今回は「GeForce RTX3060Ti」と「Radeon RX6700XT」の性能比較をします。
GeForce RTX3060TiとRadeon RX6700XTでどれくらい性能がちがうのか?チェックします。1440pゲーミングや、高解像写真編集など使えるシーンは多く、ミドルユーザーには狙い目となっています。最近はGPUの供給不足もありますので、性能差がなければ「どちらも選べる」となり選択肢を増やすことに繋がります!
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX3060Ti vs Radeon RX6700XT
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | PASSMARK |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
Radeon RX6700XT | 18735 |
GeForce RTX3060 | 16616 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
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GeForce GTX3060TiとRadeon RX6700XTの性能差を見てみると、約5%ほどのスコア差です。
わずかにRX6700XTはちょうどRTX3060TiとRTX3060の間くらいの性能になっているようです。おそらくRTX3060Tiの方が安定した結果を出しやすく、場合によってはRadeon RX6700XTに迫られることもあるだろうな・・という予測がたちます。
比較に使ったパソコン
名前 | GALLERIA RM5C-R36T | G-Tune EP-A |
画像 | ||
CPU | Core i5-11400 | Ryzen 7 5800X |
GPU | RTX3060Ti | RX6700XT |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD+4TB HDD |
価格 | 約18万円 | 約30万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
今回のテストは、マウスコンピューターとドスパラのゲーミングパソコンを使用して行います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX3060Ti
RX6700XT
GPU | 設定 | スコア |
GALLERIA RM5C-R36T (RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 普通(5341) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12738) | |
G-Tune XM-Z (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6812) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16097) | |
G-Tune EP-A (RX6700XT) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5524) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(15653) | |
G-Tune HN-Z (RTX2070S) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4824) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(13067) |
RTX3060TiとRX6700XTを比較すると、フルHDクラスで約22%、4K解像度で約3%の差が出ました。RX6700XTのほうがスコアとしては高くなるという結果になりました。
4K領域では差が出にくいというより、性能的に天井に差し掛かっているので差が出にくいのかな?と推測しています。(もちろんCPUの影響もあるでしょうが)
フルHDでの約22%のちがいというのは決して無視ができませんよね。ゲームによっては快適じゃなかったものがすんなり動いたり、より高いフレームレートで有利に立ち回ったりといった環境を構築しやすくなります。
RAW現像処理時間を比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-114000×RTX3060Ti | 5分39秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 3分46秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、グラフィックはおまけ程度。結果的にハイグレードなRyzen 7 5800Xを搭載したモデルが大差で勝利という結果です。
写真編集(RAW現像)自体の作業性、編集中の動作などはあまり大きな差は感じませんでした。RAW現像が目的であれば、どちらのグラフィックを選択しても問題ありません。
動画レンダリング処理時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
モデル | 構成 | 処理時間 |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-114000×RTX3060Ti | 5分39秒 |
G-Tune XM-Z | Core i7-10700K×RTX3070 | 3分18秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 5800X×RX6700XT | 3分02秒 |
動画編集においては、CPUもグラフィックも重要になる作業です。今回は4K動画編集ということもあって、Core i5-11400では若干物足りない結果になりました。
ただ印象的にはどちらのグラボも「なんとかこなしている」というイメージで、本格的な編集作業になってくると物足りなさを感じる可能性もありそうでした。
またRTX3060TIやRX6700XTを使うタイミングでデータを取りたいと思います。
結論:RTX3060TiでもRX6700XTでも問題なし!
・RTX3060TiとRX6700XTの性能差は大きくない!
・RX6700XTのほうがフルHDゲーミングには強い!
・クリエイト作業ならどちらを選んでもOK!
・コスパや入手難度次第でRX6700XTもあり!
RTX3060TiとRX6700XTを比較してきました。
PASSMARKスコアでこそRTX3060Tiが上でしたが、実際のゲーミング性能ではRX6700XTに軍配が上がりました。単純に言うとRX6700XTがおすすめということになりますが、その実あまり差はありません。
遊びたいタイトルでどちらのゲームが良い結果を得やすいのか?その辺をしっかりチェックしたり、なんならCPUなどの構成をしっかり考えるほうが重要だと感じます。
では、ここからは僕が厳選したおすすめパソコンを紹介します。
RTX3060Ti/RX6700XT搭載のおすすめパソコン
マウスコンピューター G-Tune EP-A-6700XT
今回のテストにも登場してもらったG-Tune EP-Aです。Ryzen 7 5800Xの処理能力には目をみはるものがあり、クラス以上のパワーをもったパソコンだと感じました。存在感のあるシャーシで、静音性にも優れている点も見逃せません。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R36T
ドスパラのゲーミングパソコンで、今回のテストで使ったモデルの上位モデルになります。性能的には4Kなどの高解像領域の処理も行えて、あらゆる作業でしっかりと結果を出してくれます。静音性、冷却性にも優れており、ゲーミングでもクリエイト作業でも安心して行える人気のデスクトップです。
フロンティア GAシリーズ(台数限定モデル)
フロンティアのGAシリーズの台数限定モデルです。今回は比較対象ではありませんが、最新のRyzen 5 5600XならインテルCPUと比較しても遜色ありません。グラフィック性能が高いので、4K動画編集や最新タイトルを遊びたいならおすすめ!国内生産の高品質なパソコンなので安心ですよ。
マウスコンピューター DAIV Z9-6700XT
今回のテストにも登場してもらったG-Tune EP-Aです。Ryzen 7 5800Xの処理能力には目をみはるものがあり、クラス以上のパワーをもったパソコンだと感じました。存在感のあるシャーシで、静音性にも優れている点も見逃せません。
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