マウスコンピューターより「mouse DT5-G」をレビューします。(機材貸出元:株式会社マウスコンピューター)
Core i5-10400×GTX1650 SUPER搭載で、ライトな写真編集や動画編集を楽しむには十分なスペック。従来のミドルクラスに相当するグラフィック性能も併せ持つためゲームがどれくらい動くかも注目したいポイントです。
各ベンチマーク、RAW現像や動画編集にかかった時間も掲載しているので参考にして下さい。
mouse DT5-Gをレビュー!
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
マウスコンピューターのmouse DT5-Gは、一般向けに販売されているデスクトップパソコンです。
モデル名にある末のGはグラフィックを意味しており、映像処理能力を高めたモデルです。末にGの入らない(例:mouse DT5)などもラインナップには存在するので購入の際は注意してください。
これ以外にもRyzen CPUを搭載した「DT6-G」「DT8-G」などのモデルも用意されています。
【mouse DT5-G スペック】
型番 | 構成 | 税別価格 |
mouse DT5-G | Core i5-10400 / 8GB(16GB) / GTX1650SUPER / 256GB SSD | 84,800- |
mouse DT8-G | Ryzen 7 3700X / 16GB /GTX1650SUPER / 256GB SSD | 94,800- |
※記事執筆時の内容で変更になる可能性があります。
CPU以外のベースとなる部分は共通で、その他の違いは価格面くらいです。Core i5-10400とRyzen 7 3700Xの性能差は大きいため、1万円の予算を許容できるのであれば「mouse DT8-G」を選択する方が幸せになれるかもしれません。ちなみにクリエイト系のソフトを検証するためにメモリを16GBにしてあります。
この後でじっくり比較していきますので、読み進めていただけると幸いです。すぐにでも情報が知りたいという人は、公式サイトをご覧になってください。
パーツの話がピンとこない方は、下記の参考記事をご覧ください。基本的なことが理解してもらえるはずです。
外観チェック
mouseシリーズのデスクトップは共通の筐体を採用。非常にシンプルで、ゲーミングマシンのような飾りっ気はありません。逆を言えばレイアウトだったり、家具との相性にも神経質にならずにすむという側面を持ちます。
フロント部には電源ボタンやUSB端子、イヤホンジャックなどが装備されています。こだわりの強い人でもなければ大きな不満は抱かないと思います。コストパフォーマンス重視のモデルですからね。
付属品
mouse DT5-Gには、電源ケーブル、キーボード、マウス、ユーザーマニュアルなどが付属。わざわざ自分で購入しなくても追加してくるのは地味にありがたいですよね。お子さん向けに初めてのパソコン導入とか向いていると思います。
インターフェース
・DisplayPort×1、HDMI×1、DVI-D×1
・USB2.0×2(前面×2)
・USB3.0×4(背面×4)
・ネットワーク1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応(RJ-45)
・Wi-Fi 6、Bluetooth 5
・ヘッドフォン出力、マイク入力、等(モデルで異なる可能性があります)
USB3.1やType-C、Thunderboltと言った高性能なインターフェースは見送られていますが、最初からWi-FiやBluetoothがついているのは魅力です。用意するのはモニター、接続ケーブル(HDMIなど)くらいで、届いたらすぐにでも使うことができます。
mouse DT5-Gの性能レビュー
CPU Core i5-10400の性能
mouse DT5-Gに搭載されているCPUはCore i5-10400です。CPUクーラーは標準的なものになっているので、冷却性にこだわりたい人はカスタマイズするのがおすすめです。
Core i5-10400は、6コア12スレッドで動作、通常は2.9GHzで動作し、負荷がかかった時にはオーバーブーストで最大4.3GHzまでオーバークロックします。
CPUの性能比較一覧
PASSMARKが公開しているスコアを掲載しています。
名称 | スコア | クロック(OB) | コア(スレッド)数 | TDP |
Core i7-9700 | 14612 | 3.0GHz(4.7GHz) | 8コア8スレッド | 65W |
Core i5-10400 | 12915 | 2.9GHz(4.3GHz) | 6コア12スレッド | 65W |
Core i5-9400 | 9395 | 2.9GHz(4.1GHz) | 6コア6スレッド | 65W |
Ryzen 7 3700X | 23907 | 3.7GHz(4.3GHz) | 8コア16スレッド | 65W |
Core i5-9400と比較すると、Core i5-10400は約37%ほどスコアを伸ばしていることになります。Ryzen 7 3700Xのスコアは倍近くあり、性能差が小さくないこともお分かりいただけるかと思います。
CPU-Zによるベンチマークスコア
CPU-Zによるスコアは以下の通りです。
CPU | シングルスレッド | マルチスレッド |
Core i7-9700 | 524.7 | 4126.6 |
Core i5-10400 | 491.9 | 3626.8 |
Core i5-9400 | 450.5 | 2524.0 |
Ryzen 7 3700X | 516.7 | 5560.9 |
シングルスレッドのスコアが491.9、マルチスレッドが3626.8でした。旧世代のCPUと比較して、ここでも順当に性能を伸ばしていることがわかります。
