パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はノートパソコン用に開発された、Intel製第12世代CPUの「Core i7-12700Hが搭載されたおすすめのパソコン」を紹介していきたいと思います。
目次
Core i7-12700Hの性能(スコア)は?
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-12700H | 27581 | 2.3GHz(4.7GHz) | 14コア20スレッド | 45W |
Core i7-11800H | 21794 | 2.3GHz(4.6GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10875H | 15812 | 2.3GHz(5.1GHz) | 8コア16スレッド | 45W |
Core i7-10750H | 12688 | 2.6GHz(5.0GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i5-10300H | 9501 | 2.5GHz(4.5GHz) | 4コア8スレッド | 45W |
Core i7-9750H | 11600 | 2.6GHz(4.5GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-8750H | 10516 | 2.2GHz(4.1GHz) | 6コア12スレッド | 45W |
Core i7-11700 | 21469 | 2.5GHz(4.4GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Core i7-12700Hはデスクトップに負けないほど処理能力が高く、Core i7-11800Hと比較すると約25%も性能を伸ばしています。ノートパソコンの軽さを武器に、デスクトップ並みの処理を行えると考えるとすごいですよね!
PassMarkスコアによるとCore i7-12700Hのスコアは27581です。当然ながらモバイル用としてはトップクラスです。デスクトップのCore i9-11900のスコアが23100なので、旧世代のデスクトップCPUは軽く凌駕するスコアということになります。
スタンダードタイプのCore i7-10750Hと比較すると2倍以上のスコアです。ほんの数年前(なんらな現行モデルですら)のパソコンでさえ凌駕するパフォーマンスを備えている点に注目です。はっきり言って「買い」ですね。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はこちらの記事をどうぞ>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
パーツの選び方については「パソコン・スペックの選び方」という記事でも解説しているので参考にして下さい。
Core i7-12700H ベンチマーク比較
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-12700H | 748.5 | 6416.2 |
Core i7-11800H | 621.3 | 5381.9 |
Core i7-10870H | 543.1 | 4754.4 |
Core i7-10750H | 503.1 | 3169.5 |
Ryzen 7 5800H | 580.7 | 5731.2 |
Ryzen 5 5600H | 558.6 | 4256.8 |
シングルスレッドのスコアが748.5、マルチスレッドが6416.2となりました。
Core i7-11800Hと比較すると、シングル性能で約20%、マルチスコアで約19%も性能がアップしています。クリエイトやゲーミング領域でしっかりと結果を出せるCPUでしょう。
CINEBENCH R20によるベンチマークスコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i7-12700H | 700 | 5316 |
Core i7-11800H | 581 | 4162 |
Core i7-10870H | 490 | 3869 |
Core i7-10750H |
465 | 3089 |
Ryzen 7 5800H | 558 | 4691 |
Ryzen 5 5600H | 528 | 3607 |
CINEBENCH R20でも高いスコアをマーク。Core i7-11800Hに比べてシングル性能は約20%、マルチ性能は約28%もアップしています。CPU-Zよりも良好な結果ですね。
RAW現像にかかる時間は?
