グラボとはグラフィックスボードの略です。(他にもビデオカードと呼ぶ場合もあり)
その主な役割は、写真や動画、ゲームなどの映像に関する処理を担っています。RAW現像や写真編集においては、優先度はさほど高くありませんが、高性能なグラボを選べば、4K動画編集や3Dゲーム、VRなど幅広い用途で使えます。
ディスプレイ出力などの環境面にも左右するため慎重に選びましょう。この記事で「デスクトップ・ノートPC別のベンチマーク一覧」を紹介していますので、パーツ選びの参考にしてください。
目次
グラボの役割
- 描画性能がアップする
- 複数のディスプレイ表示も快適になる
- 映像コンテンツの処理が高速化する
- 3Dゲームも滑らかに表現できる
最初に結論的なことをいうと、オンボード(グラボ無し)で画像編集に挑むのはおすすめできません。快適な動作があればこそ、クリエイト作業も捗るからです。
画像が表示されるのが遅かったり、表示されてもきたなかったら気分が下がりますよね?また、編集時に処理が適応されるまでの時間が長いと「もういいや」ということにもなりかねません。
せっかく始めたRAW現像が楽しくなくなっては、元も子もありません。
高性能な物を無理して選ぶ必要はありませんが、良い物を選んでおけば長期的に使えますし、用途も広がります。GeForece RTX3060なら、比較的手ごろで性能的にも充分だと思います。
ミドルクラスを軸に選ぼう!
ミドルクラスのRTX3060があれば動画編集やほとんどのオンラインゲームにも使えて安心ですが、RAW現像やイラスト程度でしたらエントリークラス(GTX1650やRTX3050)でも十分です。
ここ数年で、カメラの高画素化はどんどん進んでいます。パソコンに求められる処理能力もどんどん上がっているので、パソコン購入時に余裕のあるスペックを選択するのがおすすめという訳です。
下位クラスのGTX1650でも処理ができない訳ではないので、初心者や価格重視の方は選択としてアリです。逆に4K動画編集を考えている人はRTX3060以上を選びましょう。
デスクトップパソコンのベンチマーク
※クリックで、そのグラボが搭載されたおすすめパソコンの紹介ページへと移動します。
GPU | PassMarkスコア |
GeForce RTX4090 | 39283 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti | 31743 |
GeForce RTX4070 | 26956 |
GeForce RTX4060Ti | 22489 |
GeForce RTX4060 | 19961 |
GeForce RTX3090 | 25611 |
GeForce RTX3080 | 23835 |
GeForce RTX3070Ti |
23144 |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX3060 | 16616 |
GeForce RTX3050 | 12707 |
GeForce RTX2080Ti | 21658 |
GeForce RTX2080 SUPER | 19225 |
GeForce RTX2080 | 18854 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
GeForce RTX2070 | 16245 |
GeForce RTX2060 SUPER | 16319 |
GeForce RTX2060 |
14732 |
GeForce GTX1080Ti | 17385 |
GeForce GTX1080 | 14691 |
GeForce GTX1070Ti | 13915 |
GeForce GTX1070 | 13286 |
GeForce GTX1660Ti | 12803 |
GeForce GTX1660 SUPER | 12705 |
GeForce GTX1660 |
11371 |
GeForce GTX1060 | 10239 |
GeForce GTX1650 SUPER |
9890 |
GeForce GTX1650 |
7895 |
GeForce GTX1050Ti | 6431 |
GeForce GTX1050 | 5701 |
ノートパソコンのベンチマーク
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GPU | PassMarkスコア |
GeForce RTX4080 | 26812 |
GeForce RX4070 | 19904 |
GeForce RX4060 | 18458 |
GeForce RX4050 | 15083 |
GeForce RTX3080 | 16628 |
GeForce RTX3070 | 14140 |
