マウスコンピューターの「G-Tune FZ-I7G7A」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
CPUには第14世代インテルCore i7-14700KF、グラボにはGeForce RTX4070Ti SUPERを組み合わせた最新パーツ満載のモデルになります。ゲームを最高設定で遊びたい人、美麗グラフィックでの配信や、高解像動画編集を楽しむことも可能!ゲーマーだけでなく第一線で活躍するクリエイターにも検討して欲しいモデルですね。
各ベンチソフトの結果や、実際にRAW現像にかかった時間なども掲載していますので参考にして下さい。
目次
G-Tune FZ-I7G7Aの特徴
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのG-Tune FZ-I7G7Aはヘビーゲーマー向けのデスクトップPCです。
高解像度、最高設定で美しいグラフィックでゲームを楽しんだり、競技性の高いゲームでも有利に立ち回ることが可能になります。もちろん動画編集も本格的に行えますし、ゲーム実況を楽しんだりと快適なゲーミングライフをおくれるパソコンです。もちろんRAW現像や動画編集といったクリエイティブ領域での活躍も期待できますので、クリエイターの方も検討を視野に入れても良いかと思います。
G-Tune FZ-I7G7A スペック
CPU | Core i7-14700KF |
グラフィックス | GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
リンク | >詳細を見る |
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
G-Tune FZ-I7G7A 外観・デザイン
G-Tuneのラインナップの中でもフラッグシップラインにあたります。フロント部にはダーククロム強化ガラスがあしらわれており、ブラックとレッドのアクセントがきいたカラーリングが存在感を演出しています。前面にはUSBやイヤホンジャックなどが装備されアクセスがしやすいのも特徴です。
底面から外気を取り込んで熱をもちやすいグラボに直接風があたるような設計になっています。電源ユニットも専用エリアを設けられ、他の熱源とも隔離されているのも良い感じです。
ストレージは最大で 2.5インチ×2、3.5インチ×1、スリム光学ドライブを同時搭載可能です。裏配線になっているのでストレージ管理はやや手間なものの、そう頻繁に載せ替えるものでもありませんしメインスペースの映えを狙う意味でもありでしょう。
G-Tune FZ-I7G7A インターフェース
・DisplayPort×3、HDMI×1
・USB2.0×4(前面 Type-A×2 / 背面 Type-A×2)
・USB3.0×6(前面 Type-A×2 / 背面 Type-A×4)
・USB3.2×1(Type-C/背面×1)
・ネットワーク×1(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応(RJ-45))
・ヘッドフォン出力、マイク入力、等
モデルによって表記内容と異なる場合があります。そろそろType-Cはフロント側にも来てほしいところです。
CPU Core i7-14700KFの性能
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i9-14900K |
60897 | P:3.2GHz(6.0GHz) E:2.2GHz(4.4GHz) |
24コア32スレッド (P:8コア/E:16コア) |
125W |
Core i7-14700K | 53512 | P:3.4GHz(5.6GHz) E:2.5GHz(4.3GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
125W |
Core i7-14700F | 51355 | P:2.1GHz(5.4GHz) E:1.5GHz(4.2GHz) |
20コア28スレッド (P:8コア/E:12コア) |
65W |
Core i7-13700K | 47156 | P:4.2GHz(5.4GHz) E:2.5GHz(3.4GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
125W |
Core i7-13700F | 39354 | P:2.1GHz(5.2GHz) E:1.5GHz(4.1GHz) |
16コア24スレッド (P:8コア/E:8コア) |
65W |
Core i7-12700 | 31122 | P:2.1GHz(4.9GHz) E:1.6GHz(3.6GHz) |
12コア20スレッド (P:8コア/E:4コア) |
65W |
PASSMARKの公開データによると「Core i7-14700KFは53000」ほどです。第13世代Core i7-13700Kと比較すると約13%ほど高性能になっています。
第13世代から買い替えるほどではないと思いますが、しっかりと性能がアップしているのは好印象です。上位のCore i9-14900Kとの差も約14%ほどですのでうまくバランスをとった印象ですね。コスパだけでみるなら個人的にはCore i7-14700Fが輝いて見える気がします。
CPU-Z
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i9-14900KF | 914.2 | 16917.6 |
Core i7-14700KF | 903.7 | 14864.9 |
Core i7-14700F | 854.8 | 14014.0 |
Core i9-13900K | 894.8 | 16809.0 |
Core i7-13700F | 820.5 | 11336.8 |
Core i7-12700 | 782.5 | 9021.6 |
シングルスレッドのスコアが903.7、マルチスレッドが14864.9となりました。
上位のCore i9-14900KFに迫るほどの性能で、シングルで約1%、マルチで約14%程度落とす程度となっています。これは結構期待しちゃっても良さそうな印象ですね。
CINEBENCH R20
CPU | シングル | マルチ |
Core i9-14900KF | 894 | 14967 |
Core i7-14700KF | 843 | 12894 |
Core i9-13900K | 860 | 14371 |
Core i9-13900 | 822 | 8799 |
Core i7-13700 | 777 | 7407 |
Core i7-12700 | 733 | 6215 |
Core i5-12400 | 659 | 4724 |
CINEBENCH R20のスコアはシングルで843、マルチで12894です。Core i9-14900KF比較でも差は少ないので体感的なちがいはほぼ感じないかもしれません・・・
