この記事では「GeForce RTX4070(Ti)」と「GeForce RTX3070(Ti)」の性能比較をします。
グラボとしてはミドルハイあたりに位置する両者ですが、世代が変わったことでどれくらい性能がアップするのかをチェックします。このラインはとても人気がありますので、きっと気になっている人も多いはず。性能だけなら最新のGeForce RTX4070Tiを選べば間違いないでしょうが、コスパ的なところはどうなのかも気になりますよね。
ゲームのベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も掲載していますので参考にしてください。
目次
GeForce RTX4070(Ti) vs GeForce RTX3070(Ti)
解説に入っていく前に「GPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「GPUの選び方(スコア)」という記事を参考にしてください。
ちなみにこの記事では、仕様や規格といった情報はあえて紹介しておりません。その代わり「実行速度」をできるだけ重視してお伝えしておりますので参考にしてもらえると嬉しいです。
掲載されたスコアは参考データであり性能を約束するものではございません。
GPUスコア(PASSMARK)
GPU | スコア(PASSMARK) |
GeForce RTX4090 | 39283 |
GeForce RTX4080 | 35288 |
GeForce RTX4070Ti | 31743 |
GeForce RTX4070 | 26956 |
GeForce RTX4060Ti | 22489 |
GeForce RTX4060 | 19961 |
GeForce RTX3090 | 25611 |
GeForce RTX3080 | 23835 |
GeForce RTX3070 | 21650 |
GeForce RTX3060Ti | 19684 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18095 |
>RTX3070(Ti)搭載のおすすめパソコン
>RTX3060(Ti)搭載のおすすめパソコン
GeForce RTX4070TiとGeForce RTX3070Tiを見てみると、スコアでは約37%ほどの差だとわかりました。無印版のGeForce RTX4070とGeForce RTX3070では約24%の差です。
ちなみにRTX4070は26956とRTX4070Tiとの比較で約18%です。スコアを単純に見ていくとRTX4070Tiを選べば良いということになりますが、その実売価格にも差があります。価格と性能をバランスよくはかりにかけて決断したいとろですね。
BTOパソコンの参考価格だとGeForce RTX3070Tiを搭載したモデルが20~23万円で、RTX4070Tiは30万円あたりからです。この価格差を埋めるほどの納得感があるのか?チェックしていきましょう。
比較に使ったパソコン
名前 | raytrek 4CXFi | G-Tune PP-Z |
画像 | ||
CPU | Core i7-13700F | Core i9-11900K |
GPU | RTX4070Ti | RTX3070Ti |
メモリ | 16GB | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD+4TB HDD |
価格 | 約31万円 | 約36万円 |
レビュー | レビュー記事 | レビュー記事 |
公式サイト | チェックする | チェックする |
今回のテストではドスパラのクリエイト向けモデルと、マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」から2台のパソコンを選出しています。世代の差こそありますが、どちらもハイクラスと呼ぶに相応しいモデルになっています。。
ベンチソフトによる性能比較
ここからは、実際に僕がテストした数値を公表しながら性能差を見ていきたいと思います。
ゲーム(FF15)のベンチ結果
RTX4070Ti
RTX3070Ti
モデル | 設定 | 結果 |
GALLERIA RM5C-R46T (RTX4060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5854) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16260) | |
raytrek 4CXF (RTX4070) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(8502) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(19841) | |
DAIV FX-A7G7T (RTX4070Ti) |
3840×2160(標準品質) | とても快適(10036) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(23397) | |
raytrek 4CXVi (RTX3060Ti) |
3840×2160(標準品質) | やや快適(5794) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(15384) | |
raytrek XF (RTX3070) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6469) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(17097) | |
G-Tune PP-Z (RTX3070Ti) |
