マウスコンピューターのクリエイター向けモデル「DAIV FX-I7G6T」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i7-14700F×GeForce RTX4060Tiを搭載した、クリエイター向けデスクトップPCです。どストレートとも言えるほど人気の構成で「迷ったらコレ」と言えるほどの定番モデルです。保証も標準で3年と手厚いですのでサポート力を重視したい人におすすめのモデルです。
各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間なども掲載していますので参考にして下さい。少しでも安く購入したいなら、公式サイトの「限定セール」「アウトレット」「限定クーポン」も合わせてチェックしてください。
DAIV FX-I7G6T レビュー!
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのDAIV FX-I7G6Tは、クリエイター向けに販売されているモデルです。
構成的にはミドルクラスのデスクトップパソコンで、安定して性能を発揮できるようデザインされています。写真、イラスト、動画コンテンツなどの処理を快適に行えます。
CPUが最新の第14世代になっているので、パフォーマンスは従来より向上。すぐに新しいモデルが登場するような心配も少ないので、最前線を追う感度の高いクリエイターも安心といったところでしょうか。
マウスコンピューターでは時期によりラインナップ、パーツ構成、価格などが変更となっている可能性もあります。合わせてチェックしてみてください
DAIV FX-I7G6T スペック
CPU | Core™ i7-14700F |
グラフィックス | GeForce RTX 4060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
価格 | 279,800円〜 |
リンク | >詳細を見る |
DAIV FX-I7G6Tは、クリエイターに最高のパフォーマンスを提供できるようにデザインされています。内部の基盤やケーブルも黒で統一するなど目に見えない部分にもこだわっているのが特徴です。そのためか価格はパーツ構成の相場よりもやや高めですが、標準で3年保証や365日24時間サポート受付もつくので高すぎるということはないでしょう。
うまく公式サイトのセールなどを活用してお得にゲットしましょう>公式サイトでセール状況を確認する
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
DAIV FX-I7G6T 外観チェック
DAIVのデスクトップはモデルに限らず筐体は共通。新シャーシになったことで大型のグラフィックにも対応できるようになりました。以前は熱やサイズの問題でハイエンドクラスのグラボが搭載できないという話も耳にしましたが、その問題が解消されたのは大きいです。今のグラボは性能も高いですがサイズも大きいですからね。
電源スイッチやUSB部分はカバー式になり、ホコリの侵入を防ぐとともに誤作動も起きないように工夫されています。また大型グラフィックスを支えるサポートバーも標準搭載。反りやズレ、運搬時のダメージを軽減してくれます。
フロントと上部とサイド側から吸気し、最大6個搭載可能なケースファンで内部を冷却します。240mm水冷を2基同時に搭載可能ですので、CPUとグラボを効率的に冷やせるのも特徴の1つ。冷却性にもこだわりたいクリエイターにもおすすめできるデスクトップパソコンです。
スタジオ内での移動を想定しているため、ハンドルやキャスターが標準装備されています。仮にそうしたクリエイターではなくても、デスク下から引き出す際や、パソコンをかつぐ際に上下のハンドルを両手でつかめたりと便利です。
DAIV FX-I7G6T インターフェース
・DisplayPort×3、HDMI×1
・USB3.2×1(背面 Type-C×1)
・USB3.0×7(背面 Type-A×4 / 上面 Type-C×1 / Type-A×2)
・USB2.0×2(背面 Type-A×2)
・ネットワーク×1(背面 2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)×1)
・ヘッドフォン出力、マイク入力、等
モデルや発売時期によって内容が異なる場合がありますのでご注意ください。詳しくは販売ページでご確認ください。
CPU Core i7-14700Fの性能
DAIV FX-I7G6Tに搭載されているCPUはCore i7-14700Fです。20コア28スレッドのCPUで、負荷のかかる作業も効率的に処理が行えます。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i9-14900K | 60897 | P:3.2GHz(6.0GHz) E:2.2GHz(4.4GHz) |
24コア32スレッド (P:8コア/E:16コア) |
125W |
Core i7-14700K | 53512 | P:3.4GHz(5.6GHz) E:2.5GHz(4.3GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
125W |
Core i7-14700F | 51355 | P:2.1GHz(5.4GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core i5-14400F | 25728 | P:2.5GHz(4.7GHz) E:1.8GHz(3.5GHz) |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
65W |
Core i9-13900 | 48407 | P:2.0GHz(5.6GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
24コア32スレッド (P:8コア/E:16コア) |
65W |
Core i7-13700K | 47156 | P:4.2GHz(5.4GHz) E:2.5GHz(3.4GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
125W |
Core i7-13700 | 39657 | P:2.1GHz(5.2GHz) E:1.5GHz(4.1GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i9-12900 | 38502 | P:2.4GHz(5.1GHz) E:1.8GHz(3.6GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i7-12700 | 32117 | P:2.1GHz(4.9GHz) E:1.6GHz(3.6GHz) |
12コア20スレッド (P:8コア/E:4コア) |
65W |
インテル製のCore i7-14700Fのスコアは51000ほどで、Core i7-14700Kが53500ほどです。思ったほど差がないというのが正直なところですが、検証が進んでいけば結果が変わってくる可能性もあります。
インテル第13世代Core i7-13700と比較すると約30%ほどスコアはアップしており、写真や動画の処理を従来よりも素早く行えるようになります。
CPU-Z ベンチマークスコア
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i9-14900KF | 914.2 | 16917.6 |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
Core i9-13900 | 895.1 | 13326.3 |
Core i7-13700 | 815.7 | 11231.6 |
Core i9-12900 | 813.8 | 9885.0 |
Core i7-12700 | 782.5 | 9021.6 |
シングルスレッドのスコアが854.8、マルチスレッドが14014.0となりました。Core i9-14900KFと比較してもそこまで差がないような・・・
インテルの第13世代Core i7-13700Fと比較するとシングルで約5%、マルチで約25%スコアアップしています。乗り換えを検討するかは微妙なところですが、第12世代以前を使用中なら更新を検討するのはありだと思います。
CINEBENCH R20 スコア
CPU | シングル | マルチ |
Core i9-14900KF | 894 | 14967 |
Core i7-14700F |
811 | 9277 |
Core i9-13900 | 822 | 8799 |
Core i7-13700 | 777 | 7407 |
Core i7-12700 | 733 | 6215 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで811、マルチで9277です。Core i9-14900KFとの差は大きく、Core i7-13700比較で約5%の差です。CPU-Zの結果とはだいぶちがう印象ですね。作業によっては大きな差が生まれるかもしれません。
ストレージ性能
ストレージは5200MB/s程度の読み込み速度が可能なNVMe SSDです。Gen 4の理論値としては7000MB/sくらいも狙えるので、こだわりたい人はカスタマイズを行うと良いでしょう。希望によってあれこれできるのもBTOパソコンのメリットです。
GeForce RTX4060Tiのグラフィック性能・ゲームスコア
DAIV FX-I7G6TはGeForce RTX4060Tiが採用されています。
ゲーム(FF15)のベンチマーク
モデル | 設定 | 結果 |
DAIV FX-A7G7T (RTX4070Ti) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10036) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23397) | |
DAIV FX-I7G6T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6125) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(18264) | |
DAIV FX-I7G60 (RTX4060) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(4976) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(14815) | |
GALLERIA RM5C-R36T (RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | 普通(5341) |
1920×1080(標準品質) | とても快適(12738) |
※各グラボの参考値です
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度でも快適という結果になりました。RTX4060TiはRTX4060と比較しても高めのゲーミング性能をもっているので、個人的には余裕があればTi搭載モデルを選びたいというのが本音です。
ワンランク上を狙ってRTX4070クラスにするのもありですし、ゲームはしないから安く抑えたいのであればRTX3000番台を選ぶという手段もあります。
・RTX4070(Ti)搭載!おすすめパソコン
・RTX3060TiとRTX3070を比較!おすすめのパソコン
RAW現像性能チェック
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時間を計測しました。
CPU | 50枚 |
Core i9-14900KF | 55秒 |
Core i7-14700F | 58秒 |
Core i7-13700F | 1分07秒 |
Core i5-13400F | 1分20秒 |
Core i7-12700 | 1分12秒 |
従来よりも処理能力が上がっているので1分切りで処理を終えてくれました。忙しいクリエイターにとって1分1秒は大切なので、早く処理を終えてくれるのは本当にありがたいですよね。
動画編集能力チェック
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | 処理時間 |
Core i9-14900KF×RTX4070Ti |
1分37秒 |
Core i7-14700F×RTX4060Ti | 2分27秒 |
Core i7-14700F×RTX4060 | 2分31秒 |
Core i9-13900F×RTX4070 | 2分40秒 |
Core i7-13700×RTX3060Ti | 2分54秒 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Core i7-12700×RTX3060 | 2分52秒 |
高解像データ編集も快適に行えるパフォーマンスを発揮していますね。ただ動画編集においてはRTX4060/Tiの差は数秒止まり、はっきり言ってちがいは体感できませんでした。動画編集の効果を最大にしようと思うならもうワンランク、ツーランク上を狙う感じでしょうが一般ユーザには十分すぎる結果だと思います。
パソコンはうるさい?静音性は?
高負荷がかかるとさすがに冷却ファンが回りますが、これは一般的なパソコンと同様に感じました。特にうるさすぎるとか、作業に集中できないなんてことはありませんでした。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4~5日程で出荷」で、カスタマイズをした場合でも変わりません。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
DAIV FX-I7G6T デメリット
・やや割高な価格設定
・標準メモリが16GB
・サイズが大きい
デメリットは高めのお値段設定ですね。内部の基盤や配線をオーダーして黒に統一するなどのこだわりは素晴らしいのですが、モロにお値段に反映されている印象。またデスクトップにありがちですがマウスやキーボードも付属しません。当然ながらモニターも自分で用意しないといけないため結果的にコストが高くつく可能性はあります。内部の色なんてどうせ見えないからら安くしてくれ・・というような人には合わないでしょうね。
DAIVにはRyzen搭載モデルも存在するので併せてチェックして下さい。
DAIV FX-A7G7Tレビュー!Ryzen 7 7700X×GeForce RTX4070Ti搭載のクリエイター向けデスクトップPC
DAIV FX-I7G6Tはこんな人におすすめ
- 高性能モデルが欲しい人
- DAIVのデザインに惚れた人
- ゲームも快適に遊びたい人
- 写真家、ゲーマー、動画クリエイターなど
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
DAIV FX-I7G6Tシリーズ 感想まとめ
DAIV FX-I7G6Tをレビューしてきました。
第14世代Core i7-14700Fが思った以上のパフォーマンスを見せてくれたのが好印象でした。RTX4000番台を組み合わせることで高解像データ編集も快適に行えますし、存在感のあるシャーシもウケる人にはウケる感じがしました。最前線を追うクリエイターが使うにはピッタリとも言えるモデルです!メモリだけ16→32GBにしてしまえば長く使える相棒になってくれるはずです。
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。公式サイトの「限定セール」「アウトレット」「限定クーポン」も合わせてチェックしてください。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。