷ボックスを使うと60℃台~70℃台をキープしていたので冷却効果は確かにあります。追加費用も1万円ちょっとなので、ゲームを長時間プレイするなら購入するのが良いでしょう。

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本体クーラー:81℃

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水冷BOX使用:66℃

ざっくり10~15℃くらいは冷えるので使用する価値はおおいにある。

RAW現像にかかる時間は?

RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括処理にかかった時間を測定します。

CPU 処理時間(50枚)
Core i9-13900HX 1分04秒
Core i7-13700HX 1分10秒
Core i7-13700H 1分15秒
Core i9-12900H 1分12秒
Core i7-12700H 1分15秒

RAW現像処理能力は間違いなくトップクラスです。ただ他のCPUも十分に結果を出しているので、一度に大量の処理を行うとか、その作業が毎日あるという人でもないと恩恵は少ないかもしれません。

動画の書き出しにかかる時間は?

動画編集ソフトResolveを使って4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。

書き出しの条件は以下の通りです。

 レンダー設定

・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質

モデル 構成 処理時間
G-Tune H6 Core i9-13900HX×RTX4080 2分30秒
raytrek R5-RL6 Core i7-13700HX×RTX4060 2分57秒
raytrek R7-ZF Core i9-12900H×RTX3070Ti 2分56秒
raytrek R6-AA Core i7-12700H×RTX3060 3分54秒
DAIV 5N(旧) Core i7-11800H×RTX3060 4分48秒

さすがの性能の高さで高解像データ編集もしっかり行えるパフォーマンスです。ミドルクラスや従来モデルでも十分に編集作業は行えましたが、余裕をもって作業にあたれる印象を受けます。処理短縮化(時間節約)に貢献してくれるため、新しいチャレンジや他作業にあたる時間ももてるようになるでしょう。

パソコンはうるさい?静音性は?

G-Tune H6-I9G80BK-Aは筐体サイズに余裕があるので、そこまで煩いという印象は受けませんでした。水冷ボックスを使用した場合、水の音や、ジジジジというような音もあるので気になる人はイヤホンをするなどの工夫は必要かもしれません。

出荷は遅い?どれくらいで到着するの?

パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。マウスコンピューターの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから45日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりません。

注意

当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。

G-Tune H6-I9G80BK-Aを写真でチェック!

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G-Tune H5の筐体はブラックで、指紋などがややつきやすくなっています。適度にクリーニングクロスなどで清掃してあげると清潔に使えるでしょう。

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サイズは358.4×269×26.5mmで、重量は約2.34kgです。サイズが大きい割には重量は頑張っているように思います。冷却効果を高めるためにゴム足はやや高めです。底面はフラットじゃなく段差があるのも珍しいかもしれませんね。

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キーボードは日本語配列で普通です。個人的にはG-Tune H5のようなメカニカル仕様だったら嬉しかったかもしれません。

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ACアダプターは想像を超えて巨大・・16型クラスのノートPCを半分埋めようかという勢いです。さすがに持ち歩くのはしんどいですね。

リフレッシュレート240Hz対応パネルを搭載

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G-TuneH6の液晶パネルは、1秒間に240回書き換わるリフレッシュレート240Hzに対応しています。しかも2,560×1,600 (WQXGA)なので作業性も抜群です。

別にゲーミングモニターを購入しようと思うと費用が余計にかかりますが、このパソコンを購入すれば単体で本格的なゲーミング環境が整います。競技性の高いシューティングゲーム系で遊ぶ人にも良いはずです。

外付け水冷BOXの実力は?

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他ではまずお目にすることのない外付けの水冷BOXです。計量容器と水が付属していました。さすがにパソコンにお水がついてきたのは笑っちゃった(笑)

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思ったよりも軽い仕上がりでケーブル取り回しの自由度も高いです。使い勝手は悪くありませんが30分ほど使っていくと排熱でこもったような感じになります。夏場はサーキューレーターなんかで熱気を散らしてやるといいかもしれません。

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水冷ボックスを購入するか否かについては「ゲームをする人は購入」でいいと思います。もともと内部クーラーでも十分なほど冷却は効いていますし、現像処理や動画編集だとそこまでの冷却は必要としないはずです。

冷却効果は抜群なので個人的にはこういった面白いアイテムはどんどん普及してほしい所存。よくあるファン付きノートパソコンクーラー台だと内部まで冷却効果は届かなかったりもしますからね。本当にどこかで出してくれないかな・・・

インターフェース

・UHS-I対応SDカードリーダー
・HDMI / Thunderbolt 4
・USB3.0×2 (右側面 Type-A×2)
・USB3.1×1 (左側面 Type-A×1)
・ヘッドフォン(マイク)端子、など

最大2.4Gbpsの高速通信を可能にするWi-Fi 6にも対応しているのでオンラインゲームを存分に楽しむことができます。またThunderbolt4にも対応しているので、高速データ転送が可能なデバイス類を使用できます。

G-Tune H6-I9G80BK-Aのデメリット

・キーボードが普通
・水冷ボックスが必要な人は少数かも?

パフォーマンスの高さでは何の不満も不安もないのですが、キーボードやSSD転送速度が普通というのが少しもったいない気がします。お値段もそれなりなのでもう少しこだわってくれても良かったような・・・そうすることで手がつけられない価格になっても仕方ないので、そういうことなんですかね。

水冷ボックスは魅力的ですが必要とする人は限定的です。普通の作業をするだけならまず要りませんし、長時間ゲームをプレイする人限定という印象。水冷ボックスのオプション価格は1.1万円なのでかなり頑張っているとは思うんですけどね。個体を選ばずに使えるようなシステムにしてほしい気もします。

G-Tune H6-I9G80BK-Aはこんな人におすすめ

おすすめな人
  • 最強クラスのノートパソコンが欲しい人
  • ゲーミング性能と冷却性を求める人
  • RAW現像や動画編集にも使いたい人
  • ゲーマー、動画クリエイター、フォトグラファーなど

G-Tune H6-I9G80BK-Aの感想まとめ

G-Tune H6-I9G80BK-Aをレビューしてきました。

ノートパソコンだと現状トップクラスの性能であることは間違いなく、水冷ボックスの冷却性能を掛け合わせることで長時間パフォーマンスを維持できるのは魅力です。価格は高いですがデスクトップ並み・・いやちょっと良いくらいのデスクトップでは歯が立たないほどの処理能力を持っています。ロマン枠ではあるかもしれませんが普通のパソコンに飽きちゃったという人には一度体験してほしいですね。

マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。

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