3840×2160(標準品質) | 快適(6932) |
1920×1080(標準品質) | 非常に快適(16827) |
RTX3070を100%として見ると、RTX3070Tiが約107%、RTX4070が約131%、RTX4070Tiが約155%にもなります。(4K標準設定で引く核)
同じ値段を出すならRTX4070Tiが良いですが価格差が数万円出てくるなら考えどころです。モニターがフルHDだったり、そもそもフルHDゲーミングで満足しているならRTX3000番台でも十分そうです。
RAW現像で比較
RawTherapeeというソフトを使ってRAWの一括変換150枚にかかった時間を測定します。
モデル | 処理時間 |
raytrek 4CXFi | 3分28秒 |
G-Tune PP-A | 3分56秒 |
RAW現像はどちらかと言うとCPU性能が重視されるので、グラフィック性能はおまけ程度にしか効きません。結果は当然と言うべきか、最新の第13世代Core i7-13700Fを積んだ「raytrek 4CXFi」が速いということになりました。Core i9とは言え、さすがに2世代分を埋めるのは厳しかったようです。
ちなみに日常的にRAW現像を行うのであれば、第12世代以降を搭載したモデルを強くおすすめます。CPUの規格がガラっと変わって性能が一気にアップしたので、作業時間の短縮に貢献してくれますよ。
>第12世代Core i7-12700搭載のおすすめパソコン
動画のレンダリングにかかった時間を比較
一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。
製品 | 構成 | 処理時間 |
raytrek 4CXFi | Core i7-13700F×RTX4070Ti | 2分55秒 |
G-Tune PP-A | Core i9-11900K×RTX3070Ti | 3分24秒 |
動画編集でも最新パーツをふんだんに盛り込んだ「raytrek 4CXFi」が勝利する形になりました。やはりパフォーマンスだけなら最新モデルに適うものはありません。
ただし編集作業の快適性という意味では、一定以上の性能を持っているグラボで大差はないというのが正直な印象です。体感的にも明らかなちがいというのは感じません。4K以上の動画編集を考えているならRTX4070Ti一択(なんならそれ以上)という感じですが、極端な動画編集能力を求めていないのであればRTX3000番台でも大丈夫だと思います。
結論:GeForce RTX4070Tiを選ぶのがおすすめだが?
・RTX4070TiとRTX3070は理論値で20~50%ほどの差
・性能重視ならRTX4070Ti!
・条件次第でRTX3070(Ti)を選んでもOK!
・価格差は無視できないほどにあり!
RTX4070(Ti)とRTX3070(Ti)を比較してきました。
単純に性能を求めるならRTX4070Tiがおすすめですが、行う作業次第ではRTX3070(Ti)も検討範囲に入れて良いと思います。価格差が意外とありますし、高度な処理を行わないのでであればRTX4070Tiはオーバースペックです。新世代投入されたとは言え、性能的にRTX3070Tiもまだまだ戦えます。
GeForce RTX4070(Ti)/RTX3070(Ti)搭載のおすすめパソコン
ドスパラ raytrek 4CXFi-K
第14世代Core i7-14700KFとGeForce RTX4070Tiを組み合わせたパフォーマンスがウリのデスクトップパソコンです。価格は35万円切りという良心的なモデルで、コスパよく次世代ゲーミングに対応ができます。クールなデザインの新型ケースを採用しており目新しさが光るのも嬉しいポイント。
マウスコンピューター G-Tune FZ-A7G7T
マウスコンピューターが販売するゲーミングパソコンです。CPUにはパフォーマンスが高いRyzen 7 7700Xを採用!GeForce RTX4070Tiの性能を最大限に引き出せるのが魅力です。ゲームはもちろん、高解像データ編集にもおすすめで、24時間サポートなどの手厚いアフターサービスも魅力です。
マウスコンピューター G-Tune FZ-I7G7T
マウスコンピューターが販売するゲーミングブランド「G-Tune」です。CPUにはよりパフォーマンスが高いCore i7-13700KFを採用!GeForce RTX4070Tiの性能を最大限に引き出せるのが魅力です。ゲームはもちろん、高解像データ編集にもおすすめで、24時間サポートなどの手厚いアフターサービスも魅力です。
マウスコンピューター G-Tune DG-I7G70(RTX 4070搭載セットモデル)
ゲーミングパソコン、マウス、キーボード、ヘッドセット、モニターがセットになったモデルです。Core i7-14700F×RTX4070ならほとんどの作業が快適に行えますし、なにより一度ですべての環境が手に入るのは嬉しいです。セットながら価格は26万円台と良心的でですし3年保証が標準でつくのも有難いです。
ドスパラ raytrek 4CZG
第14世代Core i9-14900KK×RTX4080の圧倒的な処理能力が光るモデルです。RTX4070Tiより上を目指すことで、忙しいクリエイターの時間節約に貢献ができます。節約できた時間は別の作業にあてることが可能なので、実質時間を買うようなものかもしれません。勝負をかけたいクリエイターにこそ使ってほしいモデルです。
フロンティア FRGKB760/WS1221/NTK
フロンティアのセールモデルは22万円台でRTX4070搭載モデルが販売されています。他メーカーと大きく変わり映えはしませんが、メモリとストレージが大容量になっているのがポイントです。
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