パソコンのパーツの中でも最も重要なのが「CPU」です。
写真編集やRAW現像といった、クリエイター向けの作業はCPU負荷が高いのでできるだけ性能の良いパーツを選択しましょう。
今回はAMD製第3世代CPUのRyzen 7 3700Xが搭載されたおすすめのパソコンを紹介していきたいと思います。もちろん性能面にもしっかり目を向けていきますので参考にしてください。
目次
第3世代Ryzen 7 3700Xの性能・スコアは?
Ryzen CPUに関しては、当サイトではあまり大きく扱ってきませんでした。と言うのも、僕がおすすめさせてもらっている「マウスコンピューター」「ドスパラ」「フロンティア」と言った、BTOショップでの取り扱いが少なかったからです。
ほとんどのパソコンはインテル製のCPUを採用し、8-9割くらいを占めていた印象。残りの1-2割がAMD製のRyzenと言った感じでした。もともとRyzenはコスパが良いことでは知られており、僕も含めて自作パソコンを試すようなユーザーからは一定の支持があったもののパッとしないと言えばパッとしない感じもありました。
ところが第3世代と言われるRyzen 3000シリーズになって性能が大幅に進化!状況は逆転・・は言い過ぎかもしれませんが、もはやインテル一強の時代ではなくなっていることは明確です。僕も新世代Ryzenに魅力を感じ、パーツの入れ替えを行いました。
まずは簡単な比較表をご覧ください。
Ryzen CPUスコア
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Ryzen 7 3700X |
23907 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Core i9-9900K |
20218 | 3.6GHz(5.0GHz) | 8コア16スレッド | 95W |
Ryzen 5 3600 | 20036 | 3.6GHz(4.2GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i7-9700K | 17696 | 3.6GHz(4.9GHz) | 8コア8スレッド | 95W |
Ryzen 7 2700 | 15096 | 3.2GHz(4.1GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 7 1700 | 13745 | 3.0GHz(3.7GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Ryzen 5 2600 | 13541 | 3.4GHz(3.9GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
掲載されたスコアはPASS MARK社が開示しているデータであり、性能を約束するものではございません。
Ryzen 7 3700Xの性能は、現在販売されているCPUの中ではトップクラスの性能を持っていることは間違いありません。スコアを見てもらってもわかるように、インテル製のハイクラスCPUを凌ぐ結果になっています。Core i7-9700Kを初めて使った時には感動したものですが、それすら過去のものにしかねない・・・
Ryzen 7 3700Xの実売価格は約4.3万円、Core i9-9900Kは約5.6万円です。コストパフォーマンスを考えてもRyzenを選択する価値は大いにあると言えます。
もちろん完成品で販売されているパソコンにも反映されており、Ryzen 7 3700X搭載パソコンは税別10万円台から販売されています。Core i9-9900K+グラボ搭載だと15万円以上はするでしょう。決して無視できない差です。
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
RAW現像の時間を比較
いくら数値で良いと言っても実際に動かしてみないと実力はわかりません。そこで、一眼レフで撮影したRAWデータ150枚をJPEGに変換する時間を計測してみました。
A機 | B機 | |
Core i9-9900K | 3分19秒 | |
Core i7-9700K | 4分56秒 | 4分35秒 |
Ryzen 7 3700X |
4分58秒 | |
Ryzen 5 3600 | 5分39秒 | |
Core i7-8700 | 6分18秒 | 5分31秒 |
パーツ構成がそれぞれ違うので参考にとどめて欲しいのですが、RAW現像のような1コアあたりの性能に左右する処理はインテル製のCPUのほうが良好な結果を得やすいです。Core i9-9900Kに関してはちょっと別次元ですね。
先のスコア差では1.3倍ほど差をつけたCore i7-9700Kと横並びです。価格も横並びであることを考えると、どちらの選択肢もありという見方もできます。
ここで気になってくるのがRyzen 5 3600の存在。処理時間差は40秒ほどしかありません。大量のRAWデータを扱う人なら妥協するべきではありませんが、それほど処理を頻繁にしない人、時間に余裕をもって作業にあたれる人ならコスパが良さそうです。価格もさらに1.5万円ほどお安く、実売で約2.6万円です。
動画編集の時間を比較
CPU | A機 |
Ryzen 7 3700X |
3分33秒 |
Ryzen 5 3600 | 3分47秒 |
Core i9-9900K | 3分58秒 |
Core i7-9700K | 4分46秒 |
動画のレンダリングは、コア数が多いRyzenの得意とするところです。インテル製のCPUと比較しても、その処理時間の速さは顕著です。Core i9のようなフラッグシップモデルは一般ユーザーが選ぶには価格面でも敷居が高いところがありますが、Ryzen 7 3700Xなら一般ユーザーでも現実的に手を出しやすい範囲におさまります。
Ryzen 7 3700Xがおすすめな人
- できるだけ安く、高性能なPCが欲しい人
- 最新CPUが搭載されたパソコンが欲しい人
- 写真編集、動画編集などをやってみたいという人
- コスパを追求したい人
Ryzen 7 3700Xは非常に優秀なCPUですが、より性能を求めるならRyzen 9 3900Xなどの道も残されています!
Ryzen 7 3700X搭載のおすすめPC
NEXTGEAR-MICRO am560SA2
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce GTX 1660Ti (6GB) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
マウスコンピューターのゲーミングモデルG-Tuneです。スキのない構成に加えて、グラフィックがGTX1660Tiなので動画編集や、ゲームも快適にプレイできます。フルHDクラスの画質でつまづくことは、ほぼないでしょう。これで税別12万円代は、はっきりいって安い!
ドスパラ ガレリアAH5
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 8GB |
グラボ | GeForce GTX 1650 (4GB) |
ストレージ | 500GB SSD |
今回登場するパソコンの中では最も安い、税別10万円台のパソコン。CPUにはこだわりたいけど、グラフィック性能はそこまで求めない。だからちょっとでも安く欲しいと言う人におすすめです。
フロンティア GAシリーズ(台数限定)
CPU | Ryzen 7 3700X |
メモリ | 16GB |
グラボ | GeForce RTX2070 SUPER (8GB) |
ストレージ | 1TB NVMe M.2 SSD + 2TB HDD |
フロンティアの台数限定モデルにも魅力的な1台があります。グラフィックが最新のRTX2070 SUPERなので、ゲームを高設定でプレイしたい人や、4K動画編集を頻繁にするような人でも安心感があります。
まとめ
・第3世代Ryzenはコスパ最高!
・Core i7上位クラスに匹敵する性能に偽りなし!
Ryzen 7 3700Xは一度使ってしまうと病みつきになってしまうほど魅力的な処理能力を有しています。きっと数年前のパソコンを使っている人なら、進化に驚くはずです。
少しでもお安く手に入れたいなら「BTOパソコンショップのキャンペーン・セール情報まとめ」というページも参考にしてください。他のRyzen CPU(Ryzen 5 3600など)が気になる方はこちらもどうぞ。>「Ryzen」搭載のおすすめパソコンをチェックする
当ブログは予算や目的、パーツなどからおすすめのパソコンが選べるような作りになっております。ぜひトップページからお気に入りのパソコンを探してみてください。