Ryzen 7 3700Xにはシングルでは僅差で負け、マルチスレッドに至っては大敗しちゃっています。たかが1万円の差でこの性能が手に入るならありな気がする。。
CINEBENCHによるベンチマークスコア
CINEBENCH R15によるスコアは1319でした。
CPU | スコア |
Ryzen 7 3700X | 2112 |
Core i7-9700 | 1365 |
Core i5-10400 | 1319 |
Core i5-9400 | 961 |
CINEBENCH R20では3059となっています。シングルは448pts。CINEBENCH R23では7594となっています。シングルは1161pts。
ストレージ性能
mouse DT5-Gに採用されているのは、SATA SSDです。転送速度は普通という感じですが、HDDよりも高速なので起動は早いです。容量が256GBでは必ず不足すると思いますので、大容量のストレージを1つ追加してやると良いでしょう。
HDDとSSDの転送速度のちがいは別記事にまとめていますのでどうぞ→SSDとHDDどちらを選ぶ?性能を比較してみた
GeForce GTX1650 SUPERのグラフィック性能・ゲームスコア
グラフィックはGeForce GTX1650 SUPERが採用されています。性能的には従来のGeForce GTX1060クラスに近く、設定次第でゲームを動かせるパフォーマンスを発揮します。ライトユーザーならコスパ的にもいい感じだと思います。
このあと、ベンチ結果も紹介しますので楽しみにしてください。
CINEBENCHのベンチマーク
結果は155.35fpsでした。
過去にテストした結果ですとGTX1060が132.78fpsだったことを考えると、同程度というのはあながち嘘じゃなさそうです。従来のミドルクラスがエントリーに降りてきてくれるなんてライトゲーマーには歓喜ものですよね(笑)
FF15(重たいゲーム)のベンチマーク
標準品質 | 3840×2160 | 重い(2435) |
1920×1080 | 快適(6911) |
重たいゲームの代表格であるファイナルファンタジーのベンチ結果です。4K解像度はさすがに苦しいものの、フルHDをでは快適にプレイが可能。ちなみにGTX1060だとやや快適(5846)でした。同クラスというか超えてますね(笑)
グラフィックだけでなくCPU性能がUPしているのでスコアが伸びた可能性もありますが、10万円以下のモデルで結構遊べるというのは朗報じゃないでしょうか!
RAW現像にかかる時間は?
約150枚(5GB)のRAWデータを一括変換した時にかかった時間は「6分01秒」でした。
無料ソフトの「RawTherapee」を使って現像。JPEG品質は90%、高画質での変換になります。このソフトはかなり重たいのですが、画像の表示も速く、編集を当てても一瞬なので快適でした。
参考までに過去のテスト結果をご紹介します。
CPU | タイム |
Ryzen 7 3700X | 4分58秒 |
Core i7-9700 | 4分40秒 |
Core i5-10400 | 5分29秒 |
Core i5-9400 | 6分01秒 |
Core i5-10400は写真編集に十分な性能を持っています。若干のもたつきは仕方ないとしても、ストレスを感じるほどではありませんでした。旧世代(Core i5-9400)よりも30秒ほど処理が速く完了していますが、ここでもRyzenの存在が輝いていますね・・・
動画の書き出しにかかる時間は?
動画編集ソフトのResolveを使って動画の書き出しを試してみましたが、書き出しに10分以上かかってしまいました。大変申し訳ないのですが正確な調査ができたとは考えいにくいので不問とさせていただきます。大変申し訳ありません。
最近立て続けに同様の症状が出ているですが原因はなんなのでしょう?無償版は時間がかかるアプデでも入ったの??
CPU | タイム |
Ryzen 7 3700X | 3分33秒 |
Core i7-9700 | 5分22秒 |
Core i5-10400 | 5分前後? |
Core i5-9400 | 6分08秒 |
おそらく順当に行けば5分前後で書き出しができるくらいのパフォーマンスは見せてくれるはずです。しかし動画編集においてはマルチスレッドに強いRyzenの独壇場という印象。。
出荷は遅い?どれくらいで到着するの?
パソコンがいつ手に入るか気になる人も多いでしょう。DAIVの出荷予定日はだいたい「注文が確定してから4日程で出荷」です。これはカスタマイズをした場合でも変わりません。
当日15時までに注文が確定した場合の目安で、土日祝は注文が確定されません。早く手元にパソコンが欲しい場合は注意しましょう。
mouse DT5-Gはこんな人におすすめ
- コスパの良いPCが欲しい人
- グラフィック搭載モデルが欲しい人
- 写真や動画の編集を試したい人
- ゲーム性能もそこそこ欲しい人
- 予算が10万円以下の人
公式HP:https://www.mouse-jp.co.jp/
mouse DT5-Gの感想まとめ
mouse DT5-Gをレビューしてきました。
10万円以下でグラフィックを搭載、さらにキーボードやマウス、Wi-Fi、Bluetoothなども付属されている大変お得なパソコンだと思います。お子さんの初めてのパソコンとして、またカスタマイズベースやサブマシンとしても面白いんじゃないでしょうか?
一方でパフォーマンスではRynze搭載モデルに及ばない面もあり、クリエイト系の作業を楽しみたい人には圧倒的にmouse DT8-Gがおすすめ!という結論になります。
マウスコンピューターは国内生産ですし、サポート体制や、アフターフォローも手厚いので万が一のトラブルの時にも誠心誠意対応してもらえるだろうという期待感がもてますから安心です。
当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの1台を見つけてください。