インテル第10世代CPUが登場!旧世代CPUとどれくらい差があるのかをチェックします。
対象は「Core i7-10700(K)」と「Core i7-9700(K)」を比較していきます。ベンチマークやRAW現像、動画編集にどれくらいのちがいがあるのかを見ていきます。
それではどうぞ!
目次
Core i7-9700(K) vs Core i7-10700(K)
解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
当記事で掲載されたスコアは性能を約束するものではございません。
CPUスコア(PASSMARK)性能一覧
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i9-9900 | 17405 | 3.1GHz(5.0GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Core i7-10700K | 19737 | 3.5GHz(4.5GHz) | 8コア16スレッド | 125W |
Core i7-10700 | 17632 | 2.9GHz(4.8GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Core i7-9700K | 14650 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Core i7-9700 | 13709 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Ryzen 7 3700X | 22742 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
スコアはPASSMARKが公開しているデータを参考にしています。
旧世代Core i7-9700とCore i7-10700のスコアを比較してみると、第10世代の方が28%ほど高いスコアです。Kつきモデルになると約35%ほどちがいます。割と実感できるほどのちがいになっていますね・・と言うか第10世代Core i7に至っては従来のCore i9に匹敵するスコアになっています。
新世代はスレッド数が増えスコアが伸びた感じですが、まだ若干Ryzen CPUにおされているところもあります。面白いのはPassmarkのスコアがRAW現像や動画編集に直結しないということ。得手不得手があるので、しっかりと自分のやりたい作業に合わせてCPUを選択していきましょう。
もう少し詳しくわかるように実機を使ったテストで比較していきます。
比較に使ったパソコン
名前 | G-Tune HN-Z | DAIV Z7 |
画像 | ||
CPU | Core i7-10700K | Core i7-9700K |
GPU | RTX2070 SUPER | RTX2060 SUPER |
メモリ | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB NVMe SSD+2TB HDD | 512GB SSD +2TB HDD |
レビュー | >レビューを見る | >レビューを見る |
マウスコンピューターより2モデルをお借りして比較していきます。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
CPU-Zによるスコア
Core i7-9700K
Core i7-10700K
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-9700 | 524.7 | 4126.6 |
Core i7-9700K | 526.3 | 4006.5 |
Core i7-10700 | – | – |
Core i7-10700K | 568.8 | 5629.0 |
Core i7-9700KとCore i7-10700Kを比較すると、シングルスレッドで約8%、マルチスレッドでは約40%も伸びています。
Core i7-10700はまだ使ったことがないのでスコアが掲載できませんが、Kつきモデルでは大幅にスコアが伸びているのがわかりますね。これだけ差があると体感でもしっかりとわかるくらいになると思うので、この後のテスト結果が楽しみです。
CINEBENCH 15のスコア
Ryzen 7 3700X
Core i7-10700K
CPU | スコア |
Core i7-9700K | 1365 |
Core i7-9700K | 1508 |
Core i7-10700 | – |
Core i7-10700K | 2045 |
CINEBENCHのスコアでは、新旧で約35%の差が出ています。
RAWの一括変換にかかった時間を比較
RAWの一括変換にかかった時間を測定するために、一眼レフで撮影した150枚(5GB)の写真を現像します。
CPU | 処理時間 |
Core i9-10900X | 4分40秒 |
Core i7-10700K | 4分30秒 |
Core i7-10700 | – |
Core i7-9700K | 4分43秒 |
Core i7-9700 | 4分40秒 |
Core i7-8700 | 6分18秒 |
RAW現像の結果は、新旧でも思ったほど差が出ていません。テストしたパソコンの構成にバラツキがあるとは言え、写真編集がメインなら第9世代から第10世代に乗り換えてもメリットはさほど大きくないのかもしれません。
差が大きくなってくるのは、第8世代Core i7-8700あたりからという感じ。それ以前のCPUを使っている方なら、作業短縮化に大きくつながるはずなので更新をおすすめします。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G-Tune HN-Z | Core i7-10700K×RTX2070S | 3分34秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K×RTX2060S | 4分49秒 |
GALLERIA XT | Core i7-9700×GTX1660S | 5分22秒 |
構成にバラツキがあるのでフェアな比較にはならないのですが、それを差し引いても1分以上差が出ているところから動画編集においては第10世代Core i7-10700Kを搭載したモデルが有利だと思います。
Core i7-9700(K) vs Core i7-10700(K) まとめ
・第10世代CPUは旧モデルより約30%ほど高性能
・RAW現像では大きな差がでない
・動画編集では作業の短縮化が可能!
・第8世代以前のCPUを使っているなら乗り換え推奨!
ベンチ結果では、確実に進化している様子が見え好印象でした。一方で写真編集などの作業によっては大きな差を感じなかったのが少し残念な点です。もしかしたらソフト側が限界に達しているのかもしれません。
気になるのはRyzen CPUの存在ですね。>Ryzen搭載のおすすめパソコンをチェックする
おすすめパソコン
G-Tune HN-Z
第10世代Core i7-10700(K)を搭載したおすすめモデルを紹介します。
CPU | Core i7-10700K |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX2070 SUPER |
ストレージ | 512GB NVMe SSD+2TB HDD |
今回のテストにも登場したG-Tune HN-Zです。信頼できるテスト結果を出しており、パフォーマンス面では不満がありません。より専門的な作業を行ったり、結果を求めるならこのモデルを選びたいところです。グラボもRTX2070SUPERですし、最新ゲームも快適に遊べます。
フロンティア GAシリーズ(台数限定モデル)
CPU | Core i7-10700F |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 2060 SUPER |
ストレージ | 1TB NVMe SSD+2TB HDD |
フロンティアのGAシリーズです。Core i7-10700F×RTX2060 SUPER搭載で税別13万円は破格です!台数限定での販売ですが売り切れても補充が入るケースもあるので定期的なチェックをお忘れなく!
ドスパラ GALLERIA ZA9C-R70S
CPU | Core i7-10700 |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX 2070 SUPER |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
新筐体を採用したドスパラのデスクトップです。Core i7-10700×RTX2070 SUPERの組み合わせで安定した性能を発揮できるのが特徴。税別15万円台で現実的な価格ですし、高負荷な4K動画編集なども楽しみたいという本格派におすすめのモデルです。
DAIV A5
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1650 SUPER |
ストレージ | 256GB SSD +1TB HDD |
Ryzen CPUが気になるって方にはDAIV Z5がおすすめ!比較的安いモデルながらパフォーマンスは高くクリエイティブワークにも最適です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。