Core i5-11400とCore i7-10700の性能比較！RAW現像や動画編集におすすめはどっち？

インテル第11世代CPUが登場しましたので、CPUの新旧世代対決をしたいと思います。

対象はライトユーザー向けの「Core i5-11400」と、旧上位クラスの「Core i7-10700」を比較します。クラスちがいでの比較は下位クラスにとって苦しい結果になりがちですが、今回はちょっとちがいそう。Core i5-11400がかなり面白い結果を見せています。

ベンチスコアはもちろん、写真編集や動画のレンダリングにかかった時間も計測しました。参考にしてもらえると嬉しいです。

Core i5-11400 vs Core i7-10700

解説に入っていく前に「CPUの見分け方や意味がわからない」という人がいれば、「CPUの選び方（スコア）」という記事を参考にしてください。

CPUスコア

Core i5-11400とCore i7-10700を比較してみると、ほぼ同等のスコアです。

新旧で10％ほど高性能化することはよくあることですが、Core i5-10400からまさかの30％ジャンプアップ！第10世代とは言えCore i7-10700の発売から日数がそれほど経っている訳でもないんですけどね・・・

コア数やクロック数のちがいがあるので、当然余裕をもっているのはCore i7-10700です。それでも使用感にちがいがないのであればCore i5-11400も選択肢に全然入ります。むしろ自作したりBTOパソコン購入の費用が抑えられる可能性すらありますよね。

それにしても相変わらずライバルのRyzenも強いです。

＞「Ryzen」搭載のおすすめパソコンをチェックする

比較に使ったパソコン

名前	GALLERIA RM5C-R36T	GALLERIA XA7C-R38
画像
CPU	Core i5-11400	Core i7-10700
GPU	RTX 3060Ti	RTX3080
メモリ	16GB
SSD	512GB NVMe SSD
レビュー	＞レビューを見る	＞レビューを見る

今回はドスパラのゲーミングPCを2台用意して比較テストします。

おわかりのようにグラボのグレードがちがいますので、ゲームや動画編集ではきっと差が出てきます。CPUのグレードがちがうので、製品のグレードも変わってくるのは仕方ありません。それでもCore i5にRTX3000系が載っているのは大丈夫ってことなのか？（期待感）

CPU-Zによるスコア

ベンチ結果を見てみるとCore i5-11400がシングルスレッドでは上回り、マルチスレッドではCore i7-10700が高くなりました。意外と接戦だったように感じるのは僕だけでしょうか？

Core i5-10400もかなりコスパ優秀なCPUでしたが、Core i5-11400はさらに一回りも二回りも優秀。Core i7-10700やライバルのRyzen 5 3600あたりと比較しても見劣りしないですよね。むしろシングルスコアにおいて十分すぎる性能をもつという個性まで手に入れてます。

CINEBENCH R20によるベンチマークスコア

CINEBENCH R20のテスト結果も傾向としては同じです。シングルスレッドはCore i5-11400が高く、マルチスレッドはCore i7-10700が高くなりました。

マルチ性能においてもその差は約10％ほどです。Core i5-11400のコストパフォーマンスは相当なものと言ってよいでしょう。

RAW現像時間を比較

RAWの一括変換にかかった時間を測定するために、一眼レフで撮影した150枚（5GB）の写真を現像します。

RAW現像では両者同等のパフォーマンスを見せました。さすがにクロック数やコア数のちがいで差が出てくると予想していたのですが良い意味で裏切られました。

Core i7-10700の実売価格は記事執筆時点で3.6万円、Core i5-11400は2.5万円ほどです。性能差がほとんどないのであれば安く購入できるCore i5-11400を選びたくなりますよね。

差額を他のパーツに回せば、案外この数字も逆転してきそうな予感さえします。

動画のレンダリング時間を比較

一眼レフで撮影した5分間の4K動画のレンダリングにかかる時間を計測しました。使用した動画編集ソフトはResolveです。

動画編集の書出時間は、さすがにCore i7-10700が安定した結果を出しました。Core i5-11400も実用十分なレベルですが書出時間は少し遅くなっていますね。

本格的な編集作業を行うのであれば、選ぶべきはCore i7-10700です。特に高画素フルサイズカメラのようなリッチな機材を使われている方は、Core i5-11400では物足りなさを感じるはずです。

Core i5-11400 vs Core i7-10700 まとめ

・性能差はわずかで違いを感じるシーンは限られている！
・Core i5-11400のシングル性能は素晴らしい
・動画編集はCore i7-10700が有利です
・Core i5-11400は新たなコスパ王者になる予感！

Core i5-11400とCore i7-10700を比較してきましたが、多くのシーンでCore i5-11400とCore i7-10700のパフォーマンスに大きな差はなかったといえるでしょう。シングル性能に優れているCore i5-11400、安定のCore i7-10700といった印象です。

Core i5-11400のコスパがスゴイのは理解できましたが、動画編集など高度な作業ではCore i7-10700が得意としています。まだまだ、Core i7-10700選択肢として消える訳ではありません。例えるなら高速道路走行時の軽自動車と普通車のようなちがいでしょうか。高速走行時の加速、安定性なんかは普通自動車の方が上ですよね。

今回はあえて言及していませんが、コスパで選ぶならRyzenもまだまだ選択肢に入ります。もし気になるようでしたら下記リンクを参考にしてください。

＞Ryzen搭載のおすすめパソコンをチェックする
＞Core i5-11400とRyzen 5 3600の性能比較

おすすめパソコン

ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T

グラフィックにGeForce  RTX3060Tiを採用し、Core i5-11400の性能がしっかり活かせる構成です。ゲーミングでもクリエイト作業でも安心して行える人気のデスクトップです。今回のテストでも良好な結果を見せてくれました。

ドスパラ GALLERIA XA7C-R38

グラフィックにGeForce  RTX3080を採用し、描画性能を高めたゲーミングデスクトップです。Core i5-11400では活かしきれない領域と言えるかもしれません。ゲーミング、動画編集も安心して行えるのでパフォーマンスによりこだわる人におすすめです。

マウスコンピューター DAIV Z7

マウスコンピューターのクリエイトブランド「DAIV」のスタンダードPCです。メモリ容量が多く、多数の処理を行うクリエイターに最適の構成に仕上がっています。RTX3060があれば4K動画編集にも対応できますし、シャーシも無骨でカッコいいです！

DELL ALIENWARE AURORA R12

サイバー感あふれるDELLのゲーミングパソコンです。フルカスタマイズモデルなので好みに合わせて「最高の1台」を目指すことも可能！ストレージがHDDなのでSSDを追加することで快適に使えます。セールやクーポン状況次第ではかなり安く買えるかも？

当ブログは予算や目的、パーツなどからパソコンが選べるようになっております。ぜひトップページからお気に入りの１台を見つけてください。

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