GALLERIA RL5C-R35-5Nをレビューします。（機材貸出元：株式会社サードウェーブ）
Core i5-12450H×GeForce RTX3050を搭載したゲーミングノートパソコンです。必要最低限にこだわったエントリーモデルということで、性能は目を見張るほどではないですが人によっては必要十分。設定を落とせばほとんどのゲームはプレイ可能でしょう。記事執筆時点で価格は税込12万円台とリーズナブルなのも嬉しいポイント。
各ベンチマーク結果や、RAW現像、動画編集などの作業を行った感想を含めてレビューしていきます。
目次
ドスパラ GALLERIA RL5C-R35-5N レビュー
公式HP:https://www.dospara.co.jp
第12世代Core i5やRTX3050はエントリーよりのパーツであるものの性能は比較的高めで、普段使いはもちろん、ちょっとした編集作業を行えるほどです。
15.6インチ144Hzリフレッシュレートモニター、USB Type-C、Gen4 SSD、SDカードリーダーを搭載するなど利便性は損なうどころか充実している印象。「最低限」というにはリッチな仕様でコストパフォーマンスが高いモデルだと感じます。
GALLERIA RL5C-R35-5Nのサイズは、約 360(幅) x 244(奥行) x 24.0～27.7(高さ）mmです。重量は約2.1kgで、ギリギリ持ち運べる重さという印象を受けました。デザインもシンプルで使いやすいと思います。
底面に開けられた空気穴から覗くファンやヒートシンクたちは存在感すらあります。冷却性の高さにも期待がもてそうですね。
15.6型フルHDモニターは、144Hzリフレッシュレートに対応。ゲーマーにとっては外せない要素を押さえているのも嬉しいポイントでしょう。シューティングゲームなどで滑らかな映像で楽しむことが可能になっています。
バッテリーの駆動時間は約3.7時間で、高負荷なゲームをプレイするともっと短くなるはずです。150WのACアダプターを持ち歩く必要があるので、モバイル性は決して高くはありません。
日本語配列のキーボードは、DELや右Shiftの位置がENTERの縦位置から少しズレた位置になっているのが気になります。その変わりと言ってはなんですが、十字キーが小型化していないのはゲーミングモデルとしては使いやすいと思います。
・3.2Gen1 Type-A x2
・3.2Gen2 Type-C x1(※Type-CはUSB data only)
・USB2.0 Type-A x1
・HDMI2.1 x1
・マイク入力 ×1/ヘッドフォン出力(3.5mm)
必要最低限としつつもインターフェースの数はしっかりとしている印象。利用者の利便性を損なっていない点は好印象です。
GALLERIA RL5C-R35-5N スペック
| 液晶 | 15.6型フルHDノングレア（144Hz） |
| CPU | Core i5-12450H |
| グラフィックス | GeForce RTX3050 |
| メモリ | 16GB |
| SSD | 500GB SSD |
| 公式HP | ＞詳細を確認する |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
GALLERIA RL5C-R35-5N 性能チェック
CPU Core i5-12450Hの性能
| 名称 | スコア | クロック（OB） | コア（スレッド）数 | TDP |
| Core i7-12700H | 27581 | P:2.3GHz（4.7GHz） E:1.7GHz（3.5GHz） |
14コア20スレッド (P:6コア/E:8コア) |
45W |
| Core i7-12650H | 24621 | P:2.3GHz（4.7GHz） E:1.7GHz（3.5GHz） |
10コア16スレッド (P:6コア/E:4コア) |
45W |
| Core i5-12450H | 17118 | P:2.0GHz（4.4GHz） E:1.5GHz（3.3GHz） |
8コア12スレッド (P:4コア/E:4コア) |
45W |
| Core i7-11800H |
21794 | 2.3GHz（4.6GHz） | 8コア16スレッド | 45W |
| Core i5-11400H | 14475 | 2.2GHz（4.5GHz） | 6コア12スレッド | 45W |
GALLERIA RL5C-R35-5Nに搭載されているCPUは、第12世代のCore i5-12450Hです。8コア12スレッドのCPUで、ランク的にはエントリーよりの性能になります。
PASSMARKスコアによると、Core i5-12450Hは約17000のスコアで、Core i5-11400Hと比較すると約18％スコアがアップしています。
スコア的には20000に届いていないということもあり、本格的な編集作業などを行うにはややパワー不足を感じます。あくまでもフルHDクラスの簡単な作業までといった印象ですかね。
CPU-Z
| CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
| Core i7-12650H | 735.9 | 6469.4 |
| Core i5-12500H |
717.3 | 6286.0 |
| Core i5-12450H | 665.0 | 4684.4 |
| Core i5-11400H |
607.4 | 3876.2 |
| Core i7-10870H |
542.4 | 4900.0 |
| Core i7-10750H |
503.1 | 3169.5 |
GALLERIA RL5C-R35-5Nに搭載されているCore i5-12450Hは、シングルスレッドスコアが665.0、マルチスレッドが4684.4でした。
シングルスコアも高めでマルチスレッドはやや控えめですが、数年前だったら上位機種に搭載されていたCore i7-10870Hよりも高いスコアなら悪い気はしません。結構使えそうな印象ですね。