無料現像ソフトの「RawTherapee」で約150枚(5GB)のRAWデータの一括変換を行いました。
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700H | 3分42秒 |
Core i7-11800H | 4分13秒 |
Core i7-10870H | 4分54秒 |
Core i7-10750H |
5分10秒 |
Core i7-11700 | 4分16秒 |
Ryzen 7 5800H | 4分42秒 |
Ryzen 5 5600H | 4分23秒 |
RAW現像もとても高速で3分42秒で処理を完了。デスクトップ用のCore i7-11700よりも30秒近く速いです。
個人的にRAW現像目的でパソコンを購入するなら、このテストで5分以内には入ってほしいというところですが余裕で切っちゃっています。むしろ積極的に使っていってほしいレベルですね。本当になにをやらしても速い・・・
動画編集の時間を計測
モデル | 構成 | 処理時間 |
raytrek R5-AA6 | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分20秒 |
G-Tune E5-165 | Ryzen 7 5800H×RTX3060 | 4分13秒 |
GALLERIA XL5R-R36 | Ryzen 5 5600H×RTX3060 | 5分01秒 |
GALLERIA UL7C-R36 | Core i7-11800H×RTX3060 | 4分49秒 |
DAIV 5P | Core i7-11800H×RTX3050 | 4分15秒 |
DAIV 5N | Core i7-10870H×RTX3060 | 4分36秒 |
DAIV Z7(デスクトップ) | Core i7-11700×RTX3060 | 4分40秒 |
テスト機がCore i7-12700とRTX3060との組み合わせだったこともあり良好な結果を出していますね。
本格的な動画編集をパワフルに行えるほどのパフォーマンスで、高解像データ処理も快適です。少し前のデスクトップパソコンでは歯が立たないほどなので、ノートパソコンの処理能力もバカにできなくなっています。ただし、物理的に限界はあるので静音性、冷却性の面では犠牲になる部分もあるかもしれません。
Core i7-12700Hがおすすめな人
- 性能に妥協したくない人
- 外でも本格的な作業を行いたい人
- デスクトップ並みの処理能力が欲しい人
ちなみに、少しでもお得に高性能なCPU搭載パソコンを手に入れたいなら、キャンペーンを狙ってみるのも手です。>BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ
Core i7-12700H搭載のおすすめPC
ドスパラ GALLERIA UL7C-AA3
Core i7-12700Hと専用グラフィックスを搭載しながらも10万円台というドスパラのゲーミングモデルです。もともと倍近くの値段で販売されていたこともあって質感もよく、動画編集やゲームも楽しめるコストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。Core i7-12700H搭載モデルとしてはもちろん最安値クラスです!
Legion 570i(82RB00HVJP)
15.6型WQHDモニターを採用したスタンダードなゲーミングパソコンです。第12世代Core i7-12700H×RTX3060の組み合わせならゲームも快適ですし、高解像データ編集も視野に入ります。最新世代が投入されたことで新鮮味は薄いですが、最新世代にもくいついていける性能はもっています。この構成で12万円台は本当にお得!
ドスパラ GALLERIA ZL7C-R37TH
第12世代CPUのパフォーマンスは高性能で、RTX3070Tiと組み合わせることで多くの用途で使っていけます。ストレージも1TB SSDと速度、容量的にも十分です。イード・アワード ゲームPCアワード2022受賞記念モデル。
マウスコンピューター DAIV Z6
16型WQXGA(2560×1600)モニターを採用しながらも、重量を約1.64kgに抑えた意欲的なモデルです。パフォーマンス面の心配は全くなく、モバイル性をフルに生かした活動が行えます。バッテリー駆動時間は約11.5時間、ACアダプターもコンパクト、PD対応など利便性も兼ねそろえています。
Dell NEW ALIENWARE X14 プラチナ
CNC機械加工のアルミニウム、マグネシウム合金、ステンレス製の素材の独自な組み合わせを採用した14インチのゲーミングパソコンです。軽さと耐久性を備えながら、パフォーマンスもしっかり引き出せるのが特徴です。時間や場所にとらわれたくないクリエイターやゲーマーにおすすめです!
ASUS TUF Gaming F17/F15
ASUSのTuf Gamingシリーズはコスパが魅力のモデルです。このパーツ構成で18万円台で販売されていますが、セール時期にうまくハマれば15万円前後というのも確認済みです。最新モデルかつ高性能なパソコンが安く手に入る可能性もあるのでASUSは一度チェックすると良いことあるかもしれません。
まとめ
・Core i7-12700Hはデスクトップ並みの処理能力!
・本格派も満足できる性能なので乗り換えを推奨!
Core i7-12700Hは高い処理能力が魅力だということが伝わったでしょうか。しっかりしたGPUを選ぶことでゲーム、動画編集、RAW現像などマルチユースに対応できます。価格も15万円~20万円程度で購入できるものもあって選択肢が多いのも良いですね。
数世代前どころか1つ前の世代のハイクラスデスクトップCPUさえ凌駕するので、安心して乗り換えてもらって大丈夫だと思います。
もし他のCPUが気になるのであれば「RAW現像・写真編集におすすめのCPUは?」という記事でチェックしてください。
Ryzen CPU搭載機もおすすめですよ!>Ryzen搭載のおすすめノートパソコンをチェックする
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