ストレージ性能
実測値でも5000MB/sに迫る読み込み速度でした。これくらい速度があればゲームのロードやインストールも快適ですし、キビキビと動作するパソコンは本当に気持ちが良いです。
GeForce RTX4070Ti SUPERのグラフィック性能・ゲームスコア
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune XP-Z (RTX4090) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(18327) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23784) | |
G-Tune HP-Z (RTX4080) |
3840×2160(標準品質) | 非常に快適(13347) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23511) | |
G-Tune FZ-I7G7A (RTX4070Ti SUPER) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(11853) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23177) | |
G-Tune EP-Z (RTX3080) |
3840×2160(標準品質) | 快適(8635) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(21229) | |
G-Tune PP-Z (RTX3070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6932) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16827) |
重量級タイトルのFF15ですが、4K解像度でもとても快適というスコアを得られました。ただしRTX4080以上と比較するとスコアは落としてしまいます。しっかりとランクなりの差を見せつけられた結果だと思います。このクラスを検討する人は最高クラスのゲーミン体験を期待しているはずですので個人的には上位モデルを推します。
逆に4Kでゲームを動かさないという人は下位モデルでも十分です。コストパフォーマンスも良くなるので総合的に判断してください。
・RTX4070搭載!おすすめパソコン
・RTX4080搭載!おすすめパソコン
RAW現像にかかる時間は?
約50枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時間を計測しました。
CPU | 50枚 |
Core i9-14900KF | 55秒 |
Core i7-14700KF | 56秒 |
Core i7-14700F | 1分03秒 |
Core i5-14400F | 1分18秒 |
Core i7-13700F | 1分07秒 |
Core i7-12700 | 1分12秒 |
RAW現像も快適に行える性能をもっており、1分という壁を切っているのはちょっと感動しました。上位CPUのCore i9-14900KFと比較しても誤差範囲ですので写真現像目的で選ぶのも悪くないでしょう。
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトはResolveでテストを行います。書き出しの条件は以下の通りです。
・フォーマットはMP4
・コーデックはH.264
・解像度は3840×2160
・フレームレートは24
・品質は最高品質
・データ容量は3.67GB
構成 | 処理時間 |
Core i9-14900KF×RTX4070Ti | 1分37秒 |
Core i9-13900KF×RTX4070 | 1分42秒 |
Core i7-14700KF×RTX4070Ti SUPER | 1分49秒 |
Core i9-12900KF×RTX3080 | 2分12秒 |
Core i7-13700KF×RTX4090 | 2分02秒 |
Core i7-13700KF×RTX4080 | 2分06秒 |
Core i7-13700F×RTX4070Ti | 2分55秒 |
Core i7-13700F×RTX3060Ti | 2分54秒 |
動画編集もまったく負荷を感じないレベルで処理が行えました。ミドルクラスとの差をはっきりと出せているので、ワンランク上の性能が欲しい、次のレベルに挑戦したいという人にはおすすめできるモデルだと思います。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。マウスコンピューターの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4~5日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりませんが、年末年始や長期休みなどのタイミングでは伸びる可能性もあります。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で土日祝は注文が確定されません。パソコンが早急に必要な方は納期を必ず確認して下さい→納期を確認する
G-Tune FZ-I7G7A デメリット
・ボディが大きくスペースを圧迫する
・前面にType-Cがそろそろほしい
G-Tune FZ-I7G7Aはサイズも大きいので、設置面をおさえたい人からするとネックかもしれません。ただこのクラスを検討するならサイズ感などのデメリット部分よりも性能であったり、冷却面、カスタマイズ性を期待しているはずです。その点では全く心配いりませんので安心してください。
G-Tune FZ-I7G7Aはこんな人におすすめ
- 高設定でゲームを楽しみたい人
- 写真現像、動画編集などを楽しみたい人
- ワンランク上を狙うゲーマー、クリエイター
- 費用よりも性能面を重視したいという人
G-Tune FZ-I7G7Aの感想まとめ
G-Tune FZ-I7G7Aをレビューしてきました。
上位のCore i9に迫るほどの性能に、ハイクラスなグラボを組み合わせたパフォーマンス重視のモデルだと感じました。描画性能に関しては上を狙えばもう一歩といったところですが、ミドルクラスからの確実なステップが行えることはわかりました。勝負の世界でもうワンランク上を狙っていきたいゲーマー、新しい取り組みにチャレンジしていきたいクリエイターにおすすめできるモデルでしょう!
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。
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