GeForce RTX3060 | 12151 |
GeForce RTX3050Ti | 9534 |
GeForce RTX3050 | 9330 |
GeForce RTX2080 |
15129 |
GeForce RTX2070 | 12860 |
GeForce RTX2060 | 11458 |
GeForce GTX1080 | 14691 |
GeForce GTX1070 | 10589 |
GeForce GTX1660Ti |
10215 |
GeForce GTX1060 | 8153 |
GeForce GTX1650Ti | 7796 |
GeForce GTX1650 |
7002 |
GeForce GTX1050Ti | 5914 |
GeForce GTX1050 | 4464 |
GeForce MX550 | 4534 |
GeForce MX350 | 3124 |
GeForce MX250 |
2576 |
GeForce MX150 | 2382 |
各ベンチマークは、BTOショップのホームページ等に掲載されている「Fire Strike」ベンチマークスコア一覧を参考にさせていただいております。構成にバラつきがある他、性能を保証するものではございませんのでご了承ください。
QuadroとGeForceのちがい
パソコンに詳しくなってくるとグラフィックボードにも「GeForce」と「Quadro」があることに気づきます。ざっくりわけてしまうとGeForceはゲームなどの一般用で、Quadroはプロレベルのクリエイター向けの製品です。
当サイトではRAW現像用のパソコンを紹介していますのでクリエイター向けのQuadroばかり・・かと言うとそんなことはありません。むしろGeForceのほうが使い勝手がよく感じる層のほうが多いと思っています。
その理由は少し専門的になってきますので、あとで一覧でまとめます。(この後の解説はさらっと読んでもらえればOK)
OpenGLやOpenCLに最適化されたQuadroは、PhotoshopやイラストレーターなどのAdobe製ソフト、CAD、動画編集ソフトを動かすのに向いています。一方のGeForceはDirectX向けでゲームに最適化されています。
とは言え、ゲームに最適化されたGeForceでPhotoshopが動かないかというとそんなことはありません。ある程度というか普通にPhotoshopなどのソフトも快適に動きますし、おまけに安いです。ゲームで遊びたいという人も多いでしょうし、RAW現像をふくめ趣味使いならGeForceが最適です。
その証拠にプロカメラマンが監修したパソコンにもGeForceが使われています。⇒プロカメラマン監修パソコンのスペックを確認する
リンク先を読むヒマがない人のためにネタバレをしておくと、監修モデルで採用されているグラフィックボードはエントリー向けで「GeForce GTX1050Ti」、ハイクラスで「GeForce RTX2070」です。
ただし扱える色にちがいがあることは知っておきましょう。GeForceは8bitの約1677万色で、Quadroは10bitの約10億6433万色です。Quadroのほうがグラデーションがなめらかで、よりリアルな映像を楽しむことができるので必要性を感じる人なら迷わず購入するはずです。
特徴 | 用途・目的 | |
GeForce | ・約1677万色(8bit) ・値段が安い |
・趣味でゲームや写真編集を楽しむ ・作業は定期的にする |
Quadro | ・約10億6433万色(10bit) ・値段が高い |
・プロの制作活動 ・重たい作業を継続的にする |
まとめ
・グラボはコスパの良いミドルクラスを軸に選ぼう!
・Quadroは必要性を感じている人が購入するグラボ、趣味用途ならGeForceで充分
ベンチマークを見てもらえばわかると思いますが、GTX1050とGTX1060には倍近くの性能差があります。GTX1070より上のクラスだと、だんだんと性能差が出にくくなっていますね。必要な人には必要ですし、余裕があれば良い物を選んでおくことに越したことはありませんが、静止画の編集ならGTX1060あたりから選べば良いと思います。
BTOパソコンメーカーの人気ランキングを見ても、人気ランキングに入っている人気のグラボです。みんなが選んでいることからもコストパフォーマンスの高さが伝わってきます。
デスクトップなら10〜15万円あたりのお買い得モデルで販売されていることも、人気を後押ししているかもしれませんね。
・予算10万円で買えるおすすめパソコンは?
・予算15万円で買えるおすすめパソコンは?
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。
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