GALLERIA RL7C-R46-C5Nをレビューします。(機材貸出元:株式会社サードウェーブ)
Core i7-13620H×GeForce RTX4060を搭載したモデルで、クリエイター向けとして販売されている中でもトップクラスの人気があります。15.6型2560×1440ドットモニターで作業性も高いので、RAW現像や動画編集といったクリエイティブな作業も効率的に行えるのがポイントです。価格も17万円台とミドルクラスにしては良心的なお値段、人気が出るのも頷けますね。
各ベンチマーク結果や、RAW現像、動画編集などの作業を行った感想を含めてレビューしていきます。
目次
ドスパラ GALLERIA RL7C-R46-C5N レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
第13世代Core i7-13620H×GeForce RTX4060の組み合わせで、クリエイターにも人気のある構成です。15.6型WQHD(2560×1440/165HZ)モニターは、sRGBカバー率95% (sRGB比100%)に対応しています。クリエイターに必要な作業効率性と正確性をあわせもっているのも嬉しいポイントです。
GALLERIA RL7C-R46-C5Nのサイズは、約 360(幅) x 245(奥行) x20(高さ[前])、28(高さ[後])mm。重量は約2.12Kgです。15.6型としては標準的で、頑張れば持ち歩けないこともないかなという印象。直線をいかしたデザインなのでカバンやリュックなどへの収まりは良いです。
ゲーミングモデルではありませんが、何気に165Hzリフレッシュレートに対応しているのがすごい・・・クリエイターにもゲーマーにも選ばれそうな製品です。
バッテリーの駆動時間は約4.3時間と長くはありません、負荷がかかればこれよりもグッと短くなるので230W電源アダプターは必須です。性能を保持するためですので仕方ないでしょう。
日本語配列のキーボードは、DELや右Shiftの位置がENTERの縦位置から少しズレた位置になっているのが気になります。打鍵感はソフト。
①SDカードリーダー(SD/SDH/SDXC、UHS-I対応)
②USB 3.2 Gen1 Type-A
③USB 3.2 Gen1 Type-A
④Mini Display Port(DP1.4a)
⑤USB 3.2 Gen2 Type-C
⑥HDMI 2.1
⑦有線LAN
⑧電源入力
⑨セキュリティスロット
⑩USB 2.0 Type-A
⑪マイク入力(3.5㎜ジャック)
⑫音声入出力(3.5㎜ジャック CTIA)
GALLERIA RL7C-R46-C5N スペック
液晶 | 15.6型WQHD |
CPU | Core i7-13620H |
グラフィックス | GeForce RTX4060 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB SSD |
公式HP | >詳細を確認する |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。
GALLERIA RL7C-R46-C5N 性能チェック
CPU Core i7-13620Hの性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-13700H |
29810 | P:2.4GHz(5.0GHz) E:1.8GHz(3.7GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-13620H | 25324 | P:2.4GHz(4.9GHz) E:1.8GHz(3.6GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz(4.7GHz) E:1.7GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
Core i5-12450H | 17118 | P:2.0GHz(4.4GHz) E:1.5GHz(3.3GHz) |
8コア12スレッド (P:4コア/E:4コア) |
45W |
GALLERIA RL7C-R46-C5Nに搭載されているCPUは、第13世代のCore i7-13620Hです。Core i7-13700Hよりはやや控えめの性能にはなりますが、10コア16スレッドのCPUですのでパフォーマンスは十分です。25000超えのスコアということもあり、画像や動画の編集作業などを行ってもモタつくような印象は感じないはずです。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-13700H | 789.3 | 7920.8 |
Core i7-13620H | 783.5 | 5767.0 |
Core i7-12700H | 725.7 | 7462.5 |
Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
Core i5-12450H | 665.0 | 4684.4 |
GALLERIA RL7C-R46-C5Nに搭載されているCore i7-13620Hは、シングルスレッドスコアが783.5、マルチスレッドが5767.0でした。
マルチスレッドの数字がやや低めに出ていますが、シングルスレッドを見るとCore i7-13700Hとほぼ差はありません。
CINEBENCH R20/R23
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-13700H | 739 | 5728 |
Core i7-13620H | 695/1842 | 4339/11638 |
Core i7-12700H | 677 | 5347 |
Core i7-12650H | 648/1725 | 4281/11001 |
Core i5-12450H | 601 | 3960 |
CINEBENCH R20のスコアは、シングルで695、マルチで4339でした。
GeForce RTX4060のグラフィック性能・ゲームスコア
GPU | 設定 | スコア |
GALLERIA RL7C-R46-C5N (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(3836) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(10100) | |
DAIV S4 (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5169) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11641) | |
G-Tune P6 (RTX4050) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4066) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(11812) | |
GALLERIA RL7C-R35-5N (RTX3050) |
1920×1080(標準品質) | 快適(8435) |
重量級タイトルのFF15では4K標準設定で普通、フルHD標準設定でとても快適という結果になりました。同じRTX4060を搭載するDAIV S4より低めのスコアで、RTX4050搭載モデルにも惜敗しています。
このモデルはフル回転で回すというよりも、調度良いところを狙ったバランス重視の設定になっているのかもしれません。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
CPU | 50枚 |
Core i7-13700H | 1分15秒 |
Core i7-13620H | 1分14秒 |
Core i7-12700H | 1分15秒 |
Core i7-12650H | 1分15秒 |
Core i5-12450H | 1分30秒 |
GALLERIA RL7C-R46-C5Nは1分14秒で作業を完了。これまでのベンチマーク通り、Core i7-12700H/13700Hあたりと同クラスの処理能力を見せてくれました。
ベンチマークでは気になる結果になりつつも、こうした実作業で大きな差をつけられていないのは好印象です。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで4K動画(24P)約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。書き出しの条件は以下の通りです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA RL7C-R46-C5N | Core i7-13620H×RTX4060 | 3分44秒 |
DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
G-Tune E5-I7G60BK-A | Core i7-13650HX×RTX4060 | 2分48秒 |
GALLERIA RL7C-R35-5N | Core i7-13620H×RTX3050 | 3分09秒 |
4K動画の書き出しはマルチ性能の低さが足を引っ張ったのか、Core i7-13620H×RTX3050搭載モデルよりも時間がかかってしまいました。
とは言え4K動画編集も行えるくらいのパフォーマンスをもっていますし、極端に体感レベルで劣るなんてこともありません。むしろ高解像度モニターのおかげで作業性も良いし、色再現の面でも安心して処理が行えます。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
ドスパラは翌日出荷に力をいれているので早いモデルは翌日出荷されます。このモデルも翌日出荷対応となっていました。パソコンは急ぎで必要なこともあるので、このスピード感は嬉しいですよね。
GALLERIA RL7C-R46-C5N デメリット
・低めのマルチ性能
・キー配列が独特
GALLERIA RL7C-R46-C5Nはほどよい処理能力をもったクリエイター向けの製品という印象です。マルチ性能は同CPU採用モデルよりも低めですので、パワーよりもモニターにコストをかけて効率性や正確性を重視している印象。案外使い勝手という面ではこういったモデルのほうが良かったりするもんです。
ただやはりベンチマーク至上主義の人には向きませんし、パフォーマンスをなにより重視するクリエイターなら別モデルもあわせて検討する必要があるのかなという印象です。
GALLERIA RL7C-R46-C5Nはこんな人におすすめ
- CPU性能はそこそこで足りる人
- 写真・動画編集を楽しみたい人
- ゲームもしっかり遊びたい人
- コスパ重視で選びたい人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RL7C-R46-C5N 感想まとめ
GALLERIA RL7C-R46-C5Nを使って様々なテストを行ってきました。
17万円台という価格帯を考えれば十分以上の性能を発揮できており、高品質なモニターを搭載している点からもクリエイターにしっかりおすすめできるノートパソコンだと感じました。CPU性能は一級品という訳ではありませんが処理能力は十分に高いです。本格派向けというよりエンジョイ勢や趣味で使いたい人向けといった印象を受けました。はじめてクリエイター向けのノートパソコンを購入しようと考えている人でも使いやすいと思いますよ。
ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません!
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