CINEBENCH R20
| CPU | シングル | マルチ |
| Core i7-12650H | 648 | 4281 |
| Core i5-12500H |
648 | 4560 |
| Core i5-12450H | 601 | 3960 |
| Core i5-11400H | 565 | 3000 |
| Core i7-10750H | 465 | 3089 |
CINEBENCH R20のスコアは、シングルで601、マルチで3960となりました。上位CPUと比べるとシングルで約8％、マルチで約15％低い程度です。とにかくパワーを求めるという人でもない限りは満足できるスコアだと思います。
GeForce RTX3050 グラフィック性能・ゲームスコア
| モデル | 設定 | 結果 |
| GALLERIA RL5C-R35-5N （RTX3050） |
1920×1080（標準品質） | 快適（7251） |
| GALLERIA RL5C-R35T （RTX3050Ti） |
1920×1080（標準品質） | 快適（7495） |
| GALLERIA XL7C-R36 （RTX3060） |
3840×2160（標準品質） | 普通（4056） |
| 1920×1080（標準品質） | とても快適（10267） |
FF15のフルHD標準品質で約7251（快適）という結果を得られました。比較的重たいタイトルでもあるFF15でこれだけのスコアを出せるなら多くのタイトルを快適に遊べるでしょう。フルHDクラスなら設定次第でそこそこ遊べる印象ですね。
ただし上位のRTX3060には大きく引き離されてしまっているのは事実です。本格的なゲーミング性能を求めるのであればRTX3060搭載モデルを購入する方が幸せになれるかもしれません。
RAW現像
無料ソフトの「RawTherapee」で現像処理時間をチェックしました。
| CPU | 50枚 |
| Core i7-13650HX | 1分12秒 |
| Core i7-13700H | 1分15秒 |
| Core i7-12700H | 1分15秒 |
| Core i7-12650H | 1分15秒 |
| Core i5-12450H | 1分30秒 |
GALLERIA RL5C-R35-5Nは1分30秒で作業を完了していますが、上位CPUと比較するとやや時間がかかっています。作業自体は問題なく行えていますので趣味で数枚作りこむような現像処理なら問題ないはずです。
動画編集
動画編集ソフトはResolveで4K動画（24P）約5分間の映像のレンダリングにかかった時間を計測しました。書き出しの条件は以下の通りです。
書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
| モデル | 構成 | 処理時間 |
| G-Tune E5-I7G60BK-A | Core i7-13650HX×RTX4060 | 2分48秒 |
| DAIV S4 | Core i7-13700H×RTX4060 | 3分26秒 |
| raytrek R6-AA | Core i7-12700H×RTX3060 | 3分54秒 |
| G-Tune E4 | Core i7-12650H×RTX4050 | 4分03秒 |
| GALLERIA RL5C-R35-5N | Core i5-12450H×RTX3050 | 5分13秒 |
4K編集は出来ないことはありませんが少し時間がかかってしまった印象です。できればフルHDクラスの作業に留めておく方が無難な印象を受けました。
出荷は遅い？どれくらいで到着するの？
ドスパラは翌日出荷に力をいれているので早いモデルは翌日出荷されます。このモデルも翌日出荷対応となっていました。パソコンは急ぎで必要なこともあるので、このスピード感は嬉しいですよね。
GALLERIA RL5C-R35-5N デメリット
・カスタマイズ性に乏しい
・高負荷作業をするほど性能は高くない
・キー配列が独特
GALLERIA RL5C-R35-5Nはそこそこ高めの性能で、ゲーム、RAW現像、動画編集といった作業をまんべんなく行える印象です。ただし過度な期待は禁物で、4K編集、高フレームレートでのゲームプレイ、実況配信などより高負荷がかかるシーンには性能が追い付かない可能性があります。
ノートパソコンとしては普通なのですが、カスタマイズもメモリ、ストレージ容量くらいしか変更できないので必要なスペックを見誤らないようにしましょう。性能が足りるか心配という人は、ミドルクラス以上を購入しておくほうが無難です。
GALLERIA RL5C-R35-5Nはこんな人におすすめ
- 初心者やライトユーザー
- 写真・動画編集も気軽に楽しみたい人
- フルHDゲーミングで遊びたい人
- コスパよくノートPCをゲットしたい人
公式HP:https://www.dospara.co.jp
GALLERIA RL5C-R35-5N 感想まとめ
GALLERIA RL5C-R35-5Nを使って様々なテストを行ってきました。
記事執筆時点で12万円台という価格は大変魅力で、性能的にもお値段なりの仕事はしっかりしますよという印象です。少し欲が出てくると性能不足を感じる可能性はありますが、これで足りると確信できる人にはお得な買い物になるはずです。必要最低限という割に、144Hzリフレッシュレートに対応していたり、インターフェースもしっかり用意されていたりと不便さはありません。コスパ的にもかなり満足できるモデルじゃないでしょうか！
ドスパラは国内生産ですし、万が一の時は実店舗なんかで相談もできるので安心感があります。他にも多数のパソコンを販売しているので、チェックしてみても良いかもしれません！
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