今回は「GeForce RTX3060」と「GeForce RTX2070SUPER」の性能比較をします。
グラボのグレードとしては若干異なる両者ですが、新旧でどの程度性能が近づいているのかをチェックするのが目的です。GeForce RTX2070SUPERがゲーマーからの支持を集めた(人気)だけに、最新パーツが気になっている人も多いかと思います。いくつかライバルになりそうなグラボのデータも載せています。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX3060 vs GeForce RTX2070 SUPER
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | PASSMARK |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX3060 | 16616 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
GeForce RTX2060 SUPER | 16319 |
>RTX3070搭載のおすすめパソコン
>RTX3060(Ti)搭載のおすすめパソコン
GeForce RTX3060とスコアを比較すると、約9%ほどGeForce RTX2070SUPERが高くなります。少なくとも入れ替えるような所業は必要ないでしょう。
逆にRTX2070SUPERの故障などで入れ替えを考えている人は、せめてRTX3060Tiにしておかないと現状の性能をキープできないということにもなります。
比較に使ったパソコン
名前 | DAIV Z7 | G-Tune HN-Z |
画像 | ||
CPU | Core i7-12700 | Core i7-10700K |
GPU | RTX3060 | RTX2070SUPER |
メモリ | 32GB | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD+2TB HDD | 512GB SSD+2TB HDD |
価格 | 約25万円~ | 約21万円~ |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
詳細 |
公式サイトでチェック | 公式サイトでチェック |
今回はマウスコンピューターのゲーミング+クリエイトモデルを比較していきます。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX3060
RTX2070SUPER
GPU | 設定 | スコア |
G-Tune XM-Z (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6812) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16097) | |
GALLERIA RM5C-R36T(RTX3060Ti) | 3840×2160(標準品質) | 普通(5431) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12738) | |
DAIV Z7 (RTX3060) |
3840×2160(標準品質) | 普通(4331) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(11613) | |
G-Tune HN-Z (RTX2070SUPER) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4824) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(13067) |
RTX3060とRTX2070SUPERを比較すると、フルHDクラスで約11%、4K解像度で約13%の差でした。RTX2070SUPERの性能が、RTX3060と3060Tiのちょうど間のようなイメージですね。
ゲーミング性能を考えるならGeForce RTX2070SUPERの性能は現役でもバリバリ使えるイメージですね。描画性能を求めたいのであれば、最低でもGeForce RTX3060Ti以上を選ぶことをおすすめします。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
RAW現像はどちらかと言えばCPU性能が重視される作業ですが、GPUやメモリでどれくらい差が出るのか見てみましょう。
モデル | 処理時間 |
G-Tune HN-Z (Core i7-10700K×RTX2070S) |
4分30秒 |
GALLERIA RM5C-R36T (Core i5-11400×RTX3060Ti) |
4分45秒 |
DAIV Z7 (Core i7-12700×RTX3060) |
3分13秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、グラフィック性能はおまけ程度にしか効きません。
その証拠にゲーミング性能では劣っていたRTX3060搭載モデルでも、最新CPUにすることで大幅な作業短縮が可能です。インテルの第10世代→第12世代CPUに切り替えることで1分以上も差が縮まるのであれば、交換すべきはグラボじゃなくてCPUということになります。
RAW現像が主な目的であればグラボよりもCPUにお金をかけるようにしましょう。
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
G-Tune HN-Z | Core i7-10700K×RTX2070SUPER | 3分34秒 |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-11400×RTX3060Ti | 4分45秒 |
DAIV Z7 | Core i7-12700×RTX3060 | 2分52秒 |
動画編集ではパーツ全体のバランスが重要になってきますが、さすがに最新パーツで構成されたパソコンは強いですね。
ただRTX2070SUPER搭載モデルは、CPU性能が足を引っ張っている(?)割には頑張っていると思いませんか?編集作業自体の快適性ならどちらも大差はありませんので「書き出しは待てる」という人なら神経質になる必要はないのかもしれません。
結論:GeForce RTX3060Ti以上を選ぶのがおすすめ
・RTX3060とRTX2070SUPERは理論値で10~15%ほどの差
・CPUを最新にする方が安定して結果を出せる!
・GeForce RTX2070SUPERの方が高パフォーマンス!
・結果を求めるならRTX3060Ti以上を選ぶのがおすすめ!
RTX3060とRTX2070SUPERを比較してきました。
グラフィック性能は旧製品ながら上位グレードのGeForce RTX2070SUPERが高いということになりました。この比較で考えるとRTX3060はパッとしない印象で、どうせならRTX3060Ti以上を選びたいという結論になります。
とは言え、自作パソコンであれこれするのは一部の人でしょう。ここからは僕が厳選したおすすめBTOパソコンを紹介します。
GeForce RTX3060(Ti)搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター DAIV FX-I7G60
RAW現像や動画編集といったクリエイト系の作業を行うなら、マウスコンピューターのDAIVブランドもはずせません。信頼のインテルCPUでアプリとの親和性もばっちりですし、カスタマイズやメンテナンスも簡単にできるので将来性もあります。
フロンティア GAシリーズ(台数限定モデル)
フロンティアのGAシリーズの台数限定モデルです。今回は比較対象ではありませんが、最新のRyzen 5 5600XならインテルCPUと比較しても遜色ありません。グラフィック性能が高いので、4K動画編集や最新タイトルを遊びたいならおすすめ!国内生産の高品質なパソコンなので安心ですよ。
ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T
ドスパラのゲーミングパソコンで4Kなどの高解像領域の処理も行えるほどパフォーマンスが高いです。割とあらゆる作業でしっかりと結果を出してくれるので万人におすすめしやすいモデルです。静音性、冷却性にも優れており、ゲーミングでもクリエイト作業でも安心して行える人気のデスクトップです。
ドスパラ GALLERIA XA7R-R36T
今回の検証でも登場したドスパラのゲーミングPCの後継機にあたります。Ryzen 7 5700X搭載でゲームだけでなく配信や動画編集も楽しめます。スタイリッシュな外観が特徴で内部には大型のファンが搭載されており負荷時でも静かに動